松葉菊(マツバギク)とは?その特徴や種類・花言葉をご紹介!

松葉菊(マツバギク)とは?その特徴や種類・花言葉をご紹介!

みなさんは「松葉菊(マツバギク)」という植物をご存知ですか?可愛いらしい花と葉に特徴がある植物です。グランドカバーとしても人気で、見かけたことがある方も多いことでしょう。今回は、松葉菊の特徴や種類、花言葉や育て方などを紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.松葉菊(マツバギク)の特徴
  3. 3.松葉菊(マツバギク)の種類
  4. 4.松葉菊(マツバギク)の花言葉
  5. 5.松葉菊(マツバギク)の育て方
  6. 6.まとめ

はじめに

Photo by 上島町

みなさんは松葉菊(マツバギク)という植物をご存知ですか?公園や庭先、生け垣などで見かけたことがある方も多いかもしれません。花はとても色鮮やかで、葉はぷっくりした可愛らしい形をしています。今回は、松葉菊の特徴や種類、花言葉や育て方などをご紹介します。

松葉菊(マツバギク)の特徴

Photo bymanseok

名前 松葉菊(マツバギク) 科目 ハマミズナ科
形態 低木・多年草 原産地 南アフリカ
開花時期 4月~5月
6月~10月*
花の色 紫、赤、ピンク、白
黄、オレンジ
草丈 10cm~100cmほど 耐寒/耐暑 強い/強い
(多湿には弱い)
*ランプランサス属、デロスペルマ属それぞれ異なる。(松葉菊の種類の章を参照)

松葉菊は日中の暖かい時間帯にのみ開花し、色鮮やかな花をたくさん咲かせます。葉はまるで多肉植物のようにぷっくり膨らんだ形をしています。松葉菊は品種こそないものの、「ランプランサス属」「デロスペルマ属」の2つの属性に大別されさまざまな商品名で園芸店などに並びます。耐寒性・耐暑性ともに優れていて、あまり手がかからずガーデニングでも人気です。

ぷっくりと膨らんだ葉

出典:写真AC

ボタニ子

ボタニ子

葉だけ見ると、多肉植物と勘違いしちゃいそう。

ボタ爺

ボタ爺

形態は「低木」「多年草」じゃから違うんじゃろうけど、パッと見じゃわからんなぁ。ムチムチしてて可愛いのう。

松葉菊(マツバギク)の種類

ランプランサス属

ランプランサス属の松葉菊は180種類以上あるといわれています。ランプランサス属は紫色の花がポピュラーですが、その中でもさまざまな花色をもつ「スペクタビリス種」という交配種が園芸店などで主に流通しています。開花時期は4月~5月と春先に花を咲かせ、草丈は大きいもので100cmほどの大株になります。

デロスペルマ属

デロスペルマ属の松葉菊は、耐寒性にとても優れます。-15℃の環境でも越冬が可能なことから「耐寒マツバギク」とも呼ばれます。開花時期は6月~10月とランプランサス属よりやや遅めに花を咲かせ、草丈はやや低めで、地を這うように広がることからグランドカバーとして人気です。寒冷地や、グランドカバーの用途で選ぶなら、デロスペルマ属の松葉菊を選ぶといいでしょう。

ボタニ子

ボタニ子

品種ではないけど松葉菊にはさまざまな花の色があるんだよ。

ボタ爺

ボタ爺

ポピュラーなのは紫、ピンクかのう。赤や白、オレンジや黄色の松葉菊や、さまざまな色が同じ株で咲くようなものも園芸店にあるらしいぞ。

松葉菊(マツバギク)の花言葉

出典:写真AC

松葉菊の花言葉は、ポジティブなイメージと、ネガティブのイメージが両方あります。
ポジティブなイメージの花言葉は

  • 「愛国心」「心広い愛情」「ゆったりとした気分」「勲功」
ネガティブなイメージの花言葉は
  • 「怠け者」「怠惰」
と、同じ花でもイメージが異なります。ネガティブなイメージの「怠け者」「怠惰」は、日中の晴れ間のみに花を咲かせる性質から由来するといわれています。

ボタニ子

ボタニ子

同じ花なのに、ポジティブな意味とネガティブな意味をもつ花言葉があるって面白いね!

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松葉菊(マツバギク)の育て方

Photo by NakaoSodanshitsu

育て方①植え付け(苗)

松葉菊は多湿の環境に弱いため、苗は日当たりや水はけの良い場所に植え付けます。植え付け時期は真冬と真夏を除けば1年中いつでも可能です。ランプランサス属の松葉菊は-5℃以下の環境には耐えられないため、寒い地域には不向きです。松葉菊を鉢植えで育てる場合、苗よりやや大きめの鉢を用意し、水はけのよい用土を用いるといいでしょう。

育て方②水やり・追肥

地植えしている松葉菊は、基本的に水やりや追肥は必要ありません。鉢植えの松葉菊は、用土が完全に乾燥したらたっぷり水を与えましょう。追肥は、花つきを良くするために春と秋に液体肥料を施しましょう。

育て方③病害虫対策

多湿にさえ注意すれば、基本的に病気にかかることはありません。虫の被害もそこまでありませんが、アブラムシなどを見かけたら早めに取り除き、必要があれば防除するために虫対策のスプレーなどを散布します。

育て方④植え替え

庭に直植えの場合、基本的に植え替えは必要ありません。鉢植えの場合は成長とともに根詰まりを起こすことがあるため、数年に1回、暖かい春か秋の時期に植え替えを行います。

育て方⑤刈り込み

ランプランサス属は開花時期を終えた6月ごろに草丈や、株の大きさを調整する刈り込みを行います。デロスペルマ属は地面を這うように広がるため、開花時期を終えたら邪魔になった部分を刈り込むといいでしょう。どちらも株が込み入ってきて、蒸れないように調整が必要です。

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育て方⑥増やし方

松葉菊の増やし方は、至ってシンプルです。4月~6月、9月~10月にポットなどに用土を入れさし芽をします。植え付けたい場所に直接さし芽をしても増やすことが容易なため、バランスを見て増やすといいでしょう。

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松葉菊(マツバギク)の育て方ポイント

  • 日当たりの良い、水はけのいい場所を選ぶ
  • 水やりや肥料はさほど必要としない
  • 葉が密生しすぎないように注意する
  • 鉢植えの場合は植え替えを頭に入れておく

まとめ

Photo byauntmasako

いかがでしたか?春先になると色鮮やかな花を咲かせ、目に留まる松葉菊。みなさんの身近にもある植物ではないでしょうか。耐寒性・耐暑性にも優れているため、多湿さえ気をつければ手間もさほどかからない、ガーデニングにおすすめの植物です。ぜひこの機会に、庭先に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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Mippy88
ライター

Mippy88

イヤイヤ期に突入した娘の育児をしながらの簡単菜園、ガーデニングを試行錯誤中。 趣味は料理、家事、園芸、DIY、掃除、写真、裁縫などなど…

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