シクラメンの夏越しの管理方法!翌年も花を咲かせるためのコツは?

シクラメンの夏越しの管理方法!翌年も花を咲かせるためのコツは?

さまざまな花の色を持つシクラメンは冬のガーデニングを楽しませてくれます。ですが、夏越しせずに、花だけ愛でて冬だけで終わってしまう人も多いのではないでしょうか。そんなシクラメンの特徴、育て方、夏越しのポイントを説明します!

記事の目次

  1. 1.シクラメンはどんな花?
  2. 2.シクラメンの夏越しのコツ!
  3. 3.シクラメンの育て方
  4. 4.シクラメンに発生しやすい病気・害虫
  5. 5.シクラメンの夏越しまとめ

シクラメンはどんな花?

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シクラメンは、地中海に自生しているサクラソウ科の多年草です。赤や紫、ピンクに白と、さまざまな色の花をもち、冬のガーデニングを楽しくしてくれます。

基本データ

学名 Cyclamen persicum
和名 シクラメン、カガリビバナ、ブタノマンジュウ
分類 サクラソウ科シクラメン属
原産地 地中海
開花時期 初冬~春頃まで

シクラメンの歴史

Photo by salchuiwt

原産地におけるシクラメン

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シクラメンの原産地である地中海地方では、古来、シクラメンを食用としていました。シクラメンの地下茎には、塊茎(かいけい)と呼ばれる養分を蓄えてかたまり状になった部分があるのですが、そこに含まれるでん粉を目当てにしていたのです。現在、シクラメンに代わって食されているのがジャガイモですが、このジャガイモの食用とされている部分も塊茎です。

日本におけるシクラメン

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シクラメンが日本に伝わったのは、明治時代のはじめ頃だと言われています。そこから、戦後急速にガーデン用として普及しました。またシクラメンをモチーフにした歌謡曲のヒット、ガーデニングブームなどの後押しによって、さまざまな色や咲き方のシクラメンが品種改良で誕生しました。

シクラメンの花の形

Photo byWikiImages

花びらが完全に反り返っているのが、シクラメンの花の代表的な咲き方です。

Photo bydomeckopol

しかし先述のとおり品種改良が進み、現在は八重、花弁にウェーブがはいるロココ、花弁の先がフリフリしているフリンジなど、咲き方の異なる品種も存在します。

シクラメンは夏越し必須

地中海を原産地とするシクラメンは、現地では涼しい雨季に花を咲かせます。そのため、日本では冬に開花し、夏越しが必要となります。翌年も花を咲かせるためには、夏越しはどうすればいいのか。次章では夏越しのポイントもあわせて紹介します。

シクラメンの夏越しのコツ!

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4月下旬から5月になると、気温が高くなり花が少なくなってきます。この時期から夏越しの準備を始めましょう。シクラメンの夏越しには2種類の方法があります。それは、休眠させるか、させないかです。

夏越し方法その①休眠

休眠とは、植物が一時的に生育を休止することです。シクラメンに花芽が出なくなったら、水やりを徐々に減らしていき、葉が完全に枯れたら水やりをストップします。肥料もあげてはいけません。風通しのよい、日陰または半日陰に置いておき、8月~9月ころにかけて植え替えを行いましょう。秋の涼しくなった時期から水やり再開です。

球根を触って硬い状態になっていたら、夏越し成功です!

夏越し方法その②非休眠

シクラメンを休眠させない場合は、雨の当たらない風通しのよい日陰か半日陰に置きます。肥料は、春は1週間に1回、夏は1カ月に1回与え、水やりは土の表面が乾いたら行います。ただ、多湿は病気の原因ともなるので、いつまでもお皿に水が残っているようであれば捨ててください。秋になったら植え替えです。

8月に撮影されたシクラメンです。風通しがよく、雨のかからない半日陰の玄関先に置いています。お皿に水は溜まっていませんが、土の表面は乾いていません。葉が茂っていることから、夏越しに成功しています。

用土はシクラメン専用のものがいいでしょう。

シクラメンの育て方

育て方①置き場所

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冬の置き場所

冬の間、シクラメンは屋内の日の当たる窓辺で管理します。気温が低すぎると花が咲かない可能性があるので、屋外でシクラメンを楽しみたいのであれば、寒さに強いガーデンシクラメンを選ぶといいでしょう。また、部屋の中が暖房で暖まっている場合も、シクラメンが弱り枯れてしまうことがありますので、移動させるなどして対処しましょう。

春から夏の置き場所

外の気温が暖かくなってきたら、夏越しの準備のために、屋外の日に当たらない涼しい場所に置きましょう。頻繁に気温が変わる場所や、湿気が多い場所はシクラメンにとっても、夏越しにとっても好ましくありません。

育て方②水やり

Photo byannawaldl

シクラメンは水が多すぎると根腐れを起こします。反対に水が少なすぎると休眠します。表面の土が乾いてきたら、鉢の下にあるお皿に水が流れるでるくらい水をあげます。葉や花に水がかからないよう、根本にやりましょう。

育て方③肥料

Photo byFree-Photos

シクラメンは、肥料を与えなければ、花や葉が少なくなってきます。逆に与えすぎてもいけません。そんなシクラメンには、液肥を与えます。花でにぎわっているころは、週に1回与えてください。肥料不足になると花が咲かないこともあります。

管理方法

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花がら摘み

花がら摘みとは、咲き終わった花や、枯れてしまった葉を摘むことです。これらをそのままにしておくと、病気にかかります。花がら摘みをする際は、茎を強く引っ張って傷つけないよう気をつけましょう。種をとりたい場合は、いくつか咲き終えた花を残しておき、結実させます。ですが、たくさんの実をつけていると、結実のためにエネルギーを消費するので花付きが悪くなります。

葉組み

シクラメンの花や葉は、球根の頭から茎をのばしていきます。それをそのままにしておくと、シクラメンの中心に影ができてしまいます。日当たりや、シクラメンの綺麗な形を保つためにも葉組みは行いましょう。手順は、新芽を中心にして、葉を優しく外側へ移動させます。

シクラメンに発生しやすい病気・害虫

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

灰色カビ病

通気が悪いとき、葉や花に水がかかったまま放置していると灰色カビ病になります。この病気にかかると、花や葉に灰褐色のてんてんが現れます。シクラメンはつねに、通気のいい場所で管理してください。通気が悪いだけでなく、窒素が多くなるとこの病気を引き起こします。

軟腐病

軟腐病は球根が柔らかくなり、腐ってしまう病気です。土から伝染する病気で、傷などがあると根から侵入し、そのまま放置しているとシクラメンが腐ってしまいます。高温多湿の環境でなりやすく、梅雨から残暑にかけて発生します。清潔な土を使って植え替えをすることで防げます。

いちょう病

いちょう病は湿度が高くなると発生します。根腐れなどで根が傷んでいると、そこから菌が伝染し、葉っぱが黄色くなります。そのまま、シクラメンがしおれて枯れてしまう病気です。清潔な土を使って植え替えることで防げます。植え替えのさいは、使い古しの土を使うのは控えましょう。

ダニ類

ダニ類は肉眼で見つけることが難しいです。秋になると発生密度が増加します。湿度が高くなると繁殖しやすくなります。まだ咲いていないつぼみや開いていない葉に侵入し、そのつぼみや葉を食べてしまいます。食べられた花や葉は奇形となり、通常の形で咲かなくなります。

シクラメンの夏越しまとめ

Photo by salchuiwt

シクラメンの敵はとにかく加湿です。風通しのいい場所に置き、日陰や半日陰に置く。そうすることで、夏越し成功の確立はぐっとあがります。翌年も花を咲かせるために、休眠、非休眠…やりやすい方法を選んでぜひ、夏越しにチャレンジしてください!

高倉
ライター

高倉

植物が好きです!特に野草。そのあたりに生えている雑草と呼ばれる植物です。中でもカタバミを見るとテンションあがります。

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