ベロニカとは?宿寝草としての種類・特徴や花言葉をご紹介!

ベロニカとは?宿寝草としての種類・特徴や花言葉をご紹介!

ベロニカは、涼し気な色の花をたくさん咲かせることが魅力の多年草植物です。種類が豊富で、それぞれの種類によって見た目や特徴が大きく異なります。ここでは、ベロニカについて、宿根草としての種類とその特徴、そして花言葉についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ベロニカとは?
  2. 2.ベロニカの種類と特徴
  3. 3.ベロニカの花言葉
  4. 4.まとめ

ベロニカとは?

出典:写真AC

ベロニカはオオバコ科の宿根草で、つやのある葉と涼し気な色の花をたくさん咲かせることが魅力の園芸植物です。全世界に広く分布しており、200~300種類の品種が存在します。種類によって姿形が大きく異なり、縦に美しく伸びた先に、小さな花が穂のように咲く形が主流ですが、地面を這うように伸びる種類や、小さな花を単体でつける種類もあります。耐寒性、耐暑性ともに強く、比較的育てやすい植物です。それぞれの種類の特徴によって、寄せ植えやグランドカバー、カラーリーフとしてさまざま用途で利用されています。

ベロニカの基本情報

分類 オオバコ科 クワガタソウ属
学名 Veronica
別名 スピードウェル(Speedwell)
和名 ルリトラノオ
形態 宿根草
草丈 5~120cm
開花時期 3~12月(種類による)
花色 白、ピンク、青、紫

Photo by yamada*

ベロニカは別名「スピードウェル」とも呼ばれています。スピードウェルとはグッバイと似た意味を持ち、花が咲いた後、すぐに散ってしまうことが由来です。咲いた花はすぐに散ってしまいますが、花数が多く次から次へと花を咲かせるため、開花自体は長く楽しむことができます。開花時期は種類によって異なり、春~夏咲き、夏~秋咲き、秋~冬咲きの3種類に分けられます。

ベロニカの種類と特徴

ベロニカ・ロンギフォリアの花と特徴

出典:写真AC

ベロニカ・ロンギフォリアは、最も主流の形をしており、縦に直立して成長し、小さな花を穂状に咲かせます。開花時期は夏~秋咲きで、花の色は鮮やかな藤紫色が主流ですが、白色や濃紫色の花を咲かせるものもあります。地植えすると80~120cmほどまで大きく成長するのが特徴です。冬になると落葉します。

ベロニカ・ロンギフォリアの利用

ロンギフォリアは、ベロニカの中でも特に大きく成長するのが特徴です。庭植えをすると大きく広がり、見栄えの良いインパクトを出すことができます。そのため、寄せ植えとして利用するよりも、花壇の背景として利用するほうがおすすめです。また、まとまって咲く花の集まりの全長が長く、花単体としても見た目がきれいなので、切り花にも向いています。

ベロニカ・スピカータの花と特徴

出典:写真AC

ベロニカ・スピカータは、縦に直立して成長し、小さな花を穂状に咲かせます。ベロニカ・ロンギフォリアとよく似た形をしていますが、ロンギフォリアとの交配種がよく流通しているため、スピカータであるかどうかを見分けるのは困難です。開花時期は春~夏咲きで、花の色は青色が主流であり、草丈は通常60cmほどまで大きく成長しますが、品種改良により、20~30cmほどの小型種が増え、花の色も、白色、ピンク色、濃青色、紫色と種類豊富になりました。暑さにやや弱い性質のため、夏越えに注意が必要です。

ベロニカ・オックスフォードブルーの花と特徴

Photo byHans

ベロニカ・オックスフォードブルーは、地面を這うようにして伸びて成長するため、10cmほどの低い草丈になる品種です。原産国はヨーロッパで、欧米やヨーロッパでは、ロックガーデンやグランドカバーとしてとても人気です。開花時期は春~夏咲きで、オオイヌノフグリによく似た小さな青い花を、単体でたくさん咲かせます。秋~冬になると、葉が変色し、銅葉になります。

ベロニカ・オックスフォードブルーの利用

オックスフォードブルーは、耐寒性に強く育てやすい品種です。日本で育てる場合でも、風通しのよい場所で育てれば放任でもよく広がり、冬でも葉がついたままのため、年間を通してグランドカバーとして利用できます。また、茎がしなるように垂れるため、ハンギングバスケットとしてもおすすめです。

ベロニカグレースの花と特徴

出典:写真AC

ベロニカグレースは、縦に直立して成長し、小さな花を穂状に咲かせます。まとまった花の集まりの全長は、ロンギフォリアに比べて小ぶりです。開花時期は秋~冬咲きで、他の種類よりも開花時期が長いです。花の色は落ち着いた紫色が主流ですが、青色に近いものや、白色と紫色の2色咲きにものなどがあります。秋~冬になると、葉の色が変色します。

ベロニカグレースの利用

出典: http://nurserys.jp/merchandise/cat137/post_415.html

ベロニカグレースの最大の特徴は、葉の変色です。常緑で、秋から冬になると葉の色が濃い緑色からチョコレート色に変色します。珍しい葉の色から、カラーリーフとして寄せ植えなどに人気です。夏場は、色鮮やかな花と深い緑の葉のコントラストを楽しむことができ、冬場は珍しいチョコレート色の葉を保つことができます。

ベロニカの花言葉

出典:写真AC

ベロニカの花言葉は、「忠実」「忠誠心」「誠実な女性」「名誉」「女性の貞節」「神聖」「聖なるもの」「人の良さ」「堅固」「明るい家庭」「常に微笑みをもって」などの意味があります。ベロニカの花言葉は、新約聖書に登場する聖女「ヴェロニカ」から由来しています。花言葉の意味からも、女性へのプレゼントや、家庭園芸にぴったりの植物です。

まとめ

出典:写真AC

ベロニカについて、種類別の特徴と花言葉をご紹介しました。ベロニカは、つやのある葉と涼し気な色の花をたくさん咲かせることが魅力ですが、種類によって形や花の色などの特徴が大きく異なります。またその特徴から、おすすめの利用の仕方も変わってきますので、好みや用途に応じていくつかの種類を育ててみてはいかがでしょうか。

コナンファン主婦
ライター

コナンファン主婦

記念日にはバラの花を

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