栽培しやすい夏野菜6選!植え付け時期・育て方・収穫方法を各種解説!

栽培しやすい夏野菜6選!植え付け時期・育て方・収穫方法を各種解説!

夏野菜には色鮮やかで栄養が豊富な種類が多いです。この記事では家庭菜園でも簡単で育てやすい夏野菜を紹介します。苗の植える時期や収穫方法など、各野菜の栽培のポイントも紹介しています。採れたての美味しさは栽培した人だけが味わえますので、ぜひ参考にしてみてください。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.栽培しやすい夏野菜①オクラ
  3. 3.栽培しやすい夏野菜②きゅうり
  4. 4.栽培しやすい夏野菜③ズッキーニ
  5. 5.栽培しやすい夏野菜④ミニトマト
  6. 6.栽培しやすい夏野菜⑤マクワウリ
  7. 7.栽培しやすい夏野菜⑥ショウガ
  8. 8.まとめ

はじめに

Photo by k14

夏野菜は読んで字のごとく夏の時期に栽培、収穫される野菜のことです。代表的なものには、きゅうり、トマト、ナス、とうもろこし、かぼちゃなどがあります。果菜類が中心で、水分を豊富に含み、みずみずしいものが多いですね。そんな夏野菜の中でも家庭菜園で簡単で育てやすい、おすすめの種類をご紹介していきます。

夏野菜の栽培のポイント

出典:写真AC

植える時期

夏野菜はもともと暖かい地方の種類が多いので、春先の朝晩が冷え込むうちに苗を植えてしまうと、寒さでうまく育たなくなってしまいます。しかし、植え付けるのが遅いと夏までに十分に育ち切れないこともあります。そこで、時には保温対策をしながら適した時期に植えることが重要です。

長く収穫するために

夏野菜に多い果菜類は、何度も果実をつけて長い間収穫を楽しむことができます。当然、たくさんの果実をつけるためにはそれだけ多くの養分を必要とするので、定期的な追肥をすることが重要になります。また、養分が分散しないように摘芯や摘葉をすることで、果実をより健康に育てることができます。

栽培しやすい夏野菜①オクラ

出典:写真AC

ネバネバした独特の食感で、栄養が豊富なオクラは、病害虫に強く育てやすい夏野菜です。次々と果実を着け、収穫時間が長く、秋の終わりまで楽しむことができます。夏バテ防止にも効果があるとされるので、夏の健康維持にもぜひ育ててみてください。

オクラの育て方

出典:写真AC

種まき

オクラの種まきは4月~5月頃です。直根性のため、移植を嫌うので畑やプランターに直接種をまきましょう。もともと熱帯性の植物なので、種まきが早すぎるとうまく育たないので注意してください。また、オクラの種子は固い殻で覆われていて、そのままでは発芽率が悪くなってしまいます。そこで、種まきの前日から水に浸しておいて、殻を柔らかくしておくのがおすすめです。

追肥

オクラは肥料が大好きな野菜です。収穫が始まったら2週間に1回のペースで化成肥料を追肥として与えましょう。雨があまり降らず、土が乾燥している場合は液体肥料を使用するのも効果的です。肥料が足りないと葉の切れ込みが深くなる性質を目安にしてみてください。

収穫

出典:写真AC

6月の終わりの梅雨明けころから収穫時期が始まります。オクラは大きくなると固くなってしまうので、少し小さく感じる程度で収穫しましょう。収穫後は、収穫した果実より下の葉を1枚残してそれより下の葉を摘葉します。摘葉することで風通しがよくなり、病害虫の発生を抑えることができます。

  • 苗ではなく直接種まきする
  • 2週間に1回追肥をする
  • 果実が小さめのうちに早めに収穫する
  • 収穫ごとに下葉を摘葉する
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栽培しやすい夏野菜②きゅうり

出典:写真AC

夏野菜の定番のキュウリは、病害虫の被害に遭いやすく、育てるのが難しい夏野菜の一つでした。しかし近年では病害虫に強い品種が開発され、家庭菜園でも育てやすい野菜となり、初心者の方にもおすすめです。採れたてのキュウリのみずみずしさは購入したものとは比べ物にならないほどですので、ぜひ育ててみてください。

きゅうりの育て方

出典:写真AC

植え付け

苗の植え付けは4月~5月初旬です。株間50cmほどで植え付けをしましょう。植え付け後に水やりをすると、地温が低下して根つきが遅くなります。植える前日に植え穴を掘り、水やりをしておくと地温の低下を防げ、根つきをよくできます。また、気温が低い時期に植え付けた場合は、市販のホットキャップや空の肥料袋などで保温をすると生育が早まります。

摘芯

きゅうりの栽培のポイントは摘芯です。摘芯をしないと、養分が分散して実が大きくなりません。まず、高さ30cmほどまでは脇芽をすべてかき取ります。そして、それより上から出てくる脇芽は葉を2枚残して摘芯しましょう。最初は難しいですが、慣れれば簡単にできるようになりますので、挑戦してみてください。

追肥

きゅうりは肥料が足りないと実の形が崩れてしまいますので、定期的な追肥が必要となってきます。植え付けの1か月後から、ひと月に1回を目安に化成肥料を株元にばらまきます。肥料分をしっかり吸収して健康に育ったきゅうりは味もよくなりますよ。

収穫

出典:写真AC

種類によりますが、早いものでは5月の終わりごろから収穫時期となります。生育初期は通常よりも小さめで収穫すると長く収穫が楽しめます。最盛期になると1日で収穫に適したサイズを越してしまうので、朝夕の2回収穫をし、採り残しがないように注意してください。

  • 病害虫に強い品種を選ぶ
  • 苗の植え付け後は保温する
  • 摘芯して健康な実を育てる
  • 最盛期は朝夕2回収穫する
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栽培しやすい夏野菜③ズッキーニ

出典:写真AC

きゅうりに似た見た目のズッキーニは、実はかぼちゃの仲間です。たんぱくでクセのない味は油との相性がよく、さまざまな料理に活躍します。かぼちゃのように蔓は伸びないので、管理の手間もかからず育てやすいです。また、病害虫にも強く初心者の方にもおすすめできます。

ズッキーニの育て方

出典:写真AC

植え付け

植え付けは5月~6月の始めです。ズッキーニはよく根を伸ばします。そこで、株間を70~100cmと大きく開けて苗の植え付けをしましょう。この時に、苗の根鉢を崩さないよう、丁寧に扱って植えるようにしてください。植え終わったら土を落ち着かせるように軽く水やりをし、寒い時期はホットキャップをして保温しましょう。

人工授粉

ズッキーニは蜂などの昆虫を媒介して受粉しますが、より確実に収穫するには人工授粉を行いましょう。受粉は雌花が開いている午前9時ころまでに行います。雄花を摘み取って花弁を取り、雌花に転がすようにして受粉させます。人工授粉をするだけで簡単に収穫量が上がりますので、ぜひ行ってみてください。

収穫

出典:写真AC

開花から4~5日程度で収穫できます。スーパーではきゅうりと同じくらいの大きさのものが出回っていますが、30cmくらいで収穫しても大丈夫です。また、花が付いた小さなものは「花ズッキーニ」として収穫できます。こちらも市場にはあまり出回りません。使用する料理に合わせて収穫サイズを変えられるのも、家庭菜園ならではでないでしょうか。

  • 株間を十分に取って植える
  • 早朝に人工授粉させる
  • 花ズッキーニから30cmほどまで用途に合わせて収穫できる
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栽培しやすい夏野菜④ミニトマト

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