ししとうの育て方!家庭菜園での植え付けから収穫のコツまで解説!

ししとうの育て方!家庭菜園での植え付けから収穫のコツまで解説!

ししとうの育て方は、実はとても簡単です。鉢植えでも育てやすく、これから家庭菜園をはじめようと思う方にもぴったりな夏野菜です。今回は、そんなししとうの育て方を紹介します。収穫の時期も長く楽しめるため、ぜひ、育ててみてください。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.ししとうの育て方
  3. 3.ししとうの剪定
  4. 4.ししとうの収穫
  5. 5.まとめ

はじめに

出典:写真AC

ピーマンを細長くしたような形のししとうは、さまざまな料理に用いられる野菜です。はじめに、家庭菜園でも人気のししとうの基本的な情報を見ていきましょう。

ししとうとは

科目 ナス科トウガラシ属
原産国 中南米
耐暑性 強い
耐寒性 弱い
植え付け時期 5月(種まきは2月下旬)
収穫時期 7月~10月

ししとうはメキシコなどの中南米が原産の夏野菜で、ナス科に属しています。トウガラシの仲間ですが、ピーマンと同じように、実が青いときに収穫していくのが特徴です。

ししとうの育て方

出典:写真AC

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき                      
植え付け                      
収穫                

ししとうは初心者でも育てやすく、家庭菜園にぴったりです。プランターを使っての栽培も可能で、鉢植えならベランダなど場所を選ばずに栽培できます。収穫までの栽培方法は、露地栽培とほぼ同じです。

ししとうの育て方①種まきと植え付け

出典:写真AC

ししとうを栽培のスタートは、2月の下旬頃に行う種まきからです。しかし、ししとうは気温が15℃以上ないと生育が難しいため、種から栽培する場合にはビニールハウスなどの温室を使うのがよいでしょう。プランターやセルトレイを使って、あたたかい室内で発芽させるのも有効です。初心者なら室内で発芽させるほうが安心といえます。

植え付け

ししとうは寒さに弱く、2月の種まきではうまく発芽しないこともあります。あたたかくなってきた時期に苗が出回るため、5月以降にそれを植え付ける方法が簡単で確実といえるでしょう。新たに家庭菜園をはじめたい方にも苗を植え付ける方法がおすすめですよ。

ししとうの育て方②土と肥料

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pH6~6.5を目安に土を作りましょう。1㎡に堆肥20kg石灰1kg、化学肥料を2kg配合すると栽培に適した土を作れます。ホームセンターで購入できる野菜用の用土ならすべて配合された状態のため、とくにプランターなどで栽培する場合にはとても便利ですよ。

肥料の施し方

ししとうは肥料が大好きな植物で、定期的に肥料を施す必要があります。最初の実がついた頃に1度肥料を施し、そのあとは2週間に1度を目安に施します。ホームセンターで野菜用の肥料を購入できるため、それを使うと便利ですよ。注意したいのは、肥料が不足すると辛味が増す点です。不足しないよう気を配りましょう。

ししとうの育て方③支柱を立てる

出典:写真AC

苗を植え付けたら、同時に支柱を立てて苗が倒れないようにします。種から育てた場合は、脇芽が出た頃合で支柱を立ててあげます。垂直に1本立てる方法が簡単ですよ。麻紐を使うのがよいでしょう。結び目が支柱側にくるように縛ります。きつく縛ってしまうと苗が傷つきやすくなってしまうため、少しゆるめに縛るのがコツです。

ししとうの育て方④水やり

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基本的な水やりは、朝に1度たっぷりと行います。夏など暑い時期には、夕方にも水やりをして土が乾燥するのを防ぎます。特にプランター栽培は水切れを起こしやすく、注意が必要です。水分量が少ないのも辛味が増す要因になるため、暑い時期はとくに気をつけましょう。

ししとうの育て方⑤連作障害

Photo by JIRCAS

ししとうは連作障害を起こす可能性がある植物です。同じ場所で続けて栽培するのは避けてください。5年は空けるのが理想です。毎年家庭菜園でししとうを栽培したい場合は、栽培の場所を変えるなどの工夫が必要です。

連作障害とは?

土の中の養分などが不足して生育不良になり、病気や害虫被害を引き起こす現象のことをいいます。同じ植物を同じ場所で育て続けていると起こるといわれています。土を全て入れ替えることで回避できますが、手間もかかるため次の栽培までの間を空ける方法がおすすめです。

ししとうの育て方⑥コンパニオンプランツ

出典:写真AC

連作障害を避ける効果があるとされているのが、コンパニオンプランツを一緒に栽培する方法です。ししとうと相性がいいコンパニオンプランツはラッカセイといわれています。隣り合わせになるように栽培するのがコツです。違った野菜の収穫もでき、コンパニオンプランツはおすすめですよ。

コンパニオンプランツとは?

違う植物同士を隣り合わせで植えることで、病気や害虫被害を起こしにくくなる効果が期待できるといわれています。野菜と花を組み合わせたり、ハーブを組み合わせたりするなどと、組み合わせ方は多岐にわたります。なかには相性が悪い植物もあるため、組み合わせには注意が必要です。

ししとうの育て方⑦病気

Photo by JIRCAS

ししとうは病気に比較的強い特徴がありますが、長雨などで水分量が多いと病気になってしまうことがあります。被害状況によっては諦めて抜かなければならないケースもあるのです。対処できる被害にはホームセンターなどで購入できる野菜用の薬剤を使うのがよいでしょう。

病気①青枯れ病

主に連作障害が原因で起こる病気です。時間の経過とともに植物がしおれていき、最終的には枯れてしまいます。薬剤などでは対処できないため、抜いて処分してください。病気を広げないためにもこのときに使用した道具は、しっかり洗って乾燥させておきましょう。

病気②モザイク病

この病気にかかると葉の表面が、モザイクのように見えます。ウイルス性の病気でアブラムシなどが原因といわれています。薬剤で対処できないため、感染してしまった株は抜いて処分しましょう。作業に使った道具はしっかり洗い、自分の手もしっかりと洗って消毒するのが望ましいです。

病気③うどんこ病

出典:写真AC

うどんこ病はカビが原因で起こる病気で、小麦粉をまぶしたように葉が白っぽくなるのが特徴です。ホームセンターで購入できる薬剤で対処できることがほとんどですが、症状の進行具合によっては葉の切り落としも必要です。

ししとうの育て方⑧害虫

Photo by harum.koh

家庭菜園に害虫はつきものです。害虫は放っておくと、さまざまな病気を引き起こしたり、違う種類の害虫を呼び寄せたりする原因になります。早期発見で対処していきましょう。ホームセンターで購入できる薬剤を使用するのがおすすめですが、葉を剪定して風通しをよくすることも大切です。

害虫①アブラムシ

アブラムシは葉の裏側に棲みつきやすく、養分を吸い取ってしまう害虫です。テントウムシが苦手のため、テントウムシを利用して駆除する方法もありますが、木酢液などの薬剤を吹きかけたほうが早く対処できるのでおすすめです。

害虫②ヨトウムシ

ヨトウムシはヨトウガの幼虫で、葉を食べてしまう害虫です。夜に活動していることが多く、昼間などはなかなか見つけられないことがあります。見つけ次第、イモムシ退治用の薬剤を使うのがおすすめですよ。

ボタニ子

ボタニ子

次は剪定と収穫の方法を紹介します。

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ししとうの剪定

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