シシリアンルージュってどんなトマト？品種としての特徴や食べ方を紹介！

鮮やかな赤色が魅力的なシシリアンルージュは、2005年に発表された品種です。トマトのブリーダーとして有名なイタリア人、マウロの手によって生み出されました。マウロは「マウロの地中海トマト」というシリーズ名で、数多くのトマトを展開しています。その中でも今回はシシリアンルージュの特徴を紹介していきます。

細長い楕円形をしているシシリアンルージュは、アイコという品種とよく似ています。味は甘みと酸味のバランスがよく、とくにオリーブオイルとの相性がいいトマトです。その味をダイレクトに楽しむにはサラダなどの生食がおすすめですが、加熱するとより甘みが増すので、トマトソースのような使い方も、シシリアンルージュのおいしさを楽しむことができる食べ方です。

シシリアンルージュには、トマトの代表的な成分であるリコピンが通常の8倍含まれています。このリコピンには活性酸素を減らす働きがあり、ビタミンEより高性能な成分として注目されています。うまみ成分であるグルタミン酸も通常の3倍多く含まれているので、濃厚な味わいが楽しめます。

トマトにはビタミンAに変化するβカロチンのほか、リノール酸という成分が含まれており、脂肪燃焼に効果があるといわれています。アルコール濃度を下げる働きもあるので、お酒の席にトマトを用意しておくといいですよ。二日酔いなど、飲みすぎた後にトマトを摂取するという使い方もいいですね。トマトジュースでも同様の効果が得られますが、無塩タイプのものがおすすめです。

シシリアンルージュがもっともおいしくなる時期は、7～8月の夏時期です。太陽の光をたっぷり浴びたトマトは、見るからにおいしそうですね。シシリアンルージュは、冬場はビニールハウスで栽培しているので、1年中手に入れることができますよ。

おいしいシシリアンルージュを見分けるためには、ヘタに注目してみてください。ピンと上に立っているものが新鮮な目印になります。しかし、シシリアンルージュはヘタが取れやすい性質があるので、ヘタが取れてしまっている場合は、実の色が鮮やかで、ふっくらしているものを選びましょう。

マウロの地中海トマトは、たくさんの種類のトマトが展開されています。シシリアンルージュのほかにも、アマルフィの誘惑など20種類以上あります。ネーミングも独特ですが、味や見た目にもそれぞれ違いがあるので、食べ比べてみるのも楽しいですよ。

アマルフィの誘惑は、大きさがミディアムサイズで、甘みが強いのが特徴です。加熱してもおいしく食べられますが、その味を楽しむにはサラダなどの食べ方がおすすめです。

やさしい甘みが特徴のロッソナポリタンは、調理用として最適な品種です。サラダなどの生食としてもおいしく、おやつ感覚で食べられるのも特徴です。

縞模様が特徴的なベネチアンサンセットは、みずみずしい味わいが楽しめます。水を控えめに育てる水きり栽培専用の品種で、ほんのり赤くなった頃に収穫します。甘みは少ないですが、サラダによく合う品種です。

シシリアンルージュを調理して食べる場合、どのような使い方があるのでしょうか。トマトを使ったおすすめのレシピを紹介します。いろいろな食べ方で、シシリアンルージュを楽しみましょう。

市販のトマト缶を使ったレシピなら簡単にトマトソースが作れます。カットしたシシリアンルージュを仕上げの段階で投入するのがポイントです。トマトソースは、使い方が幾通りもある万能ソースです。塩分を調整すれば、離乳食にも使うことができますよ。

カットしたチーズとトマトを器に並べていくカプレーゼなら、火を使わないので子どもと一緒に安心して作ることができます。オリーブオイルとの相性がいい、シシリアンルージュのおすすめの食べ方ですよ。

トマトと卵は相性がいいので、オリーブオイルを使って炒め物にしてもおいしく食べられます。アボカドなどの緑野菜を添えれば、彩りもよくなり食欲をそそりますよ。