小玉スイカの育て方!定植から収穫までの栽培のコツを徹底解説!

小玉スイカの育て方!定植から収穫までの栽培のコツを徹底解説!

スイカには、比較的小さな「小玉スイカ」という種類があります。この小玉スイカを自宅で育ててみませんか?育て方のポイントを押さえれば、家庭菜園初心者でも上手に育てられます。この記事では、小玉スイカの育て方を定植から収穫まで紹介します。

記事の目次

  1. 1.小玉スイカとは
  2. 2.小玉スイカのおすすめ品種
  3. 3.小玉スイカの育て方
  4. 4.小玉スイカ特有の病気
  5. 5.まとめ

小玉スイカとは

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スイカといえば、抱えるくらい大きなものを思い浮かべるかもしれません。しかし、スイカには比較的小さな小玉スイカもあります。まずは、小玉スイカについて見ていきましょう。

小玉スイカの基本情報

和名 小玉スイカ
学名 Citrullus lanatus
科目 ウリ科スイカ属
原産地 地中海沿岸、小アジア、南アフリカ(カラハリ砂漠)

小玉スイカの栄養素

小玉スイカには、果糖やブトウ糖などの糖質が多く含まれています。ビタミンA、B1、B2、Cなども含まれ、夏場の栄養補給や疲労回復に役立つとされているのです。またスイカから発見されて、ほかのウリ科の作物にも含まれていることがわかったアミノ酸の一種「シトルリン」が注目され、研究されています。シトルリンの存在は、スイカが過酷な環境下でも生き抜けた理由の1つといわれています。

小玉スイカのおすすめ品種

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小玉スイカは他の種類のスイカの品種に比べて育てやすく、初心者におすすめです。大玉スイカや楕円形の品種と比較すると、交配から収穫までの期間が短いため、カラスや病気などから守る期間も短くてすむのもメリットです。「紅こだま」「サマーキッズ」「ひとりじめシリーズ」などの品種が、初心者の栽培に適しています。それぞれの品種で少しずつ栽培条件が違うため、購入前に確認しておきましょう。

小玉スイカの育て方

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小玉スイカは、家庭菜園のように地植えでもプランターでも育てられます。ベランダしかない、庭にスペースがない場合は、移動しやすいプランター栽培がおすすめです。ここでは、収穫までに必要な肥料の作り方や摘心などの育て方について見ていきましょう。

栽培時期

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小玉スイカの生育温度は23~30℃です。関東地方での植え付けは5月の連休前後が最適な時期です。暖地では4下旬~5月上旬、中間地で5上旬~5月中旬、冷涼地では5月中旬~5月下旬が適切な時期といえるでしょう。23℃以下にならない期間を目安に、栽培時期を選んでください。

育て方①種まき

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小玉スイカの種まきは、育苗ポットを使用するのがおすすめです。まずは土に直径5cm、1cm程度の深さで穴をあけ、そこに種を3~4粒まきます。芽が出て本葉が1~2枚に育ったら、苗を2本にまで間引きましょう。さらに本葉が3枚まで育ったら、元気なほうの株を残して間引きます。寒さに弱いため温度が低い場合は、呼吸できる穴をあけたビニールをかけて保温し、生育を促すとよいでしょう。

育て方②土づくり・トンネル設置

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地植えで小玉スイカを栽培するときは、植え付けの1カ月前に土作りをしておきます。10㎡あたり堆肥50㎏と、土壌酸度を矯正するための石灰を混ぜて耕しましょう。露地を避けるため植え付けの2週間前に元肥を混ぜて、60cm四方で高さ15cm程度の畝を作ります。畝を作ったらビニールでマルチングして、保温しておきましょう。より暖かく雨を避ける環境をつくるなら、ビニールのトンネルを設置するのもおすすめです。

プランターの場合

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小玉スイカを植えるプランターに堆肥、肥料を入れましょう。完熟牛ふん堆肥3L、化成肥料30g、熔リン10gを混ぜたら高さ20cm×直径30cm程度の山を作ります。てっぺんをプリンのように平らに整えて、植え付けの準備をしましょう。肥料の作り方が難しいと思ったときは、野菜専用の肥料を用意します。作り方で悩むことがありません。

次のページでは、定植から収穫までを見ていきます!

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小玉スイカ特有の病気

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