オニタビラコとは?特徴や花言葉をご紹介!ヤブタビラコとの違いは?

オニタビラコとは?特徴や花言葉をご紹介!ヤブタビラコとの違いは?

オニタビラコとはキク科オニタビラコ属の野草です。道端に小さく佇んでいることもあれば、背が高く成長していることもあります。そんなオニタビラコはどんな植物でしょうか。特徴や花言葉、よく似ているヤブタビラコとの違いを紹介します。

記事の目次

  1. 1.オニタビラコとは?
  2. 2.オニタビラコの花言葉や名前の由来
  3. 3.ヤブタビラコとの見分け方
  4. 4.ヤブタビラコ以外に似た植物
  5. 5.ロゼットの仕組み
  6. 6.オニタビラコのまとめ

オニタビラコとは?

出典:筆者撮影

オニタビラコとはキク科オニタビラコ属の越年草です。道端や庭などで見ることが出来ます。小さな花で春から秋にかけてタンポポに似た花をたくさん咲かせますが、暖かい場所ですと一年中花を咲かせていることもある植物です。

基本情報

学名 Youngia japonica
分類 キク科オニタビラコ属の越年草
分布 日本全土、中国、オーストラリアなど
名前 鬼田平子
花期 5月~10月

生育環境

オニタビラコは道端で普通に見ることのできる野草です。庭にも生育することがあります。群生することもありますが、1本で独立してはえていることもあります。半日陰に咲いていることが多く、踏みつけに弱いためか、人間が踏むような環境には生えていません。やせ地の環境でも生育しますが、その場合花全体の高さが低くなります。

葉っぱの特徴

オニタビラコの葉っぱは、根際からはえる根生葉は地面に広がるようにロゼット状をしています。タンポポの葉っぱに似ていますが、タンポポの葉っぱとの違いは、オニタビラコの葉っぱの方が先端の小葉が丸い形をしています。それ以外はタンポポと同じ羽状に裂けた葉っぱです。茎からも葉っぱがはえますが、オニタビラコは茎葉は少ないです。茎葉がついていた場合は、互生で、小さく紫褐色を帯びた毛がはえています。葉っぱを切ると白い液体が出てきます。冬は根生葉を放射線状に広げ、ロゼット状となり過ごします。

出典:筆者撮影

先の小葉の先が丸いことがわかりますね!

出典:筆者撮影

葉っぱの裏です。毛がはえてますね!花序に比べると葉っぱは大きいですね!

茎の特徴

出典:筆者撮影

オニタビラコの茎は、下部の中心部から直立し、茎の上部で枝分かれします。高さは20cm〜1mになり、茎全体には毛がはえています。なお、茎を切ると白い液体が出てきます。茎の中は空洞です。茎の色は紫色がかっています。この茎の高さは、環境によって変わってきます。より栄養のある土ですと、高くなります。

ボタ爺

ボタ爺

茎にもたくさんの毛がはえとるのがわかるの。

花の特徴

出典:筆者撮影

オニラビラコの花は黄色で枝分かれした茎に多数の花をつける複散房状が特徴です。花のつきかたは、全ての柄が同じ長さではなく、下部の花ほど柄が長いので上部についている花と同じ高さに見えます。舌状花で、20枚ほどあり、先は5つに裂けます。総苞は円筒型をしていて、肉片は1列で外片は小さいのも特徴です。総苞片は果実が熟すと剃りかえります。タンポポの花に似ていますが、違いはタンポポの花より小さいことです。主に春から秋に花をつけますが、暖かい地域では年中花をつけていることもあります。オニタビラコは、花が咲き終わったあとも総苞はそのまま直立しています。

複散房状とは?

出典:筆者撮影

複散房状とは、短い花軸から複数の花柄がでて、花をつける花の付き方のことです。下部の花の柄がながく、上部の柄が短いため、花の付き方が球体や同じところについているようにみえる花のつきかたです。オニタビラコ以外では、アジサイが同じ花の付き方をしています。

舌状花とは?

舌状花とは、キク科の一部の植物に見られる花のことです。タンポポやオニタビラコの花は、花びらがたくさん集まった一つの花に見えますが、花びらではなく、小さな花がたくさん集まって花を作っています。舌状花は、この小花の片方が大きく伸びて広がっている花のことをさします。

総苞片とは?

出典:写真AC

キク科やセリ科で見ることのできる花序全体を包み、保護する役割を持つつぼみを包んでいた葉っぱのことを総苞と呼びます。オニタビラコやタンポポの花を支えるように、存在している基部の部分になります。総苞の個々部分を総苞片と言い、総苞片は種類によって反り返ったり、反り返らなかったりします。

果実の特徴

オニタビラコの果実はそう果です。花が終わると総苞基部が膨らみ、熟すと白い綿毛のような冠毛が球体状に広がります。果実には、縦シワがあります。そう果には上向きの小さな棘があります。冠毛は種子からはえているように見えますが、これは種子ではなく、そう果実という果実です。

出典:筆者撮影

白い冠毛の下にあるのは種子ではなく、そう果ですよ!まるで種子みたいですね。

そう果とは?

そう果とは、果実の一種のことで、薄くて硬い果皮の中に種子が1つ入っている果実のことです。オニタビラコ以外には、タンポポやヒマワリ、イチゴなどもこのそう果に分類されます。そう果は、果皮と種子が密着しているため、種子に間違われやすいですが、れっきとした果実です。そう果自体も小さいです。

オニタビラコの花言葉や名前の由来

出典:写真AC

オニタビラコは漢字で書くと「鬼田平子」です。なぜ、頭に鬼がついているのか。花言葉や学名の由来と合わせて紹介します。

名前の由来

出典:筆者撮影

オニタビラコの名前の由来は、オニタビラコに似ているコオニタビラコより大きいということが由来で「鬼」というのを頭につけたとされています。つまり、オニタビラコとは大きなタビラコという意味です。タビラコの由来は、葉っぱが放射線状にのび、地面にへばりつくことから「田平子」という名前になりました。本来、このタビラコというのはコオニタビラコのことで、オニラビラコは「大きいタビラコ」という意味になります。ですが、花のサイズだけを見ればオニラビラコよりコオニタビラコの方が花のサイズが大きいです。

オニタビラコの花言葉

出典:写真AC

オニタビラコの花言葉は「仲間と一緒に」「純愛」「想い」です。花言葉ですが、「仲間と一緒」はオニタビラコに似ているコオニタビラコにも同じものがつけられています。コオニタビラコは、タビラコと呼ばれていて田んぼにはえる野草で乾いた畑などにはえず、周囲の環境に合わせてバンランスのいい生育をしていたため「仲間と一緒」という花言葉がつけられたとされています。オニタビラコは、大きいタビラコという意味で名前を付けられたため、コオニタビラコと混同されこの花言葉になった説があります。また、オニタビラコは群生することもあるのでこれが由来だという説もあります。

学名の由来

オニタビラコの学名は「Youngia japonica」です。この由来や意味は属名の「Youngia」はアメリカの植物学者であるヤングさん「R.A.Young」の名前が由来となっています。種小名である「japonica」は「日本の、日本産の」という意味があります。この「japonica」の学名がついているものは、基本的には日本産であることを示しています。

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ヤブタビラコとの見分け方

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