レタスとキャベツの違いは?味・栄養は?見た目や断面での見分け方は?

レタスとキャベツの違いは?味・栄養は?見た目や断面での見分け方は?

身近な葉物野菜のレタスとキャベツは、一見よく似ています。そのため、「これはレタス?キャベツ?」と不安に思うことがあるかもしれません。この記事では、明確な2つの違いをご紹介します。読んだ後、半分に切った断面を見ても、もうしっかり見分けがつくようになるでしょう。

記事の目次

  1. 1.レタスとキャベツの違いは何?
  2. 2.レタスとキャベツの見分け方は?
  3. 3.レタスとキャベツの味や栄養の違いは?
  4. 4.レタスとキャベツの調理方法の違いは?
  5. 5.まとめ

レタスとキャベツの違いは何?

出典元:unsplash

レタスとキャベツは、スーパーマーケットなどでよく見かけられる身近な野菜です。丸くて黄緑色の点が共通しています。この2つは、明確に何が違うのでしょう。なんとなくはわかっていても、どう違うかを説明するのは意外に難しいものです。まずは、両者が学術的にどのように違うのか見てみましょう。

レタスとキャベツの基本情報

  レタス キャベツ
原産地 地中海沿岸・西アジア 地中海沿岸
分類 キク科 アブラナ科
生育最適温度 15℃~20℃ 15℃~20℃
種まきから収穫まで 約3.5カ月 約4課月
和名 チシャ 甘藍(カンラン)

原産地はどちらも地中海沿岸のあたりということがわかります。記録上では古代から存在しており、レタスもキャベツも食用というより薬として用いられていました。また、生育の適温も同じくらいです。

レタスはキク科

タンポポのような花が咲く

出典:写真AC

上はレタスの花の画像です。レタスはキク科で、小さい花が集まって1つの花のように見えるのが特徴です。同じキク科のタンポポにもよく似ています。

キャベツはアブラナ科

ダイコンやアブラナのような花を咲かせる

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上の画像は、アブラナ科のキャベツの花です。4枚の花弁が十字架のように並んでいます。キク科の花の付き方と違うことがよくわかるでしょう。

レタスとキャベツの見分け方は?

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スーパーや青果店などでレタスとキャベツが並んでいたら、すぐにどちらかわかりますか?ここでは、わかりやすい見分け方をご紹介します。

葉の厚みが違う

レタスは葉の葉は薄く、水分の多い感触が特徴です。薄くて折ったり曲げたりしやすいため、ほかの食材を巻いて供したり、食材どうしの仕切りに使ったりするのも可能です。熱を通すとあっという間に量が減ります。これに対しキャベツは葉が厚く、口に入れても食べ応えがあるのが特徴です。レタスよりも熱を通して調理されることが多い野菜です。

結球の仕方が違う

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レタスもキャベツも丸い玉の形になる野菜です。これを結球といいます。レタスはゆるやかに結球して、キャベツはしっかりと固く結球するのが違う点です。キャベツは外側の葉が結球し始めてから、内側に葉が育ちます。そのため固くギュッと葉が重なり合って、重量が大きいのです。レタスとキャベツを持ち、ふんわり軽いのがレタス、ずしっと重いのがキャベツという見分け方も可能です。

切った断面が違う

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レタスもキャベツも、半分に切ってラッピングしたものが販売されていることがあります。切られた断面をよく見てください。ふんわり結球したレタスは葉と葉の間に空間が多くありますが、キャベツはぎっしり葉が詰まっていて空間があまりありません。レタスは空間があるものが美味しいため、持ってみて軽いものがおすすめです。反対にキャベツは葉の詰まった重いものが美味しいとされています。

レタスとキャベツの味や栄養の違いは?

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ここでは、レタスとキャベツの味わいはどのように違っているか見てみます。食感だけでなく栄養的な点も考えて、食生活に活かしていきましょう。

レタスの味

レタスは葉が柔らかく水分が多いためサラダに利用されることが多いです。特に際立つ味がないため、一緒に食べるものの味を邪魔しません。それでも新鮮なものはほのかに甘く、食欲を刺激してくれるでしょう。緑色の濃い部分のほうが、甘さを強く感じられます。

キャベツの味

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キャベツの葉にも優しい甘みがあります。熱を加えると、この甘味はグッと増すのです。よりうま味を引き出すために、料理では長い時間煮込んで使うことがあります。もちろんサラダにも使えます。少し硬いため、細く切って食されることが多いです。春先に出回る「新キャベツ」や「春キャベツ」といわれる種類なら、柔らかさもあってサラダにも十分使えます。

レタスとキャベツの栄養価の比較

サラダとレタスは栄養価にどのような違いがあるでしょうか。わかりやすい表でチェックしていきます。

100g中に含まれる栄養価

  レタス キャベツ
熱量 12Kcal 23Kcal
ナトリウム 2mg 5mg
ビタミンC 5g 41g
食物繊維 1.3g 1.8g

出典:七訂日本食品標準成分表 https://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/11/30/1365343_1-0206r8_1.pdf

上の表からわかるように、栄養価としてはキャベツに軍配が上がります。ビタミンCの含有量はレタスの8倍も含まれています。また、キャベツにはビタミンUが多く含まれるという点も注目です。ビタミンUは、胃潰瘍になりにくくする働きがあるとされることで知られています。市販の胃薬で、キャベツから抽出した成分を原料にしているものがあります。

レタスとキャベツの調理方法の違いは?

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食卓に出されるとき、レタスとキャベツでは調理方法に違いがあるでしょう。最後に、それぞれの特性を生かした調理方法をご紹介します。

サラダだけではないレタス

レタスは透き通った美しい葉や、口当たりのよい食感からサラダに使われることが多いですが、中国料理では炒めて使うこともよくあります。あまり長時間火に通すと量が少なくなってしまうため、さっと炒めるにとどめましょう。また、しゃぶしゃぶのように湯を通して食べる方法もあります。サラダでしか使ったことのない方は、一度試してみるのもよいでしょう。

サラダでも食べたいキャベツ

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ロールキャベツは、キャベツがクタクタになるまで煮込むと美味しさが増します。しかし、キャベツにたくさん含まれるビタミンCは、実は加熱に弱い栄養素です。クタクタになるまで煮込むと、ビタミンCを摂るのは難しくなります。ビタミンCを摂りたいなら、生でサラダが向いています。ビタミンC以外の栄養素を豊富に摂取したいのであれば、煮込んで食べるのはとても有効な方法です。

まとめ

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レタスとキャベツは、一見よく似ています。しかし、2つの違いは明白です。断面などを目で見て、手に取って重さを比べてみると、全然違うものだということがわかるでしょう。また、含まれている栄養素も料理での使い方も違っています。レタスとキャベツを上手に使い分けて、美味しく料理してください。

さるさ
ライター

さるさ

美味しいものが好き、健康な暮らしが好き、温かな心が好き

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