桜の種類・品種まとめ!それぞれの特徴や開花時期を一覧でご紹介!

桜の種類・品種まとめ!それぞれの特徴や開花時期を一覧でご紹介!

「桜」は日本を代表する花として有名な植物の1つです。しかし、「桜」とひとえに言ってもたくさんの種類や品種がありますよね。そこで今回は、桜の種類と主な品種をピックアップし、それぞれの特徴や開花時期とおすすめの桜の穴場スポットを合わせてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.桜とは?
  3. 3.桜の主な呼び方
  4. 4.桜の種類
  5. 5.桜の品種:早咲きの桜
  6. 6.桜の品種:遅咲きの桜
  7. 7.おすすめの桜の穴場スポット4選
  8. 8.まとめ

桜の種類

Photo byPeggychoucair

桜の種類とは、主に自然に山地や平地に自生している野生の桜のことです。これらの桜は「原種・野生種」の桜と呼ばれており、新たな桜の品種を生み出す際にも必要不可欠な存在となっています。そこで今回は、桜の種類として10種の原種・野生種の桜をご紹介します。

桜の種類①ヤマザクラ(山桜)

ヤマザクラ(山桜)淡いピンク色から白に近い花を咲かせる一重桜で、東北から九州・四国地方の山地に生息しています。ヤマザクラの名前の由来は、山地に多く生息していることからきています。奈良県吉野郡吉野町にある吉野山は、ヤマザクラの観光スポットとして有名です。

開花時期は3月下旬〜4月中旬にかけて

花の特徴

  • 花の直径は約2.5〜3.5cm
  • 花びらは5枚で丸っぽく、先端に切れ込みがある
  • 雌しべ・雄しべは黄色や黄緑色
  • 萼筒(がくとう)が細長い

葉っぱの特徴

  • 葉っぱの縁に鋸歯(きょし)がある
  • 新芽は赤茶色から徐々に緑色へと変化する
  • 花の開花と同時期くらいに葉っぱも生えてくる

樹の特徴

  • 樹齢が長く、樹高は最大約30m以上の大木にもなる
  • 樹皮は紫がかった茶色や灰色で少し光沢があり、横筋が入っている

桜の種類②ベニヤマザクラ(紅山桜)

ベニヤマサクラ(紅山桜)は、濃いピンク色から淡いピンク色や白に近い花を咲かせる遅咲きの一重桜で、北海道から中部地方の山地や平地に生息しています。ベニヤマザクラの名前の由来は、ピンク色の花を咲かせることからきています。別名「大山桜」とも呼ばれています。

開花時期は4月中旬〜5月中旬にかけて

花の特徴

  • 花の直径は約3〜4cmでやや大きい
  • 花びらは5枚で丸っぽく、先端に浅い切れ込みがある
  • 雌しべ・雄しべは濃いピンク色や赤
  • 萼(がく)の色が赤い

葉っぱの特徴

  • 葉っぱが他の桜に比べて大きく、新芽は赤い
  • 成葉になると裏が白っぽくなる

樹の特徴

  • 樹高は最大約25mくらいの大木にもなる
  • 樹皮は紫がかった灰色や茶褐色で少し光沢があり、縦の割れ目や横筋が入っている

桜の種類③カスミザクラ(霞桜)

カスミザクラ(霞桜)はピンク色から白に近い花を咲かせる遅咲きの一重桜で、北海道から九州・四国地方の山地や平地に生息しています。カスミザクラの名前の由来は、花や葉っぱに細かい毛が生えており、遠くから見ると霞がかかっているように見えることからきています。

開花時期は4月中旬〜5月中旬にかけて

花の特徴

  • 花の直径は約2.5〜3.5cm
  • 花びらは5枚で少し細く、先端に切れ込みがある
  • 雌しべ・雄しべは白や淡いピンク色
  • 萼筒が少し赤い
  • 花柄(かへい)に細かい毛が生えている

葉っぱの特徴

  • 葉っぱの縁に不ぞろいの鋭い鋸歯がある
  • 葉柄(ようへい)に細かい毛が生えている
  • 花の開花と同時期くらいに葉っぱも生えてくる

樹の特徴

  • 樹高は最大約25mくらいの大木にもなる
  • 樹皮は暗い茶褐色で、横筋が入っている

桜の種類④オオシマザクラ(大島桜)

オオシマザクラ(大島桜)は白から淡いピンク色の花を咲かせる一重桜で、主に伊豆大島をはじめとした伊豆諸島に生息しています。オオシマザクラは伊豆大島にたくさん生息していたことから、島の名前をとって「大島桜」と名づけられました。

開花時期は3月上旬〜4月上旬にかけて

花の特徴

  • 花の直径は約3〜5cmでやや大きく、香りがある
  • 雌しべ・雄しべは黄色や黄緑色
  • 花びらは5枚で丸っぽく、縁に細かい切れ込みがある

葉っぱの特徴

  • 葉っぱの縁に鋸歯がある
  • 葉っぱの新芽は少し赤く、徐々に緑色に変化する
  • 花の開花と同時期くらいに葉っぱも生えてくる

樹の特徴

  • 樹の幹が太く、樹高は最大約15mくらいでやや高木
  • 樹皮は紫がかった灰色で少し光沢があり、短い筋が細かく横に入っている

桜の種類⑤エドヒガン(江戸彼岸)

エドヒガン(江戸彼岸)はピンク色から白に近い花を咲かせる一重桜で、北海道から九州・四国地方の平地や山地に生息しています。エドヒガンは、昔からお彼岸の時期になると花が咲いたことから「江戸彼岸」という名前がつけられました。また、エドヒガンは野生種の桜でもあるため、樹齢がとても長い桜としても有名です。

開花時期は3月上旬〜4月の中旬にかけて

花の特徴

  • 花の直径は約1.5〜2.5cmでやや小さい
  • 花びらは5枚で少し細く、先端に切れ込みがある
  • 雌しべ・雄しべは黄色や淡いピンク色
  • 萼筒が丸く膨らんでおり、少し赤い

葉っぱの特徴

  • 葉っぱの縁には鋸歯がある
  • 花の開花と同時期くらいに葉っぱも生えてくる

樹の特徴

  • 樹齢がとても長く、樹高は最大約25m以上の大木にもなる
  • 樹皮は灰色に近く、縦に割れ目が入っている

次のページでは桜の種類として、タカネザクラ(高嶺桜)・ヒカンザクラ(緋寒桜)・マメザクラ(豆桜)・チョウジザクラ(丁字桜)・ミヤマザクラ(深山桜)をご紹介します。

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