セダム・ドラゴンズブラッドとは?多肉植物としての特徴や育て方!

セダム・ドラゴンズブラッドとは?多肉植物としての特徴や育て方!

セダム属・ドラゴンズブラッドは、赤系(ワインレッド)の葉っぱが特徴の多肉植物です。その特徴や植え方、水やりの仕方や育てる時の注意などご紹介します。寄せ植え、単植、地植えなどいろいろな楽しみ方ができ、挿し木での増殖も容易なおすすめのセダム属の多肉植物です。

記事の目次

  1. 1.セダム・ドラゴンズブラッドとは?
  2. 2.セダム・ドラゴンズブラッドの特徴
  3. 3.セダム・ドラゴンズブラッドの育て方
  4. 4.セダム・ドラゴンズブラッドの増やし方
  5. 5.セダム・ドラゴンズブラッドの仲間
  6. 6.セダム・ドラゴンズブラッドまとめ

セダム・ドラゴンズブラッドとは?

ロシア南部、コーカサス地方原産の多肉植物ドラゴンズブラッドは、セダム属コーカサスキリンソウの代表品種です。多肉らしい肉厚の葉っぱは、季節や個体差で緑からワインレッド、赤銅色と色幅がみられ、その美しい色は寄せ植えなどでも楽しまれています。

セダム・ドラゴンズブラッドの特徴

美しく特徴的なその赤銅色の葉っぱから「ドラゴンの血」と名付けられたドラゴンズブラッドは、セダムの中でもとても人気があります。もりもりとした多肉質の葉に水分を蓄えるため、乾燥によく耐え、暑さ寒さにも強い、初心者でも育てやすい品種です。

基本データ

ドラゴンズブラッドの特徴
品種名 ドラゴンズブラッド(Dragon's Blood)
学名 Sedum spurium ‘Dragon’s Blood’
分類 ベンケイソウ科 セダム属
原産地 ロシア南部コーカサス地方
形態 多年草
・開花:夏
・花色:淡桃~濃ピンク
草丈/広がり ・草丈:15cm
・広がり:30~45cm(ほふく性)
耐寒性/耐暑性 ・耐暑性:強
・耐寒性:やや強
日照条件 日なた(盛夏は半日陰で管理)
水分要求量 少ない、過湿に弱い

特徴1:葉っぱの色

一般的によくみられるドラゴンズブラッドの葉っぱの色は、深く落ちついた赤、銅赤色です。しかし色幅がみられ、全体的な緑の葉に赤い縁取りが入る程度の株もあります。また、夏場は緑が強い葉色となりますが、寒さが増すにしたがって再び赤みを帯びていきます。

特徴2:寄せ植え

多肉植物の寄せ植えは、まるで宝石箱のようにつややかで、もりもりとしたそのフォルムが可愛らしく人気があります。赤色が美しいドラゴンズブラッドは、寄せ植えの印象的な差し色としてよく用いられています。

セダム・ドラゴンズブラッドの育て方

出典:写真AC

ドラゴンズブラッドの土選び

ドラゴンズブラッドを育てる際は、なるべく水はけのよい土を選びましょう。園芸ショップなどで売られている草花の土でも問題なく育ちますが、ドラゴンズブラッドは過湿を嫌うため、多肉植物用の土を選ぶほうがより安心です。

ドラゴンズブラッドの水やりと肥料の管理

水やりは控えめが原則

葉に水を蓄えるため、水やりを控えめにしなければならない多肉植物は多いのですが、ドラゴンズブラッドは水分の過不足にもある程度耐えてくれます。ですから、他の多肉植物の水やりに合わせて管理して問題ありません。とはいえ、多肉植物の水やりは控えめが原則であることには留意しておきましょう。

夏場の過湿には注意

春・秋が活動期のドラゴンズブラッドは、真夏と真冬には成長を止めています。根腐れで枯れるのを防ぐため、土に残った水分が蒸れる夏場は、水を切らし気味にして乗り切るのがおすすめです。

肥料はごく少なめに

セダムの種類はほとんど肥料を必要としない植物です。春と秋の成長期や植え替えのときなどに、ごく少量、施肥するとよいでしょう。

ドラゴンズブラッドの切り戻しのタイミング

徒長が気になったときが切り戻しどき

強健な多肉植物であるドラゴンズブラッドは、剪定(せんてい)で好みのまとまり具合に仕立てることができます。葉の付け根の節から新芽が出ますので、徒長したら思い切って切り戻し、もりもりの株に復活させましょう。

切り戻し適期は春と秋

春と秋の生育期早期がもっとも切り戻しに適した時期です。この時期には剪定した枝を挿し木として利用する場合にも、よい結果が得られやすくなります。下葉が枯れるなどして徒長した株も、春と秋に切り戻して復活させるとよいでしょう。

ドラゴンズブラッドの病気と害虫被害

病気の心配は少ない

セダムは病気が発生しにくい植物です。ドラゴンズブラッドもあまり病気の心配はありません。下葉から枯れるような場合は、水やりの不足か過多を疑ってみましょう。

目立った害虫被害も少ない

カイガラムシやアブラムシが発生することがありますが、頻度は低く、あまり心配する必要はありません。

ドラゴンズブラッドの冬の管理

冬は葉を落として休眠する

ドラゴンズブラッドは冬場には葉が落ちて茎だけになってしまいますが、枯れたわけではありません。春になると再び元気な新芽が伸びだし、あっという間にもりもりに復活してきます。耐寒性は高いのですが、長く凍るような温度の場合は移動したり保温してあげたりするとよいでしょう。

セダム・ドラゴンズブラッドの増やし方

増やし方は「挿し木」がおすすめ

多肉は葉挿しが有名ですが、ドラゴンズブラッドの場合は挿し木で増やすのがおすすめです。普段使っている水はけの良い用土に軽く差しておくだけでよく、じきに発根してきます。葉がしおれない限り、水は控えめに管理しましょう。

挿し木が成功しやすい時期

挿し木は成長期にあたる春と秋がおすすめです。梅雨に入ってしまうと過湿で枯れる場合があるため、春は涼しい時期から始めるとよいでしょう。また、真冬になると活動が止まるため、秋の初めの頃に始めたほうが良い結果が得られやすいです。

葉挿しはできる?

多肉植物は葉挿しで増やす方法も有名です。しかしドラゴンズブラッドの場合、葉挿しの難易度はかなり高くおすすめできません。挿し木での増殖を試しましょう。

セダム・ドラゴンズブラッドの仲間

セダム・コーカサスキリンソウにはドラゴンズブラッド以外にもたくさんの品種があり、世界中で育てられています。日本で入手できる品種は数種類ですが、いずれも魅力的です。

トリカラー

流通量も多く、人気の品種が「トリカラー」です。白や赤の縁取りの入り方に個体差が大きいため、気に入った株を見つけたらぜひ手元に置いておきたい品種です。増やし方や剪定など、ドラゴンズブラッドと同じ管理で育てられます。

コッキネウム

「コッキネウム」は流通量は少なめですが、販売店の多肉コーナーなどで時折目にすることがあります。ドラゴンズブラッドより少し華奢なフォルムと明るめの色が特徴です。植え方、増やし方などはドラゴンズブラッドに準じます。

ステファニーゴールド

「ステファニーゴールド」は切れ込みが大きめな平たい葉っぱが特徴の品種です。色は真冬に多少赤みを帯びる程度で、ほぼ周年緑のままです。剪定や植え方、管理などはドラゴンズブラッドと同じで問題ありません。

セダム・ドラゴンズブラッドまとめ

ドラゴンズブラッドは、地植えでも鉢植えでも楽しめるとても魅力的な多肉植物です。挿し木で簡単に増やせ、徒長しても切り戻しで復活できます。入手も容易ですので、見かけたらぜひ一度手にとってみてください。

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ライター

ohsaka_c

素朴な野の花や菌類をゆるく愛しています

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