イヌビユとは?特徴や見分け方をご紹介!食べることはできる?

イヌビユとは?特徴や見分け方をご紹介!食べることはできる?

イヌビユは、畑や空地、道端などに夏の間によく見かける雑草の一つです。名前に「イヌ」がつく植物は食用にはできないといわれていますが、イヌビユは食用にできるのでしょうか?今回はイヌビユの特徴や見分け方、花言葉などとあわせて紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.イヌビユとは
  2. 2.イヌビユと似ている植物
  3. 3.イヌビユの食べ方
  4. 4.まとめ

イヌビユとは

イヌビユは、空地や道端などでよく自生しているのが見られます。葉の真ん中から穂が生えた雑草を、夏の時期に見たことがある人は多いのではないでしょうか。イヌビユは、葉や穂を食べることができる珍しい雑草としても知られている植物です。

基本情報

名前 イヌビユ(犬莧)
学名 Amaranthus blitum
分類 一年草
科名 ヒユ科ヒユ属
草丈 30cm程度
季節 夏~秋
分布 日本全国

イヌビユの特徴

イヌビユは、全体的に茎も葉も柔らかい植物です。高さは30cmから大きいもので60cmぐらいまでの成長し、縦にも横にも伸びます。葉は、毛などはなく滑らかな卵型のような形をしています。葉の先端が少しくぼんでいるのも特徴です。夏の時期に、緑の穂状の花をつけます。

イヌビユの花言葉

イヌビユには、植物固有の花言葉はありません。イヌビユの学名でもある「アマラサンス(Amaranthus)」は、それ自体が赤い花をつける植物として知られていますが、ヒユ科ヒユ属の総称でもあります。そんな「アマラサンス」の花言葉には「粘り強い精神」や「不滅」といった花言葉があります。また近縁種の「ホナガイヌビユ」には「やさしさ」という花言葉もあります。

イヌビユの別名

イヌビユには地域によってさまざまな別名があります。「ノビユ」「クサケトギ」「ヒョー」「キチガイ」「ヤブドロボウ」「オコリ」「フシダガ」「ヒエ」「フユナ」「ヨバイグサ」などが別名です。名前の先頭に「イヌ」がつく植物は「イヌ=否ぬ」ということで、不要なものという意味合いを持ちます。それがこの別名に表れているといわれています。

イヌビユと似ている植物

イヌビユの近縁種といわれる植物に「アオゲイトウ」や「ホナガイヌビユ」などがあります。最近では、イヌビユよりもこの近縁種の方が多くみられます。

アオゲイトウ

イヌビユとの違いは、葉に軟毛があることです。また、葉の先端がへこんでいないのも特徴の一つです。イヌビユは大きくても60cm程度までしか伸びませんが、アオゲイトウは1mぐらいまで伸びることもあります。

ホナガイヌビユ

ホナガイヌビユは、その名の通り穂の部分が細長いイヌビユの種類です。葉の先端にへこみがなく、また歯の根元部分が曲線ではなく直線になっています。

イヌビユの食べ方

一般的に「犬」など動物の名前がつく植物は食用にはできないといわれていますが、イヌビユは「熱帯のほうれん草」ともいわれており、葉や実を食用にすることができます。葉はおひたしやてんぷら、花穂も炒め物やてんぷらなどで食べるのがおすすめです。先に紹介した近縁種のアオビユ・ホソアオゲイトウも同じように食べることができます。

まとめ

雑草でありながら食べることができる植物のイヌビユを紹介してきました。身近なところに生息している植物ですので、もし見かけたら、雑草だなと無視するのではなく、葉を観察してみたり、一度調理してその味を味わってみてはいかがでしょうか。

梅紅茶
ライター

梅紅茶

のんびりまったりと。自宅の庭で家庭菜園をしつつ、日々生息中。

関連記事

Article Ranking