きゅうりの摘心!摘むべき高さ・時期・方法は?摘心しないとどうなる?

きゅうりの摘心!摘むべき高さ・時期・方法は?摘心しないとどうなる?

きゅうりを育てるためにどうしても必要なのが摘心です。摘心とはきゅうりの雌花やわき芽、よぶんなつるをでてきたところでカットすることです。それにより、親づるを育てたり、きゅうりの実をなりやすくしたりします。タイミングや時期、方法などをまとめました。

記事の目次

  1. 1.きゅうりの摘心(摘芯)をしよう
  2. 2.きゅうりを摘心(摘芯)するメリット
  3. 3.きゅうりの摘心(摘芯)をする高さ
  4. 4.きゅうりの摘心(摘芯)をする時期
  5. 5.きゅうりの摘心(摘芯)をする方法
  6. 6.きゅうりを摘心(摘芯)しないとどうなる?
  7. 7.きゅうりの摘心(摘芯)まとめ

きゅうりの摘心(摘芯)をしよう

家庭菜園でもプランター栽培でも、バランスのよいおいしいきゅうりを育てるためにかかせないのが摘心(摘芯)です。コツさえ知ってしまえば、やり方はけっしてむずかしくありませんので、初心者の方もぜひきゅうりの摘心にチャレンジしてみてください。

きゅうりを摘心(摘芯)するメリット

それではまず、なぜきゅうり栽培に摘心が必要なのか、摘心のメリットからご説明します。

メリット①元気なつるを育てる

ほかの植物の茎にあたる部分を、きゅうりではつると呼びます。おいしいきゅうりを作るには、このつるが元気でなくてはなりません。ある程度の高さに育つまで、よけいな体力をつかわせないために、雌花のつぼみや余計なつるを取りのぞく剪定方法が摘心です。

メリット②つるの体力を温存する

きゅうりは親づるを中心に実がなります。最初のふたばから出てきたつるを親づるといい、子づる、孫づると育ちます。親づるが疲れてきたら子づるや孫づるにバトンタッチもできますが、基本的には親づるを1本立ちさせて実をならせるため、なるべく親づるから多くの実をとるには、体力を温存する摘心が大切なのです。

親づるが疲れてきたサイン

摘心もきちんとして、順調に実ができていたのに、最近変わった形のきゅうりが増えたなと思ったら、親づるが疲れてきたというわかりやすいサインです。収穫しはじめの場合は、追肥をしたり水やりをしっかりしたりすれば戻ります。長い間作り続けてきた親づるの場合は、わきで育てていた子づるや孫づるにバトンタッチしてもらいましょう。

メリット③上のつるに栄養を届ける

きゅうりには地這い性と立ち性があります。立ち性のほうが育てやすいのですが、地這いが元祖なので、摘心しないと上まで栄養があがっていきにくくなります。支柱を立てて、ひげつるが巻きつきやすいようにし、そのうえで摘心すると、上まで十分に栄養がいきわたるので収穫につながります。

メリット④つるのダメージを抑える

家庭菜園やプランターで、手塩にかけて育てた苗から出てくるつぼみやつるはかわいいものです。摘心してしまうのはもったいないと思うのが人情ですよね。ですが、栄養を蓄えていない状態でできた実は、親づるにダメージを与えます。のちのち摘心せずに活躍するつるも育ってきますので、心を鬼にして摘心しましょう。

きゅうりの摘心(摘芯)をする高さ

土の栄養状態や日当たり、苗の種類などには個体差があります。そんなときに、摘むべきつるや葉の枚数の目安となるのが、高さです。家庭菜園でもプランター栽培でも、土からの高さをはかります。支柱をたてて親づるを支え、上へのびるように誘引しておくとはかりやすいです。

30cm

ふたばが出て本葉が出て、そこから茎のようなものが伸びてきたら、それが親づるです。30cmになるまでは、わきから出てくるつるや、根本に小さなきゅうりのついている雌花のつぼみは、すべて摘心します。雄花はどちらでもかまいません。つるがこの高さでいる間は、親づるに栄養を蓄えて育てることに集中しましょう。

60cm

今まではすべてのつると雌花のつぼみを摘心してきましたが、60cmまでは子づるを残します。実をならせるにはもう少し栄養がたりていないので、雌花のつぼみはまだ摘心してください。子づるが出て本葉が出たら、葉を1枚を残してその先をカットします。

支柱を立てる

親づるを支えるために必要なのが支柱です。支柱は、150㎝から200㎝の間のものを使うとよいでしょう。きゅうりはぐんぐん伸びますので、目線の高さで手がとどき、世話がしやすい範囲を目安にします。家庭菜園は地面から、プランター栽培はプランターの底からの高さをはかりましょう。

120cm

120cmまではちょうど目線の高さなので、管理しやすいこのタイミングで集中して実を育てます。子づるが出てきたら2節分伸ばし、本葉を2枚残してその先をカットします。ここでは雌花のつぼみは摘心しません。きゅうりは人工授粉しなくても実がなります。雄花は栄養的にも影響がありませんので、咲かせても摘心してもかまいません。

120cm以降

120㎝をこえたら摘心はせずに、そのまま伸ばします。子づるから孫づるが育ちますが、基本的には放置しておいてかまいません。あまりにも元気すぎる場合のみ、本葉を4、5枚残してカットします。ここから支柱の高さをこえるまでは、そのまま伸ばしておきます。支柱をこえると世話できない高さになるので、こえたところでそれ以上伸びないように親づるはカットします。

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きゅうりの摘心(摘芯)をする時期

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