タンジーとは?猫よけになるハーブってホント?特徴や花言葉もご紹介!

タンジーとは?猫よけになるハーブってホント?特徴や花言葉もご紹介!

タンジーという植物をご存じでしょうか?夏に鮮やかな黄色い花を付け、強い香りを発するハーブです。タンジーは防虫に効果があり、ヨーロッパでは古くから利用されてきました。猫よけとしても効果のあるタンジーの特徴や花言葉を紹介します。

記事の目次

  1. 1.タンジーとは
  2. 2.タンジーの猫対策とは
  3. 3.タンジーの咲く季節とは
  4. 4.タンジーの花言葉とは
  5. 5.まとめ

タンジーとは

タンジーは日本ではヨモギギクと呼ばれる、キク科の多年草です。シダに似た形状の深緑色の葉と、1cmほどの黄色い鮮やかな花が特徴的な植物です。成長が早く、高さは50cm~最高150cmまでの成長が記録されています。冬には枯れますが、多年草なため越冬できます。

キク科
ヨモギギク属
ヨモギギク
学名 Tanacetum vulgare
英名 Tansy
和名 ヨモギギク(蓬菊)

原産地はヨーロッパで、ヨーロッパからアジアに広く分布しています。日本へは明治12年には持ち込まれていることが確認されています。北海道にはヨモギギクとよく似た、エゾヨモギギクが自生しています。樟脳のような強い香りが特徴で、広く薬として利用されていた植物です。

タンジーの名前の由来とは

Photo byjandenouden

タンジーは、ギリシャ語で「不死」という意味です。ギリシャ神話のなかで、最高神ゼウスがワシに姿を変え美少年ガニメドをオリンポスの山にさらってきてしまいます。そして、ガニメドを不老不死にさせるために、タンジーを煎じたものを飲ませました。ガニメドはみずがめ座のモデルです。

タンジーの特徴①強い香り

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

タンジーの葉は樟脳に甘さを加えたような強い香りが特徴ですので、ハーブで作る花束に入れると香りが強調されます。イギリスでは、芳香目的で床にまいたり、料理の香り付けにしたりして利用されていたようです。現在では、フラワーエッセンスとして利用されています。

ボタニ子

ボタニ子

香りは強いけど、タンジーはアロマテラピーには利用できないの。次の特徴で紹介しますね。

タンジーの特徴②毒性がある

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

タンジーは全体的に毒性があり、タンジーの精油は成分をを大量に含んでいますので強い毒性を発揮します。毒性作用は痙攣・嘔吐・子宮からの出血があり、重篤な場合は呼吸停止・多臓器不全に至る可能性があります。現在ではその危険性が確認されているため利用法は限られています。

タンジーの毒性

  • 痙攣・嘔吐・子宮からの出血
  • 重篤な場合、呼吸停止・多臓器不全により命に危険が及ぶ
ボタ爺

ボタ爺

子宮出血が症状にあがるため、妊婦さんには禁忌じゃぞ!

ボタニ子

ボタニ子

食用や薬として利用されていたけれど、毒性が確認されてからは食べることはなくなったの。

タンジーの特徴③栽培に手間がかからない

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

日当たりと通気の良い場所で3~5月・9~10月に種植えをし、土の表面が乾いてから水やりをするだけで充分成長します。地下茎を伸ばしていくため、思わぬ場所から発芽することもありますよ。台風の時期に背が高く成長するため、支柱を用意する必要があります。

タンジーの特徴④染色できる

Photo byLoggaWiggler

タンジーは染色用のハーブとして活用されてきました。黄色の花や、濃い緑の葉は染料として有益です。茎や葉からは黄緑色、花からは黄色の染料がとれますがベージュや茶色などもあります。ただし、キク科アレルギーがあり、染料に触れると皮膚炎になる可能性があるため注意が必要です。

ボタニ子

ボタニ子

夏から秋にかけてキク科の植物は花粉を飛ばすんです。秋に花粉症の症状がある方はタンジーの取り扱いに注意しましょうね。

タンジーの特徴⑤殺菌・防虫効果

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

タンジーの葉には殺菌・防虫効果があり、乾燥させると防虫のハーブとして利用できます。タンジーを束にし、玄関や窓の近くに吊るすだけで虫除け効果が期待でき、特にハエに効果的です。花をドライフラワーにし、タンスやクローゼットの中に置くだけで防虫剤になります。

ボタ爺

ボタ爺

タンジーの虫除け効果は他の植物にも有効じゃ。コンパニオンプランツとしてもよく使われているぞ!

タンジーの猫対策とは

フリー写真素材ぱくたそ

猫は柑橘系・ミントの香りが苦手です。猫よけに効果のあるハーブは多くあります。タンジーの香りは強いため猫対策には有効でしょう。猫に近づいてほしくない場所にタンジーを植えることをおすすめします。薬剤を使わない自然の猫よけとなるでしょう。

タンジーの咲く季節とは

フリー写真素材ぱくたそ

タンジーの花が咲く季節は7~9月の夏です。暑い時期に鮮やかな黄色い花は、高い空によく映えるでしょう。花が黄色く色づいたら、花の収穫時期です。ドライフラワーにするには地面から15cm離れた部分より切り取り、束の状態にして逆さに吊り乾燥させましょう。

タンジーの花言葉とは

Photo byklimkin

タンジーの花言葉は「あなたとの戦いの宣言」「挑戦」「平和」「敵意」「婦人の美徳」と様々あります。虫除けとして広く利用されてきたことから、花言葉がついたようです。「婦人の美徳」などは特に家庭内の清潔を意味しているのでしょう。誕生花は、8月12日・11月7日です。

まとめ

Photo byLarisa-K

タンジーという存在は日本では広く知られてはいませんが、虫除け・猫よけになる効果は活用したい働きです。可愛らしい見た目と、強いハーブの香りは夏の暑さを爽やかにしてくれるでしょう。ドライフラワーの香りを強調させるタンジーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

ミサユラ
ライター

ミサユラ

ベランダの日差しが悪く、家庭菜園お休み中です。

関連記事

Article Ranking