クロスグリ(ブラックカラント)とは?その特徴や育て方をご紹介!

クロスグリ(ブラックカラント)とは?その特徴や育て方をご紹介!

クロスグリ(黒酸塊)は、黒に近い濃い紫の果実を実らせます。クロスグリの別名は「ブラックカラント」「カシス」で、近年は日本でも広く知られるようになりました。そんなクロスグリの特徴や育て方を魅力とともにご紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.クロスグリとは?
  2. 2.クロスグリの特徴や花言葉は?
  3. 3.クロスグリの成分と効能は?
  4. 4.クロスグリの育て方
  5. 5.まとめ

クロスグリとは?

Photo by kahvikisu

クロスグリ(黒酸塊)はスグリ科スグリ属の植物で、黒に近い濃い紫色の果実を実らせます。「クロスグリ」とは和名ですが「カシス」といったほうがわかりやすいかもしれません。「カシス」は仏名であり、英名では「ブラックカラント」といいます。「カラント」とはユキノシタ科スグリ属の果樹の総称で、赤い果実の(レッドカレント)と黒い果実の(ブラックカラント)に大別されます。

クロスグリの特徴や花言葉は?

クロスグリの特徴

Photo bysilviarita

クロスグリは涼しい気候を好む落葉低木です。夏の高温多湿を苦手としています。耐暑性はやや劣りますが、耐寒性に優れているのが特徴です。原産地はヨーロッパで、生産地ではポーランドが世界的に有名です。日本では、青森県で生産が多くされています。
 

クロスグリは食用で有名

「クロスグリ」というよりも「カシス」で知られています。濃い紫色の果実はゼリーやジャム、ヨーロッパではお菓子やデザートにも利用されています。お酒を飲む人は、カシスソーダやカシスオレンジなどのカクテルでなじみがあるでしょう。生の実は、甘酸っぱく、ややえぐみを感じさせます。

クロスグリの花言葉

クロスグリにも花が咲きます。枝と葉の付け根から黄緑色の花を咲かせます。スグリの花言葉は「私はあなたを喜ばせる」「あなたの不機嫌が私を苦しめる」です。「私はあなたを喜ばせる」は甘酸っぱくおいしい果実であることから、また「あなたの不機嫌が私を苦しめる」はセイヨウスグリの枝のとげが収穫の手間になることが由来です

クロスグリの成分と効能は?

クロスグリの成分

Photo byJillWellington

クロスグリの成分には、ビタミンB1やB2、カリウム、カルシウム、亜鉛、鉄分、マグネシウムなどが豊富に含まれています。特に「ビタミンC」と「アントシアニン」が多く含まれています。アントシアニンとはポリフェノールの一種で、青紫色の天然色素成分です。

クロスグリの効能

クロスグリは体によく、いろいろな嬉しい効能があります。なかでも目の悩みに効果を発揮します。眼精疲労の緩和や目のかすみ、鳥目を改善、老眼の予防などが期待できるのです。筋肉疲労の回復にもよいため、スポーツや運動の後に摂取するのもおすすめといえます。また、血流をよくする効能もあり、動脈硬化、冷え性、肩こりの緩和も期待できるようです。クロスグリが万能といわれるのも納得できるでしょう。

クロスグリの育て方

育てる環境と置き場所

Photo byBBPhotodesign

生産地でも分かるように、鉢植えなら涼しい置き場所が適してます。しかし全く日が当たらないのもよくありません。日当たりが悪いと、病害虫の発生の原因になることがあります。風通しがよく日当たりのよい場所を好むため、日中は日があたり午後から夕方にかけて日陰になるような場所がクロスグリを育てるベストな置き場所です。冬の寒さには強いですが、夏の暑さと湿度の高さが苦手です。夏場はむれないよう注意しましょう。

夏越し

真夏の直射日光を避けましょう。風通しのよい涼しい置き場所で管理することが大事です。しかし、日照りが悪いと実がならないおそれがあるため、日当たりは十分確保しなければなりません。クロスグリをうまく育てるにはそのバランスが大事といえます。

用土や肥料の選び方

用土の選び方は市販の培養土でも十分ですが、なるべく水はけや水持ちのよい土を選ぶことが大事です。花が咲く前の2月ごろに緩効性肥料を与え、収穫した後にも同じものを施します。また、春から開花までに有機質入りの肥料を与えると実がおいしく育ちます。

水やりの仕方

土が白く乾いてきたらたっぷりと水をあげます。特に夏場は、日中むれるおそれがあるため朝か夕方以降に水を与えましょう。秋や冬場は土が乾いたのに気づいたらその都度与えます。

植え付けや植え替えの時期は?

Photo byPublicDomainImages

植え付けは、12月~2月の落葉している冬場に行います。植え替えも同じ時期です。根が絡むのを防ぐため、2年に1回のペースで行うのが一般的です。植え替えをした後は水をしっかり与えます。

剪定の仕方

剪定は冬の間に行います。込み合った枝を古いものから選んで切り落とし、風通しや日当たりがよくなるようにすることが大切です。実がなる枝は4~5年たつと実がなりにくくなってくるため、根元から切り新しい枝を育てましょう。株の根元から毎年シュートといわれる新枝が出てきます。勢いのあるものから3~4本残してください。これを繰り返し行い、枝が15本くらいある状態をキープします。

病害虫には注意

日当たりが悪いとカイガラムシ、アブラムシ、ハダニなどの病害虫が発生することがあります。樹液を吸われた結果、衰弱していき生育に悪い影響が出ます。病害虫の対策は、除草したり日当たりの確保をきちんとしたりするなど、育てる環境を改善しましょう。

まとめ

Photo byPavlofox

クロスグリ(黒酸塊)について解説してきました。クロスグリがカシスのことであると知らなかった人も多かったのではないでしょうか?体によい成分を多く含み、特に目に効果があります。パソコンやスマホなどが手放せない現代社会において、適した果実といえるでしょう。ジュースやジャムにしてもおいしいカシスを、一から育ててみませんか。

redmoon0402
ライター

redmoon0402

いろんな花について知ることができたら景色が変わるかもしれない!

関連記事

Article Ranking