ニオイヒバ(匂檜葉)とは?その特徴や剪定方法など育て方をご紹介!

ニオイヒバ(匂檜葉)とは?その特徴や剪定方法など育て方をご紹介!

ニオイヒバはヒバの品種の一つとして、とても人気のある樹木です。耐寒性があり、病害虫にも強く育てやすいため、初心者の方におすすめです。また、葉には芳香があり人々を癒してくれます。そんなニオイヒバの魅力を品種や育て方、剪定方法までご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ニオイヒバとは
  2. 2.ニオイヒバの基本情報
  3. 3.コニファーの代表的な品種
  4. 4.ニオイヒバの育て方
  5. 5.ニオイヒバの剪定
  6. 6.まとめ

ニオイヒバとは

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ニオイヒバって知ってる?

名前の由来

ニオイヒバ(匂檜葉)いう木をご存じですか?ヒバというきなら聞いたことがある方もいるかもしれません。ニオイヒバはヒバの仲間で、主に北アメリカに広く分布されています。葉を触るとレモンに似た柑橘系の香りがすることから、ニオイヒバ(匂檜葉)の名前の由来になったといわれています。日本各地にも多く分布されている針葉樹です。漢字では匂檜葉と表記されることからも、匂いがすることが特徴の樹木です。

ニオイヒバの基本情報

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ニオイヒバはコニファーの1種!

特徴

ニオイヒバは樹高が約20メートル近くにもなる、常緑針葉樹です。マツ科やヒノキ科などの針葉樹は、総称として「コニファー」と呼ばれていますが、ニオイヒバもコニファーの一種です。コニファーの葉は細長く、また葉の色は鮮やかな緑色をしており、カナダを中心とした北アメリカに多く分布されています。寒さにも強く、また暑さにも強く、病気にもなりにくく、病害虫もつきにくいため、育て方としては簡単で、初心者の方にもおすすめです。日本でも庭木としてよく使われています。

コニファーの代表的な品種

ヒノキ科のニオイヒバには、いろいろな仲間がいます。その多くは北アメリカを中心とした北半球に分布しています。コニファーと呼ばれる針葉樹は世界的に見ても人気があります。

日本の市場で多く流通している一般的なコニファーをご紹介するよ!

コニファー・エメラルド

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日本ではエメラルドという名前で流通されていますが、本来はスマラフトという品種名です。濃い緑色の葉が特徴的で、この色の見た目からエメラルドという名前の由来になったといわれています。ただ、冬になると薄茶色に葉の色が変わってきます。甘めの柑橘系の香りが特徴です

コニファー・ゴールドクレスト

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日本で1番有名なコニファーといっても過言ではないくらい、いろいろな場所で目にするコニファーです。最近ではクリスマスツリーとして使われることもあります。柑橘系よりも山椒に近い独特の香りがするのが特徴です。鉄製のハサミを使うと葉が茶色く変色するので、葉先は手でちぎった方がきれいになりますゴールドクレストはゴールドつながりから黄金ヒバと間違われることがありますが、黄金ヒバは別ものです。

黄金ヒバ

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黄金ヒバは、葉先がきれいな黄金色になることから、その名がついたといわれるヒバです。切り花としてフラワーアレンジメントや生け花の花材としても多く使われることがあります。

コニファー・ブルーアイス

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銀白色、灰青色など渋めな色が特徴的なコニファーです。コニファーの中でも1番香りが強いといわれています。肥料を与えると枝葉が伸びすぎるので注意が必要です。最近ではフレッシュクリスマスリースとして使われることが多い品種です。

コノテヒバ

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コノテヒバも日本では有名な庭木で、生垣として使われることが多い品種です。コノテヒバの名前のとおり、子の手のひらを開いたような平たい形から名前が付いたといわれています。

ニオイヒバの育て方

置き場所

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ニオイヒバは日当たりがよく、水はけのよい場所を好みます。地植えにする際は土をよく耕して、水はけがいいように柔らかくしてあげます。鉢植えの場合、移動ができるので春から秋は日当たりのいい場所に置き、冬は霜が当たらないように常に日が射しているような場所に置きましょう。

水やり

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ニオイヒバは水切れに弱いので、土の表面が乾いたらたっぷりの水をあげましょう。特に夏場は水切れを起こしやすいのでしっかりあげるようにします。鉢植えの場合、与えた水が鉢底から出やすくするために、鉢底を底上げすることも水はけをよくためのコツです。

肥料

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地植えのものには寒肥として2月ごろに株の周りに有機性肥料をうめます。鉢植えのものには、3月ごろに化成肥料を与えます。肥料を与えなくても枯れることはありません。成長が早いので、与え過ぎて剪定が追い付かず、間延びして樹形を崩すこともあるので、気をつけましょう。

ニオイヒバの剪定

剪定の時期

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細かい剪定なら基本的にいつでもできますが、樹形を整えるときは5月ごろと10月ごろの年2回行います。5月に剪定するときは梅雨前の晴れた日に、10月に剪定するときは暖かい日に行いましょう。メインは10月なので、5月にできなくても大丈夫です。2年くらいなら剪定しなくても円すい形は保たれるので心配いりません。枝葉が伸びて目立つようなら指でつまむ程度でも大丈夫です。

剪定の方法

枯葉や枯れ枝をとる

まず、古くなって枯れてしまった葉や枝を取り除いてきれいにします。水分がないので手で払うだけで簡単に取れます。特に日が当たりにくい内側は、枯れやすいのでしっかりと中の方まで手を入れて取ります。病気の原因にもなり得るので、枯れた葉や枝は見つけ次第こまめに取るようにしましょう。

間引く

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幹の中心部が混み合っていると、中が湿気で蒸したり、日光が届かなくて枯れる原因になります。重なり合っている葉や枝を切り、幹や枝が透けて見えるくらいになるまで間引きをします。多少切りすぎても新芽が出やすいので大丈夫です。

樹形を整える

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ある程度間引いたら、最後に樹形を整えます。外側の枝を刈り込んでいきます。あまり強く剪定すると、小枝だけになってしまい新しい葉が出なくなり枯れることもあるので注意が必要です。成長が早い方なので、こまめに葉先をつまんで樹形を整えていくのも、一つの手です。

まとめ

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ニオイヒバや、ゴールドクレスト、コノテヒバ、エメラルドなどのコニファーは、とても育てやすい樹木です。病気になりにくく、病害虫が付きにくいのも初心者の方にはもってこいの庭木です。ニオイヒバなどから出る芳香も癒しの効果があるといわれているので、お家に1つは置いておきたい植物ですね。

chacky827
ライター

chacky827

園芸店での勤務経験を生かして、大好きな植物をご紹介します。

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