じゃがいも栽培におすすめの肥料は?施肥の適期や上手な使い方も解説!

じゃがいも栽培におすすめの肥料は?施肥の適期や上手な使い方も解説!

じゃがいもは1年に2回収穫できる野菜です。いろんな料理に使えるので食卓によく並んでいるのではないでしょうか?今回は、家庭菜園でじゃがいもを栽培するときの栽培方法や育て方、おすすめの肥料や施肥の適期、肥料の使い方などを解説していきます。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.じゃがいもの肥料のやり方と適期
  3. 3.じゃがいも栽培の下準備(植え付け前)
  4. 4.じゃがいもは肥料がなくても育つ?
  5. 5.畑(地植え)とプランターでの育て方の違い
  6. 6.じゃがいも栽培でのかかりやすい病害虫
  7. 7.まとめ

はじめに

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じゃがいもは春から冬の間、時期に関係なくいつでも食べれる野菜です。1年に2回(春・秋の時期)種いもの植え付けができ、3カ月ほどで花が枯れてから収穫できます。今回、じゃがいもの育て方や肥料のやり方・時期・おすすめの肥料配合など、じゃがいもの肥料について詳しく解説します。

じゃがいもの肥料のやり方と適期

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じゃがいもを大きく、たくさん収穫するためには肥料がとても重要です。肥料の量・まく時期・種類などで病気や生理現象などが起き、育ち方にも影響が出てくるので注意して肥料をやります。

肥料をやる適期

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肥料をやる方法には「元肥」と「追肥」があります。追肥の時期を間違え肥料が不足すると、じゃがいの収穫に影響が出てくる場合があるので、とくに追肥のタイミングに気を付けましょう。

元肥とは?

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元肥とは、植え付けの1週間ほど前から土に混ぜておく肥料のことです。種いもの中には養分がたくさん含まれ、芽が出てくる頃までに使い切ってしまいます。養分がなくなると育ち方がゆるやかになります。種いもの養分がなくなっても、養分を補えるように元肥を土に混ぜておきましょう。

追肥とは?

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追肥とは、元肥として土と混ぜた肥料が根と茎が育つにつれて少なくなっていきます。なくなる前に肥料を足してあげる(混ぜる)ことを追肥といいます。追肥はカリを多めにしても元肥と同じ肥料でもよいです。

肥料の上手な使い方

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肥料が足りているかどうかは、葉の色を観察します。このとき葉の色が悪ければ肥料が足りていないので、すぐに効き目のある規定量の液体肥料を与えて様子をみましょう。ですが、花が咲いた後に葉の色が悪くても、花が枯れたら収穫するので追肥はしなくてよいです。

おすすめの肥料「元肥・追肥」の配合

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おすすめの元肥の配合

  • 元肥は、1㎡ほどの土に、窒素・リン酸・カリ(成分8:8:8程度)の化学肥料 100gほどと、堆肥 2kgほどを土と馴染ませておきます。(植え付けの1週間以上まえ)

おすすめの追肥の配合
  • 追肥は、1株に対し元肥と同じ配合の化学肥料 10gほどを株の周りにまきます。このとき肥料と種いもが触れないようにします。

じゃがいも栽培の下準備(植え付け前)

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土づくりや種いもは、植え付ける前にそれぞれ下準備をします。土づくりは土に肥料を加える、種いもはよく乾かすため、日に当てて干します。植え付けの1〜2週間前から余裕を持って準備しておきます。植え付け用の土の下準備、やり方も家庭菜園での畑(地植え)とプランターでは肥料や土など少し違いがあります。それぞれのやり方をみていきましょう。

じゃがいも栽培の種いも

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種いもは1週間ほど日に当て根出し(浴光育芽)をします。おすすめの種いもはホームセンターなどで購入できます。農林水産省の検査・品質保証がされていて安心です。気をつけることは、収穫したじゃがいもやスーパーで購入したじゃがいもを種いもとしては使わないことです。

種いもの品種

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種いもの品種には、だんしゃくいも・メークイン・キタアカリ・インカ・十勝こがね・北海こがね・シンシア・ジャガキッズ・とうや・アンデスレッド・レッドムーンなどたくさんの品種があります。どの種いもでも育てやすいので、時期や収穫後の料理の仕方などを考えながら、品種を選んでみましょう。

栽培時期

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植え付けの時期は地域により違いはありますが、春(2月〜3月中旬の頃)と秋(8月下旬〜9月頃)の2回です。暑すぎると(熱射も)種いもが腐りやすく、逆に寒すぎてもじゃがいもが大きく育たないので初心者の方では、春(2月〜3月中旬の頃)の栽培の植え付けで、切らなくてもよい小さめ(1kgで20個ほど)の種いもがおすすめです。

じゃがいも栽培に適した土

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じゃがいも栽培では酸性の土を使います。土壌の酸性度(ph)は5.0ph〜6.0phくらいにします。じゃがいもは酸性の土ですくすく育ちます。石灰が土の酸度を調整してくれますが、7.0ph以上で「ソウカ病」になります。石灰の量を多くし過ぎないように気をつけましょう。

家庭菜園の畑(地植え)での土作り

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植え付け1週間以上まえに、土に肥料を混ぜます。

畑(地植え)の土の作り方

  1. じゃがいもは土の中でいっぱい根を広げ養分を吸収するので、土は 25cm〜30cmほど深く耕します。
  2. 肥料は1㎡あたりに推肥 2kgほどと、化学肥料 100gほど混ぜて馴染ませておきます。
  3. 茎や葉が過密にくっつくと水はけが悪く育ちにくくなるので、15cmほど地面より高く土を盛り、水はけをよくします。

家庭菜園のプランターでの土作り

プランター栽培での土は、市販の野菜用培養土で育てることができます。種いもの植え付け間隔は30cmほどです。プランターのサイズ 700×300×320mmで3株ほどです。

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市販の培養土には元肥と同じ肥料が含れるので、ほかに肥料を使わなくてすみます。たくさんの種類が販売されていますが、水はけ・水もちのよい培養土をえらびます。畑(地植え)よりも肥料成分が多く流れるので、肥料不足には注意しましょう。

じゃがいもは肥料がなくても育つ?

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肥料の三要素

  1. 窒素は、茎や葉を生育を促進させ、株を大きくしてくれます。「葉肥」
  2. リン酸は、花を咲かせるとき・実をつけるとき。「実肥」
  3. カリは、根の生育を促進させ、病気や寒さによる抵抗力をつける働きがあります。「根肥」
じゃがいもには、肥料の三要素と呼ばれている「窒素・リン酸・カリ」がおすすめです。じゃがいもを大きく美味しく収穫するには、この肥料の三要素を土に混ぜてあげることにより安定した収穫ができます。

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肥料がなくても育つ

種いもの中には養分があり、水はけのよい土・日光、水やりと病気や害虫などに気を付ければ、肥料がなくても育つことができます。しかし、その養分は収穫時期まで続かず途中でなくなります。大きなじゃがいもを収穫するためにも肥料の三要素を使いたいですね。

ボタニ子

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次は、畑とプランターでの育て方の違いを紹介するよ。

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畑(地植え)とプランターでの育て方の違い

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