ツルムラサキの育て方・栽培方法!摘心方法や上手な収穫の仕方を解説!

ツルムラサキの育て方・栽培方法!摘心方法や上手な収穫の仕方を解説!

ツルムラサキはプランターでも栽培でき、支柱を立てれば夏はグリーンカーテンとして利用できます。そんなツルムラサキの初心者でも簡単にできる、種まきから収穫までの栽培方法や、手入れの仕方、増やし方、気を付けたい病害虫、おいしい食べ方についてそれぞれ解説します。

記事の目次

  1. 1.ツルムラサキの特徴
  2. 2.ツルムラサキの栽培方法
  3. 3.ツルムラサキの増やし方
  4. 4.ツルムラサキの栽培で気を付けたい病害虫
  5. 5.ツルムラサキの食べ方
  6. 6.ツルムラサキの栽培まとめ

ツルムラサキの特徴

ツルムラサキは、加熱すると粘り気が出る特徴を持っている、夏が旬の野菜です。2mも高く伸びるのでグリーンカーテンとして育てることもできます。

基本情報

学名 Basella alba
科名 ツルムラサキ科
属名 ツルムラサキ属
原産地 熱帯アジア
別名 セイロンホウレンソウ
収穫期 7月上旬~10月下旬
草丈 2m
耐寒性/耐暑性 弱い/強い

ツルムラサキは熱帯アジア原産のつる性植物です。日本では観葉植物や、紫色の染料として使われていましたが、近年では栄養が高いので、食用として栽培されるようになりました。暑さには強いですが、寒さには弱いので越冬できずに枯れてしまいます。

ツルムラサキの種類

ツルムラサキには紫茎種と、緑茎種があります。紫茎種は紫の花とつるで、主に観賞用として育てられ、緑茎種は緑のつるに白い花で、主に食用として育てられています。

花の特徴

ツルムラサキの開花時期は7月~10月です。白、ピンク、紫の花を咲かせます。花弁はなく、萼片(がくへん)と呼ばれる花葉が5枚あります。濃い紫色の果実の中に、種が1粒入っています。

ツルムラサキの花言葉

ツルムラサキの花言葉は、「頼りにします」があります。花言葉の由来は、栄養が高く薬草として利用価値が高いことから、「頼りにします」と付けられました。

ツルムラサキの栽培方法

ツルムラサキは種をまいてから30日で収穫できます。連作障害もないので、来年も同じ場所で育てることが可能です。

1年間の栽培スケジュール

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき                    
植え付け                  
肥料                    
収穫                

暖かくなった春ごろに育てられるよう準備しましょう。夏になったら収穫できるようになります。

育て方①用土

Photo by __U___

PH値は5.0~7.0で、中性に近い弱酸性を好む特徴があります。植え付けの2週間前に、苦土石灰を混ぜ込み、1週間前は完熟堆肥、有機配合肥料を混ぜ込んだ用土を作りましょう。よく耕しておくと根が伸びて生長します。プランターで育てる場合の用土は、野菜用の培養土を使いましょう。

育て方②肥料

元肥で生長するので基本は追肥をしなくても大丈夫です。生長の様子を見て追肥が必要な場合は、生育期に月2回、収穫期に月1回、化成肥料を与えます。追肥と一緒に、中耕と土寄せをして生長を促進させましょう。

育て方③種まき

種まきは4月中旬~5月の時期に行います。種の皮が硬く吸水が悪いので、種まきをする前に一晩水に浸しましょう。浸した種をポットに2~3粒ずつまき、発芽したら1本になるよう間引いてください。発芽に適した温度の25度~30度になるよう管理します。

育て方④植え付け

植え付けは4月中旬~6月の時期に行います。植え付け目安は、本葉が5~6枚に育ったら植えごろです。地植えでの植え付け間隔は、20~30cmの間隔で植えましょう。プランターでは深型に、3株ずつ植えます。植え付け後は水を多めに与えましょう。

育て方⑤摘心

Photo byKateCox

草丈が25cmになったら、下葉5枚を残して主枝の先端から15cm下を摘心します。左右の脇芽を育てるようにすると、長く収穫できます。

育て方⑥収穫

収穫時期は7月上旬~10月下旬です。寒くなる時期まで収穫できます。子づる・孫づるが育ちやすいように、下の葉を残して収穫しましょう。あまり育ちすぎると硬くておいしくないです。

育て方⑦水やり

地植えの場合は、雨が降らず土が乾燥したら水を与えます。プランターの水やりの量の目安は、プランターの底から水が流れるくらい与えましょう。ツルムラサキは夏に生長が早くなり、水分をより必要とします。なので朝、夕2回の水やりで管理しましょう。

育て方⑧管理

栽培環境

多湿にならないよう、日当たりと風通しのよい場所で育てることで元気に生長します。つるが密集したら剪定をして、風通しがよくなるよう手入れをしましょう。20℃~30℃の温度で管理するとよく生長します。

支柱

摘心しない場合は、草丈が20cmほど生長したら、1株ごとに支柱を立てからませます。つるは丈夫なものに巻き付く特徴があるので、ネットに巻き付かせるよりも、支柱を立てて巻き付かせましょう。

栽培のコツ

  • 脇芽を作ることで、長く収穫できます。つるが密集したら多湿にならないように手入れをしましょう。
ボタニ子

ボタニ子

次のページでは、ツルムラサキの増やし方や、気をつけたい病害虫、そしてツルムラサキのおいしい食べ方について触れていきます。

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ツルムラサキの増やし方

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