ニワトコとは?接骨木といわれる由来や庭木としての育て方を紹介!

ニワトコとは?接骨木といわれる由来や庭木としての育て方を紹介!

常に庭にあるという意味をもつニワトコの木は、花も実も樹皮も根も、健康維持にうれしい効能が期待できるといわれます。一家の保健医のような存在で、古くから人気の庭木です。そんなニワトコの育て方、おいしい食べ方、薬としての効能や使い方、花言葉などを詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.ニワトコとは
  2. 2.ニワトコの特徴
  3. 3.ニワトコの育て方
  4. 4.ニワトコの利用法
  5. 5.ニワトコの効果効能
  6. 6.ニワトコの花言葉
  7. 7.まとめ

ニワトコの利用法

Photo byHans

庭木として活躍するニワトコは、食用、薬用として、さらに美容やスキンケアにも利用されます。そんなニワトコの上手な利用法をご紹介しましょう。

採取時期

花の採取時期は、4月の開花直前です。茎や葉は7~8月、根は秋~冬にかけて採取し、日陰で乾燥させましょう。生薬として花を接骨木花(セツコツボクカ)、葉と枝を接骨木葉(セツコツボクヨウ)、根は接骨木根(セツコツボクコン)と呼びます。

食用としての利用

春に芽をだすやわらかい若葉は山菜として利用します。若芽をゆでて和えものにするとおいしく食べられますし、天ぷらはとくにおすすめの料理方法です。摂取量や体質によっては下痢や嘔吐につながるケースもあるため注意が必要です。

ニワトコ酒の作り方

果実は食べてもおいしくないですが、焼酎などに漬けこんで薬酒として楽しめます。秋に収穫するニワトコの果実をお酒に漬けこんで、薬酒として利用します。ニワトコの果実約300gと砂糖約100gを消毒したガラス瓶に入れ、ホワイトリカーまたは焼酎約1Lを注ぎましょう。時々振りまぜながら約3カ月冷暗所で保存します。果実を濾し取ったら、毎日少量ずつ飲みます。

ニワトコのお茶

ニワトコの花は、煮出してハーブティーとして飲用します。熱っぽいと感じたら温かいニワトコのお茶を飲んで早めに休みましょう。

薬用としての利用

ニワトコは漢方では使われませんが、民間薬として古くから利用されてきました。煎じて飲む他、樹液や樹皮をドロドロの状態にして湿布薬として外用に利用します。入浴剤としても手軽に使えるため、スキンケア、ボディケアにもおすすめです。

ニワトコの効果効能

ここでは、ニワトコの効果効能について見ていきましょう。

内用の効能

利尿作用

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若葉や茎が含有しているのは、利尿作用のある有効成分硝酸カリウム、トリテルペンなどです。利尿剤としての効能を利用し、むくみ(浮腫、水腫)などの緩和に役立つとされています。また接骨木(セツコツボク)、接骨木根(セツコツボクコン)にも同様の効能が認められるといわれます。

発汗作用

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接骨木花(セツコツボクカ)には発汗や解熱の他、むくみや利尿などの作用が認められるといわれています。乾燥させた花5gを400mLの水で半量になるまで煎じて飲みます。

注意点

胃の弱い人が服用すると、嘔吐などにつながることがあるため注意が必要です。健康に不安のある場合は、専門家に相談のうえで使用してください。妊娠中、授乳中の人、健康に不安のある人は必ず専門家に相談しましょう。

外用の効能

鎮痛作用

樹皮や木部を布袋に詰めて、お風呂に入れます。乾燥した花や枝葉約300gを煮出して濾し、入浴剤として使用すると、神経痛やリューマチの痛みに効果があるといわれています。

筋骨挫傷

接骨木(せつこつぼく)の粉末、黄柏(おうばく)粉末を同量混ぜて、水で練り合わせたものを布に塗り、打撲や打ち身などの患部に湿布します。

イー・薬草・ドット・コム 薬用植物一覧表
発汗、解熱、むくみ、利尿(りにょう)などには、接骨木花(せつこつぼくか)1日量5グラム、水0.4リットルを半量まで煎じて服用します

ニワトコの花言葉

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ニワトコは「思いやり」「哀れみ」「苦しみを癒やす人」などの花言葉をもちます。さまざまな症状に対して効能を発揮するニワトコならではの花言葉ですね。

まとめ

Photo bySchwoaze

健康の維持にうれしい多くの効能をもつとされるニワトコについてご紹介しました。ニワトコが人気の庭木であり続けているのは、苦しみを癒やす木だからという理由も挙げられるでしょう。庭に十分なスペースがあれば、ぜひ育ててみてください。

Frankincense
ライター

Frankincense

オーガニックコスメのスキンケアデザイナー。スキンケアは食べることからはじまると考えています。体の内側と外側からのスキンケアに使用する植物について興味があります。

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