マンネングサ(万年草)とは?多肉植物としての種類や特徴をご紹介!

マンネングサ(万年草)とは?多肉植物としての種類や特徴をご紹介!

マンネングサとは、道端でもよく見かける多肉植物の一種です。マンネングサは日本に自生しているものを含め世界中に分布していてそれぞれ葉っぱや花に特徴があります。そこで今回は、マンネングサの多肉植物としての種類や特徴についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.マンネングサ(万年草)とは
  2. 2.マンネングサの多肉植物としての特徴
  3. 3.日本のマンネングサ
  4. 4.海外のマンネングサ
  5. 5.まとめ

マンネングサ(万年草)とは

出典:BOTANICA

マンネングサ(万年草)とは、ぷっくりと丸みを帯びた葉っぱが特徴的な多肉植物の一種です。山や海沿いの岩場だけでなく道端に生えていたり、鉢植えやガーデニングなどでも人気が高く目にすることの多いマンネングサについてご紹介します。

マンネングサの基本情報

出典:BOTANICA

学名 Sedum
属名 ベンケイソウ科マンネングサ属(セダム属)
英名 セダム
和名 マンネングサ(万年草)
分布 本州~沖縄
オーストラリアと太平洋諸島を除く世界各地
分類 常緑多年草
大きさ 草丈2~20cm、横幅20~100cm以上
開花時期 2~11月(種類によって異なる)
花の色 黄色・白・ピンク・オレンジ・紫

名前の由来

出典:BOTANICA

マンネングサ(万年草)という名前は、乾燥に強くてなかなか枯れず一年中緑の葉っぱを絶やさないことが由来となっています。また、マンネングサは学名を「セダム」といい海外ではこの名前で呼ばれています。「セダム」という名前は、セダムが岩や地面に張り付くように生えることからラテン語で「固定・座る」という意味の「sedere(セデス)」が語源となって名付けられました。

マンネングサの多肉植物としての特徴

出典:BOTANICA

マンネングサ(万年草)とは、葉っぱや茎などに水を貯めこむことのできる多肉植物の一種です。マンネングサには多肉植物特有のぷっくりとした葉っぱだけでなく、ほかの多肉植物にはない特徴があるので詳しくご紹介します。

葉の形が多種多様

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マンネングサは種類が多く、葉っぱの形や色も多種多様です。その形には、丸い実のようなものや円柱型のもの、厚みのある木の葉のようなものやバラの花びらのような形のものなどがあります。また色も、緑色のものや白っぽいもの、赤いものや模様があるものなど種類によってさまざまです。

小さな星型の花

マンネングサの花はベンケイソウ科特有の星型をしているのが特徴で、黄色や白やピンクなどさまざまな色の花を咲かせます。日本に自生しているもののほとんどは1mmほどの黄色い花で、春から秋にかけての開花時期には地面や岩場を鮮やかに彩ります。

丈夫で育てやすい

マンネングサは多肉植物のなかでもとくに丈夫で、庭に植えておけばそのまま放置していてもどんどん育っていきます。またマンネングサは適応力が高くて育つ場所をあまり選びませんが、湿った場所よりもやや乾燥した場所を好むので、水のやりすぎには注意が必要です。

日本のマンネングサ

出典:BOTANICA

現在日本には、帰化したものも含めて約30種ほどのマンネングサが自生しているといわれています。なかには絶滅危惧種に指定されているものもありますが、ここではよく見られる馴染みの深い日本に自生しているのマンネングサの仲間をご紹介します。

メノマンネングサ

学名 Sedum japonicum subsp.japonicum var.japonicum
和名 メノマンネングサ
属名 ベンケイソウ科マンネングサ属(セダム属)
分類 常緑多年草
分布 本州~沖縄
日本海側の海岸や山の岩場
原産地 日本・中国・台湾
草丈 5cm~15cm
花の特徴 花径約10mm、黄色、5花弁
開花時期 5~6月

メノマンネングサの特徴

メノマンネングサは、茎が赤く葉っぱの色が冬になると赤味がかってくるのが特徴です。葉っぱの形は先の丸い円柱形でらせん状に交互に生えます。日当たりのよいやや乾燥した場所を好み、寒さに強い植物です。

モリムラマンネングサ

学名 Sedum japonicum f.morimura
和名 モリムラマンネングサ
属名 ベンケイソウ科マンネングサ属(セダム属)
分類 常緑多年草
分布 日本全域
岩場や道ばたなど
原産地 不明
草丈 5~15cm
花の特徴 花径約8mm、黄色、5花弁
開花時期 5~7月

モリムラマンネングサの特徴

モリムラマンネングサとは、原産地は不明ですがメノマンネングサの変種とされている多肉植物です。日本に葉っぱは長楕円形で葉っぱの先に小さな粒状の突起があるのがモリムラマンネングサの特徴です。葉っぱの大きさは2~6mmほどで葉っぱは輪状に生えます。葉っぱの色は黄緑色ですが、メノマンネングサと同様に冬になると赤くなるのも特徴の1つです。

ヒメレンゲ

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学名 Sedum subtile 
和名 ヒメレンゲ(コマンネングサ)
属名 ベンケイソウ科マンネングサ属(セダム属)
分類 常緑多年草
分布 関東以西の本州~九州
山地の湿った岩場
原産地 日本 中国
草丈 5~15cm
花の特徴 花径約8mm、黄色、5花弁 
おしべの先端がオレンジ色
開花時期 5~6月

ヒメレンゲの特徴

ヒメレンゲの特徴は、葉っぱがほかのマンネングサに比べるとあまり厚みがなく茎の上部の方は細長い形をしていて、根元近くの葉っぱはスプーンのような形をしているというところです。また、10個あるおしべの先端が赤みを帯びたオレンジ色をしているのもヒメレンゲの特徴です。

海外のマンネングサ

出典:BOTANICA

マンネングサは海外では学名でもある「セダム」という名前で呼ばれていて、世界中に分布しています。育つ場所をあまり選ばないので砂地から高山までいろいろな場所に生えていて、多肉植物の特徴的な葉っぱも土地によってさまざまな形をしています。ここでは、日本でもよく見られる海外のマンネングサの仲間をご紹介します。

オウシュウマンネングサ

Photo byadege

学名 Sedum acre
和名 オウシュウマンネングサ(ユーロッパタイトゴメ)
属名 ベンケイソウ科マンネングサ属(セダム属)
分類 常緑多年草
分布 ヨーロッパ・北アフリカ・小アジア
本州・北海道に帰化
原産地 ヨーロッパ・北アフリカ
草丈 5~12cm
花の特徴 花径5~10mm、黄色、5花弁
開花時期 5~6月

オウシュウマンネングサの特徴

オウシュウマンネングサとは、ヨーロッパや北アフリカが原産で日本に帰化したマンネングサの仲間です。乾いた場所を好み砂地や石の割れ目にも生え、道端や空き地などにも自生しています。特徴としては茎に蜜が付き、赤くいなることがあるところです。また、葉っぱは長さ1cmほどの長楕円形で交互に生え、一部が赤くなるのも特徴の1つです。

メキシコマンネングサ

Photo by harum.koh

学名 Sedum mexicanum Britton
和名 メキシコマンネングサ
属名 ベンケイソウ科マンネングサ属(セダム属)
分類 常緑多年草
分布 中国・日本
本州関東以西・四国・九州に帰化
原産地 不明
草丈 10~20cm
花の特徴 花径約4mm、黄色、5花弁
開花時期 3~5月

メキシコマンネングサの特徴

メキシコマンネングサは、メキシコという名前が付いていますがメキシコには自生しておらず原産地ははっきりしてグランドカバーとしてアメリカ人が日本に持ち込んだといわれています。現在では日本に帰化していて、日当たりのよい道端などでも見かけることがあります。葉っぱは細くて先が尖って見える円柱形で、一年中鮮やかな緑色をしているのが特徴です。

セダム・スパスリフォリウム

学名 Sedum spathulifolium
和名 セダム・スパスリフォリウム(白雪ミセバヤ)
属名 ベンケイソウ科マンネングサ属(セダム属)
分類 常緑多年草
分布 中米・アメリカ西部
海岸沿いの岩場
原産地 北アメリカ西部
草丈 5~20cm
花の特徴 花径10mm、黄色、5花弁
開花時期 6~7月

セダム・スパスリフォリウムの特徴

セダム・スパスリフォリウムの大きな特徴は、白い粉で覆われた灰緑色と肉厚でバラの花のような形の葉っぱで、秋になると葉っぱの先が赤くなりいい香りがするようになります。また、セダム・スパスリフォリウムは高山植物の一種でもあるので、高温多湿に弱く寒さに強いのが特徴です。

まとめ

出典:BOTANICA

マンネングサは、世界中に分布している多肉植物です。種類が多く葉っぱの形や色などが多種多様でそれぞれにかわいらしく、花と一緒に楽しむことができます。丈夫であまり手がかからないので、園芸初心者の方もぜひ育ててみてくださいね。

ayamasa2223
ライター

ayamasa2223

植物が好きでプランターでのお花や野菜の栽培の勉強中です。どうぞよろしくお願いします。

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