多肉植物の「葉挿し」のコツと手順!成功率を上げる秘訣を大公開!

多肉植物の「葉挿し」のコツと手順!成功率を上げる秘訣を大公開!

多肉植物は若い女性にも人気で、あまり手間が掛からず育てやすく、お庭やお部屋や玄関を素敵に演出してくれます。多肉植物を葉挿しや株分けなどで増やしてあちこち飾ってみたいですね。そんな多肉植物の増やし方、特に葉挿しについて役立つ情報をお伝えします。

記事の目次

  1. 1.多肉植物の種類
  2. 2.多肉植物の増やし方
  3. 3.「葉挿し」で株を増やす
  4. 4.発根
  5. 5.葉挿しがうまくいかない原因
  6. 6.多肉植物の植え付け
  7. 7.まとめ

多肉植物の種類

 出典:写真AC
 

多肉植物の種類は1万を超えるといわれています。その分類を大ざっぱに説明すると、順番に、科→属→種に分かれます。ユリ科ガステリア属臥牛(種)といったように表されます。それでは、まず最初に多肉植物の分類を簡単にお伝えします。

分類

 出典:写真AC

科は全部で60科ぐらいに分かれています。ハマミズナ科、ベンケイソウ科、トウダイグサ科など大きなくくりで分かれています。例えばユリ科のエケベリア属といった分類をします。多肉植物の大まかな性質が似ている物を集めたものです。

①葉っぱがらせん階段のようについているタイプ:エケベリア属、ハオルシア属など、②小さな丸っこい数珠のような葉っぱがついているタイプ:セダム属、クラス属など、③細長く伸びた茎の先に赤色や緑色の葉をたくさんつける:アオエニウム属など特徴的な形で分類されています。

形と種類

 出典:写真AC

形もさまざまです。小さな丸いビーズが集まったようなセダム属や、丸っこいY字形のコノフィツム属や、細長くて尖っているハオルシア属、トゲがついているアルオウディア属やアガベ属、丸みのある笹の葉形の葉っぱの先端に赤味があるエケベリア属などの属に分かれて、それから種に分かれます。

性質

多肉植物は本来は日本列島の高温多湿はどちらかというと苦手です。活発に育つ時期としては夏を好んでも、涼しい場所のほうが元気な種もあり、冬も凍るほど寒いのは苦手です。日刺しも強すぎると干からびるし、成長しないで枯れてしまいます。

時期

Photo byPublicDomainPictures

多肉植物にはよく成長する時期が大まかにいって2種類あります。夏型と冬型です。この時期を間違えて処理してしまうと育たないし、成長しないで枯れてしまったりしますから、購入する時は必ず確認しておいてください。きっと後で役立つでしょう。

サボテンとの違い

フリー写真素材ぱくたそ

サボテンと多肉植物ですが、大きくいえばサボテンも多肉植物なのですが、サボテンだけで3,000から5000種あるといわれ、その扱いは別物とされてきました。多肉植物のようですが、ジャコバサボテンやクジャクサボテンなどはサボテンの種類です。

多肉植物の増やし方

Photo by Chen Chun Li

多肉植物を増やしたいが、成功できるでしょうか。いつ頃増やすのかその時期、増やす方法、そのやり方についてや、多肉植物が育たない、植えてもうまくいかない、剪定はいつしたらよいのか、管理の仕方や水やりのコツなどについて成功する方法をお伝えします。

実生(みしょう)

実生(みしょう)とは、多肉植物の種を取ってその種をまいて増やす方法を指します。種が手に入ったら行うことも可能ですが、川砂を消毒したりガラスの覆いが必要だったりしてやや難度が高く成功しにくいです。このため、初心者にはあまりおすすめできません。

挿し木

 出典:写真AC

挿し木の仕方ですが、まずひょろりと長く伸びた枝や茎を剪定鋏などでカットして、その葉っぱのまとまってついている先っぽを3日から10日程乾かしておくのが成功するコツです。その後切った部分を挿し木にします。用土の中に刺しておくだけです。

茎(枝)挿し

 出典:写真AC

茎(枝)挿しの仕方は、まず、茎や枝を挟や剪定鋏などで5cmくらいにカットます。そのまま10日程乾かし、用土に挿して植えつけます。長さがある物は鋏などで2、3個に分割して乾かし、茎(枝)挿しにします。上下を間違えると成功しません。

株分け

 出典:写真AC

アガベ属、ハオルシア属やメセン類など株が立っている物は株分けで増やすことができます。やり方は簡単で、鉢から抜き取ったメセンなどの株の分け目に添って切り取り、そのまま用土に植えつけます。その時に水やりをしておきましょう。

葉挿し

これは、セダム属、エケベリア属、ガステリア属、カランコエ属などを増やす時に行います。葉挿しの仕方は、とっても簡単です。多肉植物を葉挿しで増やすにあたっては特別なものは特に必要ありません。それについては今からご説明しましょう。

「葉挿し」で株を増やす

Photo by salchuiwt

それでは葉挿しの仕方や管理の方法を中心にご説明します。最も簡単なので初心者の方でも気軽に取り掛かれるでしょう。いつがよくて、どんな方法でするのか、やり方や管理の仕方、コツについてひとつずつご説明します。

葉挿しの時期

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

葉挿しの時期で最もよい時期といわれているのは春か秋です。真夏や梅雨と冬はおすすめできません。冬に始めるとうまくいかないのは、寒すぎても発根できないため、新芽が育たないからです。時期がよいことはもっとも大切なことでしょう。

葉挿しに必要な物

Photo by salchuiwt

葉挿しにあると便利な道具についてご説明します。葉挿しの材料は百円ショップや園芸店などで購入できる物ばかりです。ことに、鉢やプランター、テラコッタ(容器)などの凝ったデザインなどを求めているのであれば、ネットで購入するという方法もあります。

受け皿

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

セダムなどの切り取った葉を葉挿しができるまで乗せるための物があるとよいです。受け皿があれば便利です。大きさは、受け皿に用意した乾いた土を敷き、葉っぱを平らに並べても置いておけるくらいの物があるとやりやすいでしょう。

Photo byPexels

用土は多肉植物用やサボテン用の土が売られていますが、葉挿しの時は受け皿に数cm程度の厚みに敷ける程度の土があればよいです。ここでは特にどうしても必要な用土はありませんから使っていた土で十分です。しかし、心配なら新しい多肉植物用の土を使ってはいかがでしょうか。

 出典:写真AC

多肉植物の葉や茎や根っこを切り取って使う時に、鋏があると便利です。これは、剪定鋏でも代用が可能です。太い多肉植物の時は剪定鋏が便利です。多肉植物の根を切る時にもとても便利でしょう。長さ大きさの違う鋏があるとよいです。

スプレー

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

葉挿しした後、発芽した苗木の水やりにスプレーや噴霧器を使います。もし病気があれば薬を混ぜて散布したりもできます。しかし、スプレーでも水やりのしすぎは避けましょう。また逆に、多肉植物が干からびることのないようにしましょう。

葉の処理

 出典:写真AC

今からご紹介するのは、葉っぱを取りやすい種類の葉挿しのやり方です。やり方や手順も簡単です。貴方の鉢植えなどの多肉植物のうち、好きな多肉植物を選んで用意しましょう。それでは、ここから多肉植物の葉挿しの手順の説明をお伝えします。

葉の取り方

葉挿しの仕方は、まずエケベリアやセダムなどの葉っぱを持って、多肉植物の本体から葉っぱが折れたりちぎれたりしないように加減しながら剥ぎ取るようにして取ります。そうしないと、葉っぱの付け根がちぎれてしまい根が出ない、成長しない、うまくいかないことになります。

並べる

①葉を土に並べる(エケベリア、セダムなど)

剥ぎ取ったエケベリア、セダムなどの葉っぱを平らな受け皿のような容器の上に用土を敷きその上にただ並べます。少し隙間を開けて並べたら半日は日陰に置きましょう。作業時に落ちた葉っぱも一緒に並べて置けます。葉っぱを並べてもすぐには水やりはしないでください。

②葉を土に押し込む(ガステリア、ハオルシアなど)

 出典:写真AC

葉っぱを土に押し込むという葉挿しの仕方は、ガステリア、ハオルシアなどが適しています。この種は切り取った葉を最初から用土に差し込んでいても根が出るタイプです。用土を少し多めに敷き、差し込める位の深さに調整してください。

次のページ

発根

関連記事

Article Ranking