乙女椿とは?その美しい花の特徴や花言葉、山茶花との見分け方まで紹介!

乙女椿とは?その美しい花の特徴や花言葉、山茶花との見分け方まで紹介!

長く日本で愛されてきた椿の花に、乙女椿という種類があるのをご存知でしょうか。その名前が示すように、清楚で可憐な魅力に満ちた、とても美しい花です。この記事では、乙女椿の特徴や花言葉、椿によく似ている山茶花との見分け方を紹介します。

記事の目次

  1. 1.乙女椿とは
  2. 2.乙女椿の花言葉
  3. 3.椿全般の花言葉
  4. 4.山茶花とは
  5. 5.乙女椿と山茶花との見分け方
  6. 6.まとめ

乙女椿とは

出典:BOTANICA

ピンク色の椿の代表品種として知られる

乙女椿はツバキ科の常緑広葉樹です。世間一般にはピンク色の椿の代表品種として知られており、数ある椿の種類の中でも人気が高い園芸品種でもあります。耐寒性に優れ、あまり背が高くなりません。その性質と誰からも好まれる可憐で美しい姿から、公園や庭園、生垣などによく植栽されています。

乙女椿の特徴

出典:写真AC

椿の特徴である黄色いおしべが見えない

乙女椿は八重咲きの中輪種です。まるい花びらが重なり合い、美しく咲きます。一番の特徴として、椿の特徴である黄色いおしべが見えないことがあげられます。花色はピンク色が一般的ですが、紅色や白色、紅白絞りの品種も存在します。葉は淡緑色が美しい照葉で、大きさは他の椿に比べると小さいです。生長はやや遅く、葉が密生してこんもりとした樹形に育ちます。

乙女椿の名前の由来

出典:BOTANICA

「お止め椿」から「乙女椿」?

乙女椿の名前の由来は諸説あります。実を結ばないことが、婚姻前の乙女を思わせるからという説、愛らしい花形が美しい乙女を連想させることから乙女椿と呼ばれるようになった説、江戸時代、他藩に出回らないように門外不出とされたことから「お止め椿」と呼ばれていたのが転じて「乙女椿」になった説が有名です。

乙女椿の開花時期

出典:写真AC

開花時期は2月から5月

乙女椿の開花時期は2月から5月です。日当たりと水はけのよい場所を好みます。酸性寄りの土壌を好むので、植え付ける時は、土にピートモスや腐葉土を少し混ぜておくと生長に効果的です。剪定は花が咲いた後に行います。3月から4月が適期です。夏に花芽ができる性質のため、夏以降に剪定すると、翌年花がつかなくなるので注意しましょう。

乙女椿の花言葉

出典:写真AC

乙女椿の花言葉は「控えめな美」「控えめな愛」です。八重咲きの豪華な花ですが、可憐なピンク色で香りがない乙女椿の特徴が、控えめな美人をイメージさせるのでしょう。なお、「控えめな美」「控えめな愛」は、ピンク色の椿の花言葉でもあります。

椿全般の花言葉

Photo bychoiseongmi

椿全般の花言葉は「控えめな優しさ」「理想の愛」「完璧な魅力」「憧れの恋」「女性らしさ」「賞賛」「誇り」「美徳」「完全無欠」「私は常にあなたを愛します」などがあります。紅色のような鮮やかな色が多く、大きな花をつける椿は華やかですが、強い香りを持たないことから控えめな意味の花言葉が多いです。

色別の椿の花言葉

Photo by sabamiso

花言葉は花色によって違う場合があります。椿も例にもれず紅色やピンク色や白色など、色によって異なる花言葉がついてきます。実際にピンク色の花が一般的な乙女椿の花言葉は、ピンク色の椿の花言葉でもあります。ここでは、色別の椿の花言葉について紹介しましょう。

ピンク色の椿の花言葉

Photo byArmbrustAnna

ピンク色の椿の花言葉は、乙女椿の花言葉で紹介した「控えめな美」「控えめな愛」の他にも「慎み深い」があります。八重咲きや千重咲きなど、花びらがたっぷりと詰まったボリュームのある咲き方をする花もあるのに、香りがなく可憐な雰囲気を持つ花にピッタリです。

紅色の椿の花言葉

出典:写真AC 

紅色の椿の花言葉は「控えめな素晴らしさ」「気取らない優美さ」「気高い理性」「謙虚な美徳」です。紅色というとても鮮やかな印象の強い色に対して、控えめな意味の花言葉が多いのは、椿の花には香りがないことが理由とされています。

白色の椿の花言葉

Photo byIldigo

白色の椿の花言葉は「至上の愛らしさ」「完全なる美しさ」「申し分のない魅力」「冷ややかな美」「理想の愛」「誇り」などです。白色は高潔、純粋といったイメージが強いことから、椿以外の花にも清らかな意味を持つ花言葉がつけられています。ピンクの花色が有名な乙女椿ですが、紅色や白色の品種も存在します。誰かに乙女椿を贈る時は、色別の花言葉も意識するとよいでしょう。

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