ポリシャスとは?その種類と育て方を紹介!植え替えや挿し木のコツは?

ポリシャスとは?その種類と育て方を紹介!植え替えや挿し木のコツは?

日陰でも育てられる観葉植物として人気のポリシャス。その魅力は多彩な品種と、それぞれに個性的な色や形の葉、そして趣のある枝ぶりにあります。主な品種をいくつかご紹介しながら、ポリシャスの基本的な育て方、そして植え替えや増やし方のコツについてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ポリシャスとは
  2. 2.ポリシャスの種類
  3. 3.ポリシャスの育て方
  4. 4.ポリシャス の植え替え
  5. 5.ポリシャスの増やし方
  6. 6.ポリシャスがぐったりする原因
  7. 7.まとめ

ポリシャス の植え替え

ポリシャスは育ちが盛んで、順調に大きくなると根詰まりを起こしやすい植物です。そうなると、水をあげてもなかなか浸透しなかったり、葉が黄色くなって落ちてきたりしてしまいます。2年に一度は植え替えをして、根がのびのびと広がるようにしましょう。春から秋にかけて行いますが、一番向いている時期は5月頃です。植え替えに使う土は観葉植物用のもので大丈夫です。

植え替えの手順

鉢土を1/3くらい落とし、古い根や痛んでいる根などを取り除きます。新しい土とともに一回り大きい鉢へ移したら、水をたっぷり与えてください。あまり大きい鉢に植えてしまうと、根が吸い上げる水の量が与えた分量に対して少なくなり、水分過多となって根腐れにつながることもあるので、あくまで一回り大きいものを選ぶようにしましょう。鉢底にはしっかりと鉢底石を入れるのを忘れずに。

ポリシャスの増やし方

ポリシャスは挿し木で簡単に増やすことができます。挿し木とは切った枝を土に挿し、切断面から根を出させて大きくする増やし方です。葉のついた茎を挿し木する「茎さし」と、10cmくらいの輪切りにした幹を使って挿し木する「幹さし」の、どちらでも増やすことができます。茎さしの場合は、できれば新しく伸びた枝を選ぶようにしましょう。根が出るまでは乾燥させないように日陰で管理してください。ハイドロカルチャーでも増やせますよ。

挿し木の手順

 1.10~15cmほど枝を切る
 2.真ん中から切り口側にある葉っぱを全て取る
 3.新しい土を入れた鉢を準備する
 4.穴をあけたら、枝を半分ほど挿す
 5.たっぷりと水をやり、土が乾かないよう管理する
 6.2~3週間で新しい芽が出る
 7.4~6週間後、根が十分生えたら一回り大きな鉢に植え替える

挿し木に適した時期は?

ポリシャスの成長が盛んで傷も治りやすい、5・6月頃の気温が安定している時期が一番理想的ですが、5月中旬~9月中旬にかけての間は挿し木をすることができます。植え替えの時期と同じだと考えてください。

ポリシャスがぐったりする原因

ポリシャスを育てていると、元気をなくしてぐったりしてしまったり、葉が枯れたりすることがあります。そして、その原因にはさまざまな理由が考えられます。それぞれどんな対応をしたらよいのか、ここからは、その一つ一つを順番にみていきましょう。

日当たり

Photo byOpenClipart-Vectors

ポリシャスは日陰でも育ってくれる植物ですが、あまりにも日が当たらないと株が弱り、それが原因で枯れることもあります。日当たりが悪い環境で育てる時は、時々日光浴をさせ、充分に光を取り入れさせるようにしましょう。

根腐れ

水の与えすぎは根腐れを引き起こします。冬の時期の水のやりすぎがまず考えられますが、水はけの悪い状態の土でないかも、もう一度確認しましょう。もともと土に砂などを混ぜて水はけがよいようにしていても、長く鉢で育てていると通気性が悪くなってくることもあります。受け皿にたまった水も根腐れの原因になるので、こまめに捨てるようにしてください。

水不足

Photo byChristopherPluta

水不足が考えられます。生育期であれば、水やりの量を見直してみてください。水分が足りなくなった時はぐったりと元気がなくなり、葉の色も黄色くなることがあります。室内で育てている時は、乾燥機や暖房など葉の水分を奪ってしまう機器のそばには置かないようにしましょう。

乾きすぎた時の対策


応急処置として、水をはったシンクなどに鉢から出したポリシャスを数分つけておきましょう。また、たっぷり水をすわせた後、充分にしめった赤玉を敷き詰めた受け皿の上に鉢を置いておくのも効果的です。
 

環境の変化

暖かい場所から寒い場所へ、明るいところから暗いところへ、というように急に環境を変えると、その変化に適応する過程で葉を落とすことがあります。しかし一時的なもので、葉が落ちてしまっても春になると新たに新芽を出すことがあるので、水やりなどを怠らずに見守ってみてください。

病気・害虫による被害

かかりやすい病気

春から秋にかけて炭そ病、褐斑病が発生することがあります。葉全体ではなく一部がまだらに枯れてきたら、これらの病気を疑ってください。病気に侵された葉を見つけたらすぐに取り除き、伝染するのを防ぐようにします。風通しが悪くなると株も弱り病気にかかりがちですので、中心の葉が密集している時は剪定をし、空気の通り道をつくるようにしてください。

主な害虫① カイガラムシ

カイガラムシは寄生した植物の栄養分を吸汁し、成長不良を引き起こします。さらに、カイガラムシが出す蜜状の排泄物には細菌類が発生しやすく、スス病などを誘発します。カイガラムシは春先から活動しはじめ、狭くて暗い場所を好むので、3・4月頃からは葉っぱの裏や枝が込み入っている場所なども注意深く観察してください。見つけたら早いうちに、拭き取ったり流し落としたりして取り除きましょう。

主な害虫② ハダニ

葉の裏に寄生し栄養分を吸い取るハダニは、高温で乾燥した環境下で増殖します。梅雨明けから9月頃にかけては特に注意してください。水に弱いハダニの予防に一番効果的な方法は葉水です。朝夕の涼しい時間帯に、葉っぱの表裏にまんべんなく水を吹きかけましょう。葉水を頻繁に行うことで、もし再び発生してもすぐに駆除することができますよ。大量に発生してしまったら、薬剤を使って駆除するのが近道です。

ポリシャスの育て方のコツ

  • 夏は水切れと冬の水のあげすぎに注意
  • 日陰でも育てられるが、時々日光浴を!
  • 冬越しは18℃を目安に

まとめ

葉の色や形によって印象がそれぞれ違うので、好きな姿のものをインテリアの雰囲気にあわせて選べるのがポリシャスの魅力です。育て方では水やりや温度、病害虫など少し気をつける点はありますが、基本的には丈夫で周囲の環境にもよくなじんでくれる観葉植物です。少しの気づかいでどんどん大きくなってくれるので、育てるのも楽しいですよ!手入れに慣れてきたら、違う品種に挑戦してみるのもいいですね。

misabm
ライター

misabm

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