マンサク(満作/万作)とは?花言葉や開花時期などの特徴や種類を紹介!

マンサク(満作/万作)とは?花言葉や開花時期などの特徴や種類を紹介!

マンサクは開花時期の早さから、早春を告げる花とされてきました。また、花数の多さで豊作か否かを占うなど、呪術的効果を持つ植物としても用いられていたという一面もあります。今回は特徴や花言葉、開花時期や種類など、マンサクに関するさまざまな情報を紹介します。

記事の目次

  1. 1.マンサク(満作/万作)の概要
  2. 2.マンサクの特徴
  3. 3.マンサクの花言葉
  4. 4.マンサクの開花と見頃の時期
  5. 5.マンサクの種類・品種
  6. 6.まとめ

マンサク(満作/万作)の概要

Photo bymanfredrichter

マンサクは日本原産の落葉小高木です。本州の太平洋側から九州の山林に自生しています。花はあまり大きくはありませんが、葉が展開するよりも先に花が咲く特徴のため、花がよく目立つ樹木です。昔はマンサクの花の数で、その年の稲の作柄を占うという風習がありました。

名前の由来

マンサクの名前の由来は、はっきりとはわかっていません。そのため複数の説があります。開花時期が早いことから「まず咲く」または「真っ先」という言葉が変化して「マンサク」になったという説や、昔は「マンサクの花がたくさん咲けば、豊年満作になる」と信じられていたことから、「満作(マンサク)」と呼ばれるようになったという説が有名です。

マンサクの基本データ

学名 Hamamelis japonnica
科名 マンサク科
属名 マンサク属
和名 マンサク(満作/万作)
別名 ハマメリス、金縷梅(キンロウバイ)
原産地 日本
草丈・樹高 2m~3m
開花時期 2月~3月
花色 赤、オレンジ、黄、茶

マンサクの特徴

特徴①葉よりも先に花が咲く

マンサクの花はそんなに大きくありません。独特の細長い花びらの長さは1.5cm~2cmほどです。しかし葉が展開するよりも先に花が咲く特徴と、花色が明るい黄色であること、開花時期が早春のためほかに咲いている花が少ないことなどから花が目立って見えます。

特徴②紅葉する

落葉樹であるマンサクは秋に入ると紅葉します。紅葉する時期は10月中旬~11月です。赤くなる品種もあれば、黄色くなる品種もあります。自然に樹形が整う樹木で、自生している地域ではきれいな紅葉が見られます。

特徴③成長が遅い

マンサクは成長すれば2m~3mの小高木に成長します。ただし成長が遅いため、狭い場所でも植栽が可能です。早春に個性的な花を咲かせ、秋には紅葉する性質に加えて強い芳香を持つ品種や、樹形が魅力的な品種もあることから、庭木や盆栽としても人気があります。

特徴④止血に効果がある

マンサクの葉は収れん・止血・止瀉に効果があるといわれ、天日干しにした葉を止血剤として利用されていました。さらには民間療法として、煎じた物を下痢止めや皮膚炎の薬として用いていたといわれています。ちなみに枝は丈夫で折れにくいことから、イカダを編む材料に利用されていました。

葉に含まれるタンニン(ハマメリスタンニン)には、収斂・止血の作用があります。

マンサクの花言葉

マンサク全般の花言葉は「呪文」「魔力」「霊感」「不思議な力」「神秘」「ひらめき」です。魔法や魔術を連想させるような言葉が多いのは、マンサクの花でその年の稲の作柄を占っていた話に由来しています。昔の日本では「マンサクの花がたくさん咲けば、その年は豊年になる」と信じられていました。「ひらめき」は、細長い花びらが放射状になる咲き方が、弾けているように見えることが由来です。

海外のマンサクの花言葉

魔女のハシバミ

海外には北アメリカ原産のマンサクがあり、「アメリカマンサク」もしくは「Witch hazel(魔女のハシバミ)」と呼ばれています。後者はマンサクには神秘的な力があると信じられていたことと、葉の形状がハシバミに似ていることから名づけられました。

西洋でも薬として用いられていた

北アメリカの先住民族は、マンサクから抽出したエキスを止血や静脈疾患の薬として用いたといわれています。このため、古くからマンサクの木には神秘の力が宿っていると信じられ、占術やダウンジング(木枝などを用いて、地中の水脈などを探知する方法)にもマンサクの枝を用いていました。このことから「a spell(呪文、魔力)」と、日本と似た意味の花言葉がつけられています。

マンサクの花言葉まとめ

  • マンサク全般の花言葉:「呪文」「魔力」「霊感」「不思議な力」「神秘」「ひらめき」
  • 海外(英語圏)の花言葉:「a spell(呪文、魔力)」

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マンサクの開花と見頃の時期

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