家紋に使われている植物一覧11選!各種の特徴や由来をご紹介!

家紋に使われている植物一覧11選!各種の特徴や由来をご紹介!

家紋を見たことはありますか?家紋にはさまざまなものがあり、なかでも多く使われていたとされているのが植物紋です。植物紋は木本・草本問わずさまざまなものが使われていました。そんな家紋に使われた植物を、植物の特徴とともに紹介します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.植物紋①朝顔(アサガオ)
  3. 3.植物紋②葵(アオイ)
  4. 4.植物紋③銀杏(イチョウ)
  5. 5.植物紋④梅(ウメ)
  6. 6.植物紋⑤楓(カエデ)
  7. 7.植物紋⑥片喰(カタバミ)
  8. 8.植物紋⑦蕪(カブ)
  9. 9.植物紋⑧桔梗(キキョウ)
  10. 10.植物紋⑨菊(キク)
  11. 11.植物紋⑩桜(サクラ)
  12. 12.植物紋⑪藤(フジ)
  13. 13.まとめ

はじめに

Photo by haru__q

家紋は、古くから家柄や血統を表すものとして使用されてきました。特に武士の時代では敵味方を区別するために重要なものとして扱われていたのです。家紋は古い時代に作られたものだと思われがちですが、明治時代のころでも新しい家紋が生み出されています。

植物紋とは?

Photo by haru__q

家紋の1つであり、家紋のなかでは植物をモチーフにした植物紋が1番多いとされています。その種類も100種以上にのぼります。草本、木本問わず葉や花などをデザインしたものが多く、広く知られているのはキクの花を家紋とした菊紋です。

植物紋①朝顔(アサガオ)

Photo byskeeze

夏に大きな花を咲かせるアサガオも、家紋のモチーフです。家紋としては珍しく、使用している家が少ない草本の家紋の1つでもあります。

基本情報

学名 Ipomoea nil
分類 ヒルガオ科サツマイモ属
種類 一年草草本
原産地 熱帯~亜熱帯地方
花期 7月~10月

アサガオの特徴

フリー写真素材ぱくたそ

アサガオは、古くから日本で親しまれているつる性の草本の1つです。夏に大輪の花を咲かせ、小学校などでも育てられていることから幅広い年代にも知られている植物でもあります。花色も、青・ピンクなど多岐にわたるのが特徴です。

原産地は日本ではない

古くから日本で親しまれているアサガオですが、原産地は日本ではありません。アサガオは、奈良時代に中国から日本にやってきたとされています。

アサガオの家紋

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

アサガオの家紋は、アサガオ1つのもの、5つ~6つのアサガオが円を形どったものがあります。奈良時代に日本に入ってきた植物ではありますが、家紋としては比較的新しく明治時代以降に発展したといわれています。ただし、アサガオは花が咲いている時間が短いため、家紋としてはあまり発展しませんでした。

植物紋②葵(アオイ)

徳川家の家紋で知られる「三つ葉葵」は「フタバアオイ」という植物がモチーフになっています。なかでも、フタバアオイの葉を3つ並べたものは「三つ葉葵」として多くの人に知られている家紋です。

基本情報

学名 Asarum caulescens Maxim.
分類 ウマノスズクサ科カンアオイ属
種類 多年草草本
原産地 日本固有種
花期 3月~5月

アオイの特徴

フタバアオイは、ハート形の葉を2つつけるのが特徴です。背の低い植物であるため、見落とされることが多く、また特徴的な花をつけることで知られています。フタバアオイの花には、匂いがないことが確認されています。

日本固有種のフタバアオイ

フタバアオイは日本固有種で、野草としては日本でしか見られません。また、それも限られた地域のみで、島県以南から九州までしか分布していないのです。いくつかの県では絶滅危惧種に指定されています。

アオイの家紋

葵紋は、徳川家で使われていることから植物紋では有名な家紋です。フタバアオイの葉を3枚並べた家紋などがあります。葵紋が生まれたのは、もとは賀茂神社の神紋として知られていたものを戦国武将たちが好んで取り入れたからとされています。

三つ葉葵

徳川家の家紋でも知られる家紋でもあります。徳川家は菊紋と同じくらいの強い家紋にするために、この葵紋をそれまで葵紋を使っていた一族に使わせないようにしました。そのため、葵紋はとても権威のある家紋となっていったとされています。

立ち葵

立ち葵も、葵紋の1つであり、使うようになった由来は「三つ葉葵を使うのを禁止されたから」といわれています。立ち葵を使用していたのは、徳川家の家臣であもある本多家とされています。

ボタニ子

ボタニ子

次のページでも植物紋を見ていくよ!

次のページ

植物紋③銀杏(イチョウ)

関連記事

Article Ranking