ムラサキカタバミとは?花や葉の特徴や開花時期をご紹介!食べられる?

ムラサキカタバミとは?花や葉の特徴や開花時期をご紹介!食べられる?

ムラサキカタバミのハート形の葉で遊んだことはありませんか?道端や庭に咲くピンク色の可愛い花で、オキザリスの仲間です。実はムラサキカタバミは食べることができます。花の咲く時期や仲間の草花、花言葉、どのように食べたらいいのかご案内します。

記事の目次

  1. 1.ムラサキカタバミとは?
  2. 2.ムラサキカタバミを食べる
  3. 3.カタバミ(オキザリス)の仲間
  4. 4.カタバミの花言葉
  5. 5.ムラサキカタバミで草相撲
  6. 6.まとめ

ムラサキカタバミとは?

出典:写真AC

ムラサキカタバミは、道端や空き地で見かけるピンク色の小さな花です。今ではほとんど雑草扱いですが、江戸時代に観賞用として日本にやってきた植物です。

ムラサキカタバミの基本情報

名前 ムラサキカタバミ、紫片喰
学名 Oxalis debilis var. corymbosa
分類 カタバミ科カタバミ属
原産地 南アメリカ
生息地 温帯~熱帯
開花時期 5月~10月
  多年草、日本に帰化

生息地は温帯から熱帯

ムラサキカタバミは南アメリカ原産の多年草です。生息地は、北アメリカ、南ヨーロッパ、アジア、オーストラリアなど、温帯から熱帯の各地になります。日本でも関東以西を中心に繁殖し、道路や塀の隙間、畑や荒地などに生える生命力の強い植物です。

花の特徴

出典:写真AC

約1センチのピンク色の花

ムラサキカタバミの花びらは、やや紫がかったピンク色で、萼は薄い黄緑色です。5つの花弁の奥が筒状になっていて、花びらには薄紫色の筋があります。花筒の内側はほんのり白くなり、明るいグリーン色に見えます。雄しべの葯(やく:花粉を入れる袋)は白色です。

花の付き方

10~25cmくらいの花茎の先に、1輪から10輪前後の花が次々に咲いていきます。

夜には眠る花

出典:写真AC

ムラサキカタバミは、日が暮れると花びらを閉じるという特徴があります。また、雨の日も同じく閉じたままです。

開花時期は5月から10月

ムラサキカタバミの開花時期は、春から秋頃です。ピンク色の花が次々に咲き続けますが、夏の暑い盛りには休眠することがあります。

葉の特徴

葉はハート形

出典:写真AC

葉は三つに分かれていて(3出複葉)、ハート形をしているのが特徴です。クローバーの葉に似ていますが、白い模様はありません。四つ葉のカタバミもありますが、見つけるのは四つ葉のクローバーより難しいと言われています。

四つ葉のカタバミ

出典:写真AC

ボタニ子

ボタニ子

見つけたらラッキ~!

葉っぱも就眠

夜には傘をたたむように葉を下ろして閉じ、就眠する植物です。

繁殖の特徴

鱗茎で繁殖

ムラサキカタバミは日本などの温帯地域では結実せず、鱗茎(球根)の分球によって繁殖します。ぷくっとした白い根の上部に鱗茎があり、分球したものは木子(きこ)と呼ばれます。この多数の木子から繁殖する仕組みです。

鱗茎っていうのは、養分を蓄えた球形の地下茎の一種で、球根のことね!

牽引根と増殖した木子

ボタニ子

ボタニ子

すごい増えてる!

根は、鱗茎が地上部に出ないように地中に戻ろうとする特徴をもった、牽引根です。むりに引き抜こうとすると、勢いで木子が地中で分散してしまいます。なので駆除する際には、引っこ抜くのではなく、ガーデンスコップなどで根元から掬い取るのがコツです。

ムラサキカタバミの名の由来

出典:写真AC

ムラサキは花の色

ムラサキカタバミのムラサキは、花びらの色から付けられました。うす紫のピンク色です。英名は、violet woodsorrelまたは、pink woodsorrelです。英語圏でも紫かピンクなのですね。

半分食べられたように見えるから片喰(カタバミ)

カタバミの仲間は日の当たらない夜などには、葉をたたむ特徴があります。この状態が、片方の葉が食べられたように見えることから、片喰(カタバミ)と呼ばれるようになったと言われています。

オキザリスの意味は「すっぱい」

カタバミ属の学名Oxalis(オキザリス)は「すっぱい」から来ています。植物体にはシュウ酸が含まれていて、かじるとすっぱいからです。カタバミは、酢漿草とも書かれます。ムラサキカタバミの葉にはビタミンCが含まれていて、食べることができる植物です。

ボタニ子

ボタニ子

えー、食べることできるの?

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ムラサキカタバミを食べる

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