ヘアリーベッチとは?植物としての特徴から効果・活用方法まで解説!

ヘアリーベッチとは?植物としての特徴から効果・活用方法まで解説!

ヘアリーベッチはカラスノエンドウと同じマメ科の植物です。田んぼや畝の緑肥として栽培され、田畑の雑草を抑制する効果があります。花には、はちみつの蜜源としての使い方もあります。この記事で、ヘアリーベッチの花や根の特徴と種の価格、効果的な活用方法を見てきましょう。

記事の目次

  1. 1.ヘアリーベッチとはどのような植物?
  2. 2.ヘアリーベッチの特徴
  3. 3.ヘアリーベッチの効果と活用方法
  4. 4.ヘアリーベッチの栽培方法
  5. 5.ヘアリーベッチの品種
  6. 6.まとめ

ヘアリーベッチとはどのような植物?

出典:写真AC

ヘアリーベッチは、マメ科一年草の緑肥植物です。西アジアやヨーロッパ原産で日本には牧草として輸入されました。日当たりのよい道ばたや農地、牧草地一面に紫色の花が咲き誇っている姿を見たことがありませんか?ヘアリーベッチには緑肥以外の使い方もあり、農業やガーデニングに活用されています。そこで、ヘアリーベッチの特徴や効果、活用方法について詳しく解説します。

基本情報

学名 Vicia villosa Roth
科名・属名 マメ科・ソラマメ属
英名 hairy vetch
和名 ナヨクサフジ(弱草藤)
ビロードクサフジ(天鵞絨草藤)
草丈 50cm
花期 4~7月
花色 薄紫、濃紫

緑肥作物とは?

フリー写真素材ぱくたそ

ヘアリーベッチは、畑に植えた植物を腐らせずに土壌にすき込み肥料として利用する「緑肥植物」です。農作物を育てるために肥料は絶対に欠かせないものですが、ヘアリーベッチは稲作や豆類の肥料として栽培されています。ヨーロッパでは小麦を栽培する前に「クローバー」が、アメリカではトウモロコシを栽培する前に「大豆」が緑肥として利用されています。

春になると田んぼ一面がレンゲ畑になっているのを見たことがありませんか?「レンゲ」も稲を植える前の緑肥として栽培されています。

ヘアリーベッチの特徴

出典:写真AC

ヘアリーベッチは、軟毛が生えた茎をつる状に伸ばし、巻きひげを他の植物に巻きつけながら生育します。可憐な紫の花を咲かせる半面、種まきした後は放置しても栽培できる丈夫な性質をもっています。カラスノエンドウに似た葉をつけ、マメ科特有の根粒菌をもっていることが特徴です。

特徴①花と葉

ヘアリーベッチは、春から初夏に藤の花のような筒形の花を穂状にして咲かせます。1つの花弁の長さは約1.5cmです。白色をした花の先は反り返っています。カラスノエンドウの葉に似た楕円形の小葉を羽状複葉につけます。つる性の茎は1~2mほど細長く伸び、草丈は約50cmです。日本では茎に毛が少ないタイプをナヨクサフジ(弱草藤)、茎に毛が多いタイプをビロードクサフジ(天鵞絨草藤)と呼んでいます。

薄い紫色と濃い紫色のグラデーションがかわいらしく、グランドカバーとしての使い方もできます。

カラスノエンドウとの違い

Photo by ueda_yoshitaka

ヘアリーベッチとカラスノエンドウの違いは「花」です。ヘアリーベッチは筒形の花を穂状につけますが、カラスノエンドウは蝶形花を単独でつけます。葉はそっくりで見分けが難しいですが、カラスノエンドウの茎には毛がありません。また、全体的にヘアリーベッチのほうが密集して生育する傾向があります。

特徴②実と種

ヘアリーベッチの実は、比較的幅が広く平べったい形をしています。カラスノエンドウ豆によく似ていますが、長さ2~4cmほどで少し小さく、同じマメ科ソラマメ属ですが、毒があって食べられません。黒く完熟した実の中に2~8個の種子が入っています。こぼれ種から自生することも多いですが、秋に採取して田畑にまくのが一般的です。

特徴③根粒菌

ヘアリーベッチの根には、丸い粒状の「根粒菌(こんりゅうきん)」がたくさんついています。この根粒菌はマメ科植物の根につく土壌微生物です。根粒菌は大気中の窒素をアンモニアに変換して、植物に必要な養分を供給しています。窒素は植物が生きるために必要な物です。マメ科の植物を窒素の少ない痩せた土地に栽培すると、根粒菌が栄養豊富な土地に耕してくれます。

次のページで「ヘアリーベッチの効果と活用方法」について解説します。

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ヘアリーベッチの効果と活用方法

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