ブラシノキとは?珍しい形をした赤い花の特徴や手入れの仕方を紹介!

ブラシノキとは?珍しい形をした赤い花の特徴や手入れの仕方を紹介!

エキゾチックな外見のブラシノキは、暖地ではシンボルツリーとして人気がある樹木です。「ブラシの木」という見たままのネーミングに、おそらく誰もがうなずかされることでしょう。この記事では、ほかに類を見ないユニークな赤い花の特徴や、ブラシノキの管理方法をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ブラシノキとは
  2. 2.ブラシノキの花の特徴
  3. 3.ブラシノキの育て方
  4. 4.まとめ

ブラシノキの育て方

出典:写真AC

庭木としては樹高が気になるところですが、ブラシノキは成長がゆっくりなうえ刈り込みに強いので、剪定で好みの高さに仕立てましょう。また、庭植えで生育できる環境が整っていても、かなりインパクトのある花姿なので、周囲の植物とのバランスを考えて、あえて鉢植えで楽しむのもよいでしょう。常緑低木なので落葉の心配がなく、垣根としても利用できます。

育て方①環境

Photo byMariamichelle

日当たりと気温

ブラシノキは暑さには強いので日当たりのよい場所を確保してください。日陰でも育ちますが、花付きは悪くなります。冬の季節は、株が小さいうちは鉢植えの状態で屋内で管理しましょう。寒風にあたると葉が傷みます。寒冷地での露地栽培は残念ながらむずかしいので、こちらも鉢植えで楽しむのがおすすめです。

水やりと肥料

ブラシノキは基本的に乾燥には耐えられる性質ですが、庭植えの場合、植え付けから2年ぐらいまでの間は土の表面が乾いたときのみ水やりをしてください。原産地であるオーストラリアの環境を参考にしましょう。肥料はさほど必要としません。庭植えの場合は2月、鉢植えの場合は3月ごろに肥料を株元に与えてください。

育て方②手入れ

Photo byChesna

剪定

ブラシノキの場合、花芽に関わるので剪定は新芽の付く前である3月上旬ごろまでに済ませてください。反対に込み入った枝や、重たくなった花を減らして小さく仕立てたいのであれば、花後に剪定するとよいでしょう。根元から出てくるひこばえも一緒に処理すると花付きがよくなります。

植え替え

ブラシノキは基本的に植え替えや移植を嫌う植物です。植え替えは鉢植えの場合のみにしてください。植え替えの季節は初夏から秋口ごろがよいでしょう。根が回っているようであれば、土を崩さずに一回り大きな鉢に植え替えてください。根を傷つけると育ちが悪くなるので気をつけましょう。

育て方③増やし方

出典:写真AC

種まき

種まきの時期は6月から7月ごろです。発芽率はよいですが、花が咲くまでには3年ほどかかります。前述したブラシノキの直径8mmほどの乾燥した果実を割ると、中から1.5mmぐらいの細長く細かな種が採取できます。自然の状態では、果実は山火事をきっかけに割れて種を周囲にまき散らします。これは山火事のあとの大地に真っ先に種を発芽させることによって、自分の子孫を残すためのしくみです。

挿し木

ブラシノキは挿し木で簡単に増やせます。挿し木の適性時期は6月から7月頃、季節的には本格的に暑くなる前ぐらいがよいでしょう。勢いのある春の新梢を10cmほど切り取って挿し枝を作ります。挿し木の直後から発根するまでは、風通しのよい半日陰で管理しましょう。

まとめ

出典:筆者撮影

ボトルブラシのような花の形状もさることながら、ブラシノキは子孫を残すための独特な機能を備えた不思議な植物です。植物の生命力の強さには驚かされるばかりですね。ブラシノキを手に入れる機会があれば、山火事の心配のない日本の庭木としてのびのびと育ててあげてくださいね。

藤茶話
ライター

藤茶話

失敗の多い園芸オタク。今年はギボウシの庭をつくります!

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