ポリシャスとは?その種類と育て方を紹介!植え替えや挿し木のコツは?

ポリシャスとは?その種類と育て方を紹介!植え替えや挿し木のコツは?

日陰でも育てられる観葉植物として人気のポリシャス。その魅力は多彩な品種と、それぞれに個性的な色や形の葉、そして趣のある枝ぶりにあります。主な品種をいくつかご紹介しながら、ポリシャスの基本的な育て方、そして植え替えや増やし方のコツについてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ポリシャスとは
  2. 2.ポリシャスの種類
  3. 3.ポリシャスの育て方
  4. 4.ポリシャス の植え替え
  5. 5.ポリシャスの増やし方
  6. 6.ポリシャスがぐったりする原因
  7. 7.まとめ

ポリシャスとは

ポリシャスの基本情報

                

 学名   Polysciasポリスキアス)
和名  タイワンモミジ
科名  ウコギ科
属名  ポリシャス属

常緑性の植物で、東南アジアをはじめアフリカ・オーストラリア・太平洋諸島などの熱帯地域に自生しています。ポリシャスの名前は、葉が豊かに茂り影をつくるところから、「ポリ(多い)」と「スキアス(影)」を意味するギリシャ語から生まれました。耐寒性は10℃と寒さには強くありません。

人気の観葉植物

上へと伸びた幹や枝に小さな葉をびっしりとつけ、まるで家の中に木が生えているような印象をもたらすポリシャス。日陰でも育てることができ、手入れが比較的簡単で一本だけでも存在感を放ってくれるので、観葉植物を楽しみ始めた人にも人気です。品種によって葉の形や色合いがさまざまで、かもしだす雰囲気もバラエティーに富んでいます。他の植物との寄せ植えにも向いていますよ。

ポリシャスの花言葉

Photo bypixel2013

ポリシャスの花言葉は「大切な思い出」です。台湾では富貴樹といって、縁起のよい観葉植物として人気があります。何年もの間、大きくなりながら目を楽しませ癒してくれるポリシャス。開店や新築祝いなどの記念に贈れば、その時の晴れやかで嬉しい気持ちを、大切な思い出として残しておいてくれるでしょう。

ポリシャスの種類

ポリシャス の種類はとても多く、あわせて80〜100種類ほどあると言われています。寒さに弱い性質から、日本では鉢植えの観葉植物として楽しまれていますが、一般的に栽培・流通されているのは限られていて、ポリシャス・バルフォリアナ(P. balfouriana)などの園芸品種です。その中でも代表的な品種をいくつかご紹介します。

フィリ シ フォリア

自生地では、樹高が2〜6mにも達し、生垣にも使われるフィリ シ フォリア。ギザギザと細かく分かれた葉が20cmほどに細長く伸び、そのしなやかな様子がまるで鳥の尾羽のようです。フィリ シ フォリアの持つすっきりとした美しさは、モダンなインテリアにもよく馴染みます。

フルティコーサ

フルティコーサは、繊細で深い切れ込みをもつ涼しげな葉が重なる、ポリシャスの中でも代表的な種類の一つです。フルティコーサは別名「タイワンモミジ」とも呼ばれ、どこか紅葉を思わせるところからこの名前がついています。ふわりと奥行きのある姿が人気で、和の雰囲気を持っていることも人気の理由かもしれません。

バタフライ

数あるポリシャスの種類の中でも、特に可愛らしい印象を与えるバタフライ。小さく柔らかい葉が、まるでたくさんの蝶たちが枝から羽ばたこうとしているように見えます。優しい表情が魅力のバタフライは、すらっと丈が伸びてもどこか女性的です。

マルギナータ

マルギナータは丸みを帯びた葉に、白い斑点が不規則に入った品種です。葉は小さめで、膝の高さくらいの大きさのものが多く出回っています。マルギナータの葉色も明るめのグリーンで、愛らしく柔らかい雰囲気が魅力的です。

ポリシャスの育て方

置く場所

理想的な環境

熱帯地方原産のポリシャスは、本来は日当たりのよい環境を好む植物ですが、日陰でも育てることができます。ただ、長い間日陰においておくと、葉色が悪くなり株自体も弱くなってしまうので、数時間でも日光にあてられる場所の方がよいでしょう。寒さに弱いので、ベランダなどで育てる場合は、15℃をきり肌寒くなってきた頃からは室内に入れるようにします。18℃以上を保つように心がけてください。

日陰で育てる場合は?

日陰で育てる場合は、時々ベランダなどに出して日光浴をさせると株も丈夫になってきます。ただし、いきなり直射日光に長く当ててしまうと、強い光に葉が慣れていないために焼けてしまうこともあるので注意が必要です。
 

水やり

ポリシャスの葉は薄くて細かく、葉に水分を貯めて置くことができません。特に苗木の頃は、水が切れてくるとすぐに萎れたように頭が下がり、ぐったりしてきてしまいます。幹がしっかりと太くなり、樹木らしくなるまでは水やりの頻度に気をつけるようにしてください。また、季節や気温(室温)によって水やりのタイミングを変える必要があります。

気温が高い時は

土の表面が乾いてきたら、受け皿にあふれ出てくるくらい水をたっぷり与えましょう。春から秋にかけては枝葉もよく伸びる成長期なので、特に水切れに気をつけてください。水分が足りなくなると、葉が落ちたり成長が止まることもあります。室内で育てる場合は、エアコンも空気を乾燥させるので、こまめに葉に水を与えましょう。

気温が低い時は?

冬は低温で生長が鈍ります。過湿にすると根ぐされを起こしてしまうので、水やりの間隔をあけることが重要です。土の表面が乾いているのを確認してから水をあたえるようにしましょう。乾燥ぎみにすることで、樹液の濃度が高まり耐寒性を上げることにもつながります。ただ、室内の暖房で葉の水分が蒸発してしまい、逆に水切れを招く場合もあるので、よく状態を観察して管理に気を配るようにしましょう。

葉水の効果

葉にスプレーで水をかける葉水には色々なメリットがあります。後ほど詳しく述べますが、ハダニなど害虫の予防にも効果がありますし、虫の数が少なければ薬剤を使わず、葉水で洗い流し駆除することができます。

適した土

ポリシャスには水はけがよく、栄養分の多い土が適しています。市販の観葉植物用の土か、自分で配合する場合は赤玉土6、腐葉土2、川砂2程度を混ぜあわせるとよいでしょう。また、土の表面を赤玉土や化粧砂などの無機質の用土で覆うことで、コバエの発生を防ぐことができますよ。

肥料

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生育期の5月~9月にかけて、適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回程度あたえるか、2~3ヵ月に1回の割合で、緩効性肥料を置き肥しましょう。化成肥料を使えば、同時にコバエの発生予防にもなります。

剪定

すくすくと大きくなりすぎて成長をセーブしたい時、また全体の見た目が悪くなってきたり、葉が茂りすぎて風通しが悪くなってきたら、枝を切り戻して適度なバランスや密度を保つようにしましょう。時期は5~6月頃が適しています。ポリシャスは比較的成長が早く、強めの刈り込みにも耐えられるので、短めに切り戻しても大丈夫です。安心して剪定してください。切り落とした枝は挿し木に利用できますよ。

鑑賞用のメリットも

ポリシャスは、背丈が高くなると最初の頃とは形が違う葉が出てきます。幼木の頃の葉の形が好きだったのに…という時には、成長期に思い切って強めに剪定をし、新芽をわざと出させて幼い頃の風情を楽しむ、というのも一つの方法です。

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ポリシャス の植え替え

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