シノブゴケの特徴と育て方!水やりなどの基本管理から増やし方まで解説!

シノブゴケの特徴と育て方!水やりなどの基本管理から増やし方まで解説!

シノブゴケは林の中や川沿い、木の下などの湿った環境を好み、日本では北海道から沖縄まで広く分布している植物です。横に葉を広げて成長する様子が美しく苔玉やテラリウム、苔庭や盆栽などに利用されています。そんなシノブゴケの特徴や育て方、増やし方などを紹介します。

記事の目次

  1. 1.シノブゴケとは
  2. 2.シノブゴケの育て方
  3. 3.シノブゴケの増やし方
  4. 4.シノブゴケの病気と害虫
  5. 5.まとめ

シノブゴケとは

シノブゴケは北海道から沖縄まで日本に広く分布し、山や林の湿った環境を好む植物です。葉を広げた様子がとてもきれいで、テラリウムや盆栽などに使用されています。育て方も簡単で初心者にもおすすめです。そんな魅力的なシノブゴケの特徴や育て方、増やし方や病気と害虫などについてご紹介します。

シノブゴケの基本情報

科名 シノブゴケ科
属名 シノブゴケ属
分布地 日本、東アジア、東南アジア
耐陰性 あり
耐暑性 普通
耐寒性 強い

シノブゴケの特徴

葉は平面的に分岐して三角形に伸びていき、透き通ったような緑色をしているのが特徴です。岩の上や、腐った大木などに群生しており、横へ横へと広がって増えていきます。美しい葉を生かして盆栽やテラリウムにも利用されている人気の植物です。苔テラリウムの作り方については下の記事も参考にしてみてくださいね。

苔テラリウムの作り方!初心者向けに必要な材料・手順をご紹介!のイメージ
苔テラリウムの作り方!初心者向けに必要な材料・手順をご紹介!
今人気の苔テラリウム(苔リウム)を手作りして、お部屋に小さな植物を取り入れてみませんか。作り方やお手入れも簡単な苔テラリウムは、初心者にもおすすめです。今回は初心者向けに、必要な材料や作り方、完成後の栽培方法までをご紹介していきます。

シノブゴケの育て方

山や林の日陰など湿った土地に自生している植物のため、栽培する場合も同じような環境で育てましょう。山地などで見つかりますが、野生のシノブゴケを無断で採取するのは禁止されています。管理機関や所有者に必ず許可を得てください。シノブゴケの選び方や植え替えなどの育て方を詳しくご紹介します。

育て方①置き場所

半日陰や日陰などのやや湿った置き場所が適しています。日光が苦手で、日当たりのよい場所では枯れてしまう恐れがあるため注意しましょう。また、乾燥も嫌うので風通しのよすぎる場所や、室内のエアコンの風が直接当たってしまうような場所も避けてください。上手に管理するには適度な湿度が保てる置き場所を選ぶのがポイントです。

育て方②用土

Photo byPexels

水もちがよく、長く湿り気が保てる用土を使用しましょう。市販のコケ用培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合には赤玉土や川砂、パーライトや畑の土、ピートモスなどに樹皮培養土を加えた用土が使用できます。

育て方③植え付け・植え替え

シノブゴケを購入するときには「葉が変色していない」「葉がちぢれていない」「カビが発生していない」というシノブゴケの選び方のコツを覚えておきましょう。シノブゴケは土がつかないタイプのコケで、植え付けや植え替えは「まきゴケ法」という方法で行います。用土の上にシノブゴケをまいて広げ、上から少量の土をかぶせて植え付けや植え替えをしてください。

育て方④水やり

Photo byFree-Photos

根や茎ではなく葉から水を吸うのが特徴です。そのため水やりは葉水をしっかりと行い、水分を与えましょう。常に葉が濡れており、湿った状態を保つと健康的に育ちます。葉が乾燥してしまう前に定期的に葉水を与えてください。

育て方⑤肥料

Photo byJing

肥料は必要ありません。水と同じく、根からは吸収しない性質があるため置き肥や液体肥料などを与えても意味がないのです。肥料を与えなくても葉水だけで十分健康に育ちます。

次のページでは、増やし方や病気と害虫についてご紹介します。

次のページ

シノブゴケの増やし方

関連記事

Article Ranking