大根(紅芯大根)の育て方!上手な栽培方法から食べ方までをご紹介!

大根(紅芯大根)の育て方!上手な栽培方法から食べ方までをご紹介!

紅芯大根は、見た目はずんぐりとした白いカブのようですが、切ると中身は鮮やかな赤い色をしています。白い大根に比べて甘味が強く、生食での食べ方が人気です。この記事では紅芯大根の育て方を紹介します。育て方のポイントを押さえて、美味しい紅芯大根を収穫しましょう。

記事の目次

  1. 1.紅芯大根とは
  2. 2.紅芯大根の育て方
  3. 3.紅芯大根の美味しい食べ方
  4. 4.紅芯大根の栄養価と効能
  5. 5.紅芯大根の種類
  6. 6.まとめ

紅芯大根とは

出典:写真AC

紅芯大根は、表皮が白くカブのような形で、切ってみると果肉が鮮やかな赤色をしています。中国大根の華北型という品種で、大根特有の辛みは少なく、みずみずしさと甘みが強いため食べ方も豊富です。家庭菜園でも注目を集めていますよ。

基本情報

別名 青皮紅芯大根
アブラナ科
ダイコン属
原産地 中国
収穫時期 温暖地11月中旬~1月上旬
寒冷地10月中旬~11月
育て方 大根と同じ
(家庭菜園ではプランター栽培も可能)

紅芯大根は、日本では「青皮紅芯大根」とも呼ばれています。名前のとおり外側の皮部分は緑色がかった白です。切った断面を見ると、2~3mmは外皮と同じ色ということがわかりますよ。紅芯大根は形がカブに似ているため、株間と深さに注意すればプランター栽培も可能です。秋が種のまき時の品種が多く、収穫時期は種まきしてから70~80日後が目安です。

紅芯大根の歴史

紅芯大根の原産地は中国です。アブラナ科の野菜は同じ科で交配しやすい特徴があります。昔の中国は人の行き交いも多く、その中で交配されてできたのが紅芯大根といわれています。栽培の始まりは中国華南高地です。原産地では「心里美(シンリメイ)」といわれ、カラフルな見た目からお祝い事の飾りに使われることが多いです。

原産地の中国では、おめでたい席の料理には飾り切りした紅芯大根が添えられて、華やかさを演出しているの。

紅芯大根の味

紅芯大根の特徴には、甘味が強く大根独特の辛み成分もないため、食べやすいという点が挙げられます。産地リレーで季節問わず年中流通しており、いつでもその味を楽しめます。パリパリした食感で、生食向きの大根です。

旬の時期

産地リレーや春まき、夏まき栽培のおかげで、紅芯大根は季節関係なく市場に出回っています。しかし、年中味わえるとはいえ、一般的に野菜には旬の時期があります。大根の旬の季節は秋の終わりから冬です。同じアブラナ科の紅芯大根も、旬は秋の終わりから冬の時期です。この季節になると、紅芯大根の旨味や甘味がぐんと増してきます。

ボタニ子

ボタニ子

リレー栽培は、種まきの時期が違う複数の品種を、順番に栽培して収穫することだよ!生産地も変えながら、一年中栽培しているの。

紅芯大根には春まき・秋まきがあるから、少しずつ種まきの時期や産地をずらしたリレー栽培で、通年食べられるようにしているのね。

紅芯大根の育て方

紅芯大根は、家庭菜園初心者でも育てやすい野菜です。寒さに強く、病気や害虫の心配もそこまで必要ありません。大根には春まきや夏まきもありますが、紅芯大根は暑さに強くないため、まき時が夏の終わりの品種がおすすめです。家庭菜園初心者なら、秋がまき時のほうが収穫までの失敗が少ないでしょう。

育て方①プランターの準備

紅芯大根は大根を育てるときのように深さが必要ないため、プランター栽培が可能です。庭がなくても簡単に家庭菜園で育てられます。ベランダで家庭菜園を楽しむなら「紅くるり」のように季節ごとに違った食べ方を楽しめる、春まきと秋まき可能の種類もおすすめです。

プランターでの育て方注意点

深さが40cm以上あればプランターはもちろん、肥料袋などほどよい大きさの袋でも育てられます。株間は通常25~30cmとりますが、プランターの場合は株間20cmでも育ちます。ベランダ栽培は、直まきに比べると害虫被害にあいにくく、発芽後の温度管理がしやすいのも嬉しいポイントです。

ボタニ子

ボタニ子

たくさん種まきしたいからといって、目安よりも株間を狭くしないでね!プランターが窮屈になって、発芽したあとに元気に育たないかも…。
 

株間が狭すぎると、果実の大きさに影響が出るわ。株間は意外に大切なポイントです。

育て方②種まき

紅芯大根の種のまき時は、暖地で9月上旬~10月下旬、寒冷地で8月半ば~下旬にかけて、中間地で8月下旬~10月上旬にかけてです。紅芯大根の品種によって多少まき時にばらつきがあるため、種袋に書かれているまき時を確認しましょう。

住んでいる場所が暖地なのか、中間地なのかも知っておきましょう。紅芯大根以外の種まきでも、まき時を考えるときに必要です!

発芽までの手順

深さ40cm以上の袋やプランターに土を入れ、種まきする前に土を十分に湿らせます。用土は野菜用培養土が手軽でおすすめです。十分な株間をとり、種まきする深さ約1cmの穴をあけます。1箇所につき種を5~6粒まき、土をかぶせたら水をたっぷりあげて、発芽を待ちましょう。

育て方③間引き

紅芯大根を間引きするタイミングは、1回目が発芽して双葉が出たとき、2回目が本葉が2~3枚出てきたときです。最後の3回目の間引きは、本葉が4~5枚になったときです。元気がよい株を残して、弱弱しい株を間引きましょう。

ボタニ子

ボタニ子

せっかく発芽してもったいないけど…元気に育つには、弱い株に栄養をとられてはいけないのよね。間引きって大切ね。

育て方④追肥と土寄せ

紅芯ダイコンの追肥と土寄せのタイミングは、間引きしたときです。2回目の間引きをした後から、追肥・土寄せを2~3週間おきにしていきます。本葉が増えて1本立ちにしたら、2週間に1回のタイミングで追肥と土寄せをしましょう。追肥では、化成肥料を株元にまいてください。追肥をすることでぐんぐん育っていきます。

ボタニ子

ボタニ子

土寄せは、株元を土で覆って固定してあげることだよ!

間引き後の株は、ふらついてしまいがちなの。倒れないように土を寄せてあげてね!

育て方⑤収穫

秋まきの紅芯大根の収穫時期は、暖地・寒冷地によって違いはありますが、大体10月半ば~翌年1月にかけてです。実を傷つけないように、丁寧に土から掘り出しましょう。

育て方⑥保存

収穫した紅芯大根を保存するときは、葉だけを切り落とします。葉はすぐしなびてしまうため、茹でた後、使いやすい大きさにカットして保存袋に入れて冷凍しましょう。根の部分はそのまま冷蔵庫に入れては乾燥してしまいます。袋に入れるか新聞紙にくるんだ後、冷蔵庫や冷暗所で保存しましょう。また、収穫後に料理に使って残ったものは、ラップをまいて冷蔵庫保存してください。早めに食べましょう。

次のページ

紅芯大根の美味しい食べ方

関連記事

Article Ranking