クコ(枸杞)とは?赤いクコの実(ゴジベリー)の効能や食べ方は?

クコ(枸杞)とは?赤いクコの実(ゴジベリー)の効能や食べ方は?

健康フードのミックスシリアルに入っていたり、中華料理のデザートで杏仁豆腐の上にのってくる「クコ」と呼ばれる赤い実があります。「クコ(枸杞)」はナス科の植物の実で古代中国から健康や美の維持で漢方薬や食材に用いられてきました。そのクコの効能や食べ方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.クコ(枸杞)について基本情報
  2. 2.クコの実の栄養食品としての効果
  3. 3.クコの漢方薬・生薬としての効能
  4. 4.クコの薬用としての使用方法
  5. 5.摂取のしすぎによる副作用
  6. 6.美容と健康のための「クコ」

クコ(枸杞)について基本情報

出典先:写真AC

学名 Lycium chinense
漢字名 枸杞
科目 ナス目ナス科
属性 クコ属

原産は中国や日本で東アジアの朝鮮半島、台湾などに分布し主に平地に生息しています。形態や大きさは落葉低木(1m~2m)です。涼しい気候を好み耐寒力があり、花や実をつける生育期以外は雨の少ない土地でも育ちます。果実は栄養食品として北アメリカなどにも渡り分布が広がっていて、海外では英語でウルフベリーやゴジベリーなどと呼ばれています。

クコの花

Photo by 阿橋花譜 KHQ Flower Guide

花期は夏から初秋(7~11月)で、葉腋に1~4個花柄から直径1cmくらいの薄紫色を咲かせますが、中国の枸杞の花は色が少し濃い紫と言われています。花びらは鐘形の5枚で中央から5本の長い雄しべが出てきます。ナス科なので茄子の花に似ています。

クコの葉

葉の大きさは2~4cmで数枚が集まるように枝に生えてきます。色は全縁で形はやや先が尖った楕円形をし、葉質は厚みがありますが軟らかで無毛です。ときどき葉の付け根にとげ状の小枝が生えることもあります。

クコの実

Photo by Phil~

果実は、9月頃に実がなります。形は楕円形で大きさは長径1cm~2cmで、朱のような赤い色に熟す液果です。果実の中には楕円で平たい直径2mmほどの小さな種が20粒くらい入っています。この赤い実が観賞用としても人気です。

ボタニ子

ボタニ子

次のページからは「クコ」の薬食用での使い方や効果効能についてご紹介しますね。

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クコの実の栄養食品としての効果

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