ヒポエステスとは?白やピンク色の葉が印象的な観葉植物の特徴を紹介!

ヒポエステスとは?白やピンク色の葉が印象的な観葉植物の特徴を紹介!

店先でピンクの葉をつけた植物を見かけたら、それはヒポエステスかもしれません。よく見ると葉の部分すべてがピンクではないとわかりますが、一見しただけではピンクの葉をもつ珍しい植物のようです。ヒポエステスには他にも種類があります。今回はそんなヒポエステスの紹介です。

記事の目次

  1. 1.ヒポエステスとは?
  2. 2.ヒポエステスの特徴
  3. 3.ヒポエステスの種類
  4. 4.ヒポエステスの育て方
  5. 5.ヒポエステスと風水
  6. 6.まとめ

ヒポエステスとは?

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

ヒポエステスはマダガスカルを中心とする熱帯地域に自生している多年草です。自生している種類のヒポエステスでは1mを超すものもありますが、園芸品種の多くは寄せ植えや鉢植えなどで楽しめる観葉植物として親しまれています。緑色の葉にピンク色、白色、赤色の斑が入っているため、ソバカスソウとも呼ばれています。ちなみにヒポエステスの花言葉は「すべての人々への優しさ」「美の秘密」です。

ヒポエステスの特徴

Photo by Incase.

 
日本での呼ばれ方 ヒポエステス、ソバカスソウ(雀斑草)
学名 Hypoestes phyllostachya
分類 キツネノマゴ科 ヒポエステス属
原産地 マダガスカルを中心とする熱帯地域
分類/形態 観葉植物/多年草
大きさ 5~100cm
卵のような形状、緑色にピンク色、白色、赤色の斑入り
小さく筒状、ピンクがかった紫色や白色
耐寒性 弱い
耐暑性 強い

ヒポエステスの葉

Photo by James St. John

葉の形状は卵のような形をしています。ヒポエステスの一番の特徴は、やはり葉にみられる斑模様です。緑色にピンク色、白色、赤色の斑が入っており、斑の形や大きさは水玉のように見える小さなものから大きく広がるものまでさまざまです。また、その色の濃淡も同様です。

Photo by gergelyhideg

ヒポエステスを育てていると葉縁が上側に丸まってしまうことがあります。しおれたり縮れたりしているようにも見えるこの現象は乾燥し過ぎが原因であることもありますが、ヒポエステスが元々持っている性質によるものであるという説もあります。

Photo by Dinesh Valke

また、日の浴び方でも葉の色が変わってきますので、色が悪くなってしまったときには日光にあてるとキレイな葉色へと変わっていきます。その際、強すぎる日光にさらすことは避けるようにします。ヒポエステスの場合は、春と秋は屋外の明るい場所、夏は明るい日陰、冬の間は窓越しに日差しを受けられるようなところで育てるのが基本であるためです。

ヒポエステスの花

Photo by 阿橋花譜 KHQ Flower Guide

ヒポエステスは観葉植物として分類されている植物ですので、花に注目される機会はあまりないかも知れませんが花も咲きます。ピンクがかった紫色の花色であるため、「ピンクの葉」という印象が強い種類が入った寄せ植えなどでは特に見つけにくいです。また、ヒポエステスには白花を咲かせるものもあります。

Photo by 阿橋花譜 KHQ Flower Guide

ヒポエステスの種類

Photo by James St. John

ヒポエステスの種類で代表的なものには

  • ヒポエステス・フィロスタキア ピンク・クッション
  • ヒポエステス・フィロスタキア ホワイト・スポット
  • ヒポエステス・フィロスタキア ローズ・スポット
があります。「ピンク・クッション」にはピンク色、「ホワイト・スポット」には白色、「ローズ・スポット」には赤色の班が入っています。

ヒポエステスの育て方

Photo by Joel Carnat

ヒポエステスは夏の頃の地植えや鉢植えで育てることが多いのですが、ハイドロカルチャーでも育てることができます。熱帯地域原産のヒポエステスは冬のような寒さが苦手です。そのため、長く楽しむためにはやはり鉢植えやハイドロカルチャーで育てるのがおすすめです。今回は鉢植えとハイドロカルチャーでの育て方をご紹介します。

鉢植え

鉢植えの場合は日当たりに注意することが元気に育てるポイントです。春と秋は戸外の明るい場所に置きますが、日差しが強くなる夏には明るい日陰に移動させるようにします。冬は室内に入れて管理しますが寒い場所に置くと枯れてしまうため、冷気のあたらない暖かな場所で育てるようにします。暖房器具の影響を受けすぎても枯れる原因となりますので注意しましょう。

環境と水やり

Photo by sorarium

春と秋は屋外の明るい場所、夏は明るい日陰、冬の間は窓越しに日差しを受けられるようなところに置いて育てるのがおすすめです。水やりは置き場所でも多少の違いはありますが、春と秋は土の表面が乾いていたら与えるようにします。夏の間の水やりは毎日行うのがよいでしょう。冬の間はあまり水を必要としないため、水やりは控えめにして管理します。土の表面だけでなく土が乾いていたら与えるようにします。

用土と肥料

用土には水はけのよいものが適しています。腐葉土と赤玉土を混ぜたものなどがおすすめです。生育期にあたる5~9月頃は継続して肥料を与えるようにします。回数としては置き肥を使用する場合は2か月に1回程度、液体肥料であれば2週間に1回くらいが目安です。

ハイドロカルチャー

Photo by adelie33_Asako

ハイドロカルチャーとは植物をハイドロボールで育てる方法です。使用されるハイドロボールは高温で粘土を焼き、発泡させて作る人工石です。石には多くの細かい穴があいているため、その中の空気が酸素の供給源にもなります。とても簡単に植物を栽培できる方法です。

水やり

ハイドロカルチャーで育てるのであれば透明な容器がおすすめです。容器の中が見え、水や根の状態を容易に確認できるためです。ハイドロカルチャーで育てる際には年間を通し適度な水を与えます。ハイドロボールはキレイに洗浄することで繰り返しの使用が可能ですが、劣化のあるものは避けて新しいものを使用するようにしましょう。また、水の中の雑菌が繁殖するのを防ぐために根腐れ防止剤も使用します。

肥料

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ハイドロカルチャーにはハイドロカルチャー専用の液体肥料を使用します。ハイドロカルチャーでは水質浄化のために「イオン交換樹脂材」を使用しますが、栄養補給もできる「イオン交換樹脂栄養剤」というものもありますので、こちらを利用するのもおすすめです。

ヒポエステスと風水

風水とは中国発祥の環境学で「環境が運を決めている」という考え方を基本としています。そのため、環境をよくすることが運気アップにもつながるとされています。風水ではヒポエステスのような観葉植物も開運アイテムの一つとしてよく知られています。

まとめ

Photo by elfsvliozr

葉にみられるさまざまな斑模様が特徴のヒポエステスは地植えや鉢植え、ハイドロカルチャーでも育てることができます。ピンクの葉に見えてしまう品種はかわいくて魅力的ですが、他の種類も皆それぞれ葉の美しさが際立つ植物ではないでしょうか?ヒポエステスを育てる際にはひっそりと咲く花を開花時期にはぜひ探してみてください。「すべての人々への優しさ」「美の秘密」という花言葉の意味に気づかされるかもしれません。

もも
ライター

もも

毎日、愛犬と植物に癒されています。

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