サンショウモとは?特徴・育て方をご紹介!オオサンショウモとの違いは?

サンショウモとは?特徴・育て方をご紹介!オオサンショウモとの違いは?

浮き草タイプの水草として人気があるサンショウモは、水面に漂う様子や葉の形がかわいいため栽培する人も多い植物です。そこでサンショウモの魅力である特徴や育て方・管理のコツ、さらによく似た植物として知られているオオサンショウモとの違いなどをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.サンショウモとは?
  2. 2.サンショウモの特徴
  3. 3.サンショウモの育て方
  4. 4.サンショウモの増やし方
  5. 5.サンショウモの冬越し
  6. 6.サンショウモとオオサンショウモの違い
  7. 7.まとめ

サンショウモとは?

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

水草の愛好家の間でとても人気があるのが「サンショウモ」です。浮き草タイプの水草なので、体を固定させることはできません。しかもシダ植物の仲間ですが、見た目だけではまったく別の植物のように見えます。

サンショウモの名前の由来

Photo by sayo-ts

サンショウモの名前の由来は、名前についている「サンショウ」に関係します。香辛料として古くから使われているサンショウ(山椒)と同じく、左右交互に葉がついていることから「サンショウモ」とつけられました。なおサンショウモの和名は「山椒藻」といいます。

絶滅危惧種である

サンショウモは浮き草系の水草の中でも希少価値の高い植物です。もともとは日本でも田んぼや池などで自生していましたが、外来種による駆逐や乱獲などにより個体数が大幅に減少しました。そのためサンショウモは現在「絶滅危惧Ⅱ類(環境省レッドリスト)」に指定されています。

サンショウモの特徴

Photo byNatalia_Kollegova

かつては比較的身近な植物だったサンショウモですが、いまでは自生するサンショウモを見ることはほとんどできません。そんなサンショウモですがほかの浮き草系の水草にはみられない特徴があるため、観賞用として栽培する人も多いです。そこで珍しいサンショウモの特徴を簡単にまとめてみました。

①根がない

水草の一種であるサンショウモは、水中に細い根を複数張って浮かんでいるように見えます。ところが根のように見えるのはサンショウモの葉の1部であり、根は存在しません。つまり根のように見える部分は、水上に顔を出す葉の1部が細長く裂けながら成長しただけなのです。

②水中の養分を吸収して成長

葉の1部が根のように成長するサンショウモは、細長く変形した葉から水中の養分を吸収して成長します。そのため富栄養化がすすんだ水や池では大量発生しやすい特徴があります。富栄養化とは栄養分が自然の状態よりも増えてしまうことです。ただしサンショウモは消長が激しいので、富栄養化の水でも増えずに枯れることがあります。

③胞子で増える

シダ植物の一種であるサンショウモは、胞子から発芽する特徴があります。一年草の浮き草なので冬になると葉や根は枯れてしまいますが、秋になると胞子が入った胞子のうが成長します。なお胞子のうも冬は水底に沈んでいますが、春になると胞子から発芽し、水面に浮かんで葉の数を増やしていきます。

④除草剤に弱い

Photo bywuzefe

かつては田んぼや池でよく見られたサンショウモですが、農業に農薬が使われるようになった頃から急激に姿を消していきました。化学的な根拠などはよくわかっていませんが、サンショウモは田んぼの除草剤に弱い特徴があるといわれています。そのため田んぼの管理に除草剤が使われるようになってからは、急激に数が減少しています。

⑤葉が魅力の浮き草

サンショウモは小さな卵型の葉を水面に浮かす様子がかわいい浮き草です。葉の平均サイズは3cm~5cmと小さく、大きなものでも10cm以上に育つことはほとんどありません。また葉は3枚1セットで生えており、3枚のうちの2枚は水面に浮かび、もう1枚は水中で成長します。

次のページ

サンショウモの育て方

関連記事

Article Ranking