ミニトマト(プチトマト)の作り方!種まき・苗作りから収穫まで解説!

ミニトマト(プチトマト)の作り方!種まき・苗作りから収穫まで解説!

ミニトマト(プチトマト)は、かわいらしさ、食べやすさ、味のよさから活躍の場が多く、家庭菜園でも人気の野菜です。ミニトマトの種まき・苗作り、収穫までの育て方を、実際に起きた病気や害虫などのトラブルの対応と予防を交えながらご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ミニトマト栽培の概要
  2. 2.ミニトマトの栽培時期
  3. 3.ミニトマトを実際に栽培してみました!
  4. 4.ミニトマト栽培1日目:種まき
  5. 5.ミニトマト栽培10日目:発芽
  6. 6.ミニトマト栽培31日目:鉢上げ
  7. 7.ミニトマト栽培40日目:間引き
  8. 8.ミニトマト栽培53日目:定植
  9. 9.ミニトマト栽培53日目:支柱立て
  10. 10.ミニトマト栽培67日目:開花
  11. 11.ミニトマト栽培86日目:芽かき・下葉かき
  12. 12.ミニトマト栽培94日目:追肥
  13. 13.ミニトマト栽培108日目:収穫
  14. 14.ミニトマト栽培108日目:実食
  15. 15.ミニトマト栽培(番外編):トラブル・生育不良
  16. 16.ミニトマトの病害虫対策
  17. 17.ミニトマトの栽培まとめ

ミニトマト栽培の概要

ミニトマトはプチトマトとも呼ばれる、1粒が10~30グラムの小さなトマトです。200グラム以上ある普通サイズのトマトと比べると、切る必要がないため手軽に食べられ、かわいらしく、味も濃厚です。今回は病気に強く、甘いもの好きにはぴったりのイエローアイコを種から育てました。

ミニトマトの栽培時期

ミニトマト(プチトマト)は、種から育てる場合は2月~4月頃、苗から育てる場合は4月~5月頃から栽培を始めます。

ミニトマトを実際に栽培してみました!

ミニトマト(プチトマト)は家庭菜園でも人気で、種や苗は多くの店舗で販売されています。今回は種から苗作りをし、プランターに定植して栽培しました。

栽培者プロフィール

家庭菜園の経験年数:6年
ミニトマト(プチトマト)の栽培経験:苗からの栽培経験が1度あり
栽培地:静岡県

ミニトマト栽培1日目:種まき

種から苗作りを行う場合は、冬から春にかけて販売される種を購入し、種まき(播種)を行います。

種を準備するポイント

  • 新しい種の方が発芽率がよい

1日目(4月6日)

後から間引きを行うため2、3粒いっしょに播種します。

ミニトマトの種は直径2ミリほどです。直接地面に播種すると種が行方不明になったり、発芽条件を管理するのも難しくなります。室内で種から育てるためには、ジフィーセブンのような播種専用の商品を利用したり、苗作り用のセルポットやポリポットに種まき用の土を入れて播種する方法があります。

苗作りに使用したジフィーセブン

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今回はキッチンで発芽させましたので、種まきの用土には土の拡散を気にしなくて済む「ジフィーセブン」を使用しました。この商品には発芽後10日分ほどの養分も含まれています。発芽後は液肥を追肥したり、ポリポットなどに植え替えて苗作りを行います。

ミニトマト栽培10日目:発芽

10日目(4月16日)

一週間経っても発芽せず、発芽条件を見直しました。播種した容器を暗い場所に置くと、一日で発芽しました。

種まきをしてもなかなか発芽しないときは、発芽条件を再確認します。

ミニトマトがよく生長する時期は、最低気温が15度、最高気温が25度の間です。外はまだ最低気温が10度を下回る日もあるため、しばらくは室内で育てます。

ボタニ子

ボタニ子

暗い場所に置かなかったせいで、発芽が遅れてしまいました…

種から育てるのは少し大変です。4月~6月ごろに売られている苗を買えば、種まきから間引きまでの手間もかかりませんし、播種した種が思ったよりたくさん発芽して家庭菜園が窮屈になるようなこともありません。

ミニトマト(プチトマト)の発芽率を上げる方法

  • 水分
  • 20度~30度の温度
  • 暗い場所

ミニトマト栽培31日目:鉢上げ

本葉が出たら、ポリポットに鉢上する時期です。

31日目(5月7日)

ポリポットには市販の土を用いました。

ここまでジフィーセブンに液肥を追肥しながら室内で育てていましたが、以降は屋外の軒下で育てました。

連作障害を防ぐために

ミニトマトの栽培では、3~4年以内にトマト、ナス、ジャガイモを栽培した土は避けます。病気や収穫量の減少といった連作障害を避けるためです。場所の限られた家庭菜園で連作もやむをえないときは、専用の肥料を使う方法があります。

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ミニトマト栽培40日目:間引き

本葉が出てきたら間引きの時期です。間引くのはもったいない気がしますが、播種した全ての種が発芽し、問題なく育つとは限りません。種から栽培するときはいくつか播種し、育つ過程で少しずつ間引きます。

40日目(5月16日)

間引きは残す株を傷めない方法で行います。少し成長して根を張っているときは土を押さえ、残す株の根が浮くのを防ぎます。間引きの時期から遅れ、簡単に抜けない場合は、はさみで株元を切ります。

間引きする株

  • 成長が思わしくないもの
  • 茎が弱そうなもの
  • 葉の形が思わしくないもの
  • 極端に小さい、または大きいもの

ミニトマト栽培53日目:定植

間引きをし、苗作りも完了しましたので、プランターに定植しました。プランターの深さは30センチメートル程度です。

53日目(5月29日)

ポリポットのままでは根詰まりして成長できる時期を逃しますし、鉢内の温度も上がりやすくなります。

深いプランターを用いる際は、水はけを確保するために鉢底石が必要です。

鉢底石は収穫用ネットなどに詰めておくと、栽培後の片づけが楽になります。

土は市販の土を入れました。土作りを行う場合、元肥が多すぎると花つきが悪くなります。

植えたら、支柱も立てます。

ミニトマト栽培53日目:支柱立て

53日目(5月29日)

定植と同時に支柱も立てました。トマトは支柱を立てないと倒れて横方向に成長し、土から病害虫がつきやすくなるなど管理が難しくなります。

支柱を立てなかった場合

支柱で支えないと上に向かって育ちません。

支柱の立て方

一本仕立て

ミニトマトは基本的に一本仕立てにします。わき芽を全て摘んで主茎を一本にする方法で、支柱に沿わせてまっすぐ上方に育てます。風通しがよくなり、主茎に栄養が集中するため、甘いトマトの収穫に繋がります。

支柱は一本である必要はありません。複数本で支え合うと安定します。

支柱への固定方法

茎を支柱に固定する誘引は、100円ショップのクリップを使用しました。

ボタニ子

ボタニ子

手軽に誘引できる方法ですが、成長すると茎の太さとクリップの大きさが合わなくなり、茎を傷つけてしまいました。

トマト用支柱

トマト用の支柱です。

ボタニ子

ボタニ子

トマトの茎が螺旋にもたれかかるように成長するので、誘引の手間が省けます。

ミニトマト栽培67日目:開花

ミニトマトは花の中に雄しべと雌しべがあります。受粉率を上げたければ、花を少しゆすったり、風を送って揺らします。

67日目(6月12日)

開花しました。気温が30度を超える時期は、花は咲いても実つきはよくありません。

ボタニ子

ボタニ子

無事に花が咲きました。次のページではいよいよ実がつき、虫との攻防が本格化します。

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ミニトマト栽培86日目:芽かき・下葉かき

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