ドライハーブの作り方!素材となるハーブの種類から乾燥や保存方法まで紹介!

ドライハーブの作り方!素材となるハーブの種類から乾燥や保存方法まで紹介!

ドライハーブとは、生のハーブを乾燥させたものです。乾燥させることで香りが凝縮されるため、少しの量でも濃厚な香りを楽しめます。作り方は簡単で、料理やハーブティーなどさまざまな用途に使えておすすめです。この記事ではドライハーブの作り方や保存方法のコツを紹介します。

記事の目次

  1. 1.ドライハーブ(乾燥ハーブ)とは
  2. 2.ドライハーブの作り方
  3. 3.ドライハーブの保存方法と注意点
  4. 4.ドライハーブにおすすめのハーブの種類
  5. 5.ドライハーブの活用方法
  6. 6.ドライハーブを作ってみよう

ドライハーブ(乾燥ハーブ)とは

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ドライハーブの特徴

ドライハーブとは、別名「乾燥ハーブ」とも呼ばれ、その名のとおりハーブを乾燥させたものを指す言葉です。ハーブはラテン語で「Herba(草)」と表記され、古くから「美容や健康によい影響を与える草」として人々に親しまれてきました。乾燥ハーブは生のものよりも保存期間が長く、季節を問わずいつでも楽しめるのが特徴です。

ドライハーブとフレッシュハーブの違い

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  ドライハーブ フレッシュハーブ
保存期間 長い 短い
香り 深みのある香り 新鮮な香り
季節 一年中楽しめる 季節感を楽しめる
使用量 少なくても十分効果あり たくさん必要

ドライハーブは、水分を完全に取り除いているため、保存期間が長いのが魅力です。香りも成分も凝縮され、少量でも深みのある風味を楽しめるだけでなく、栄養成分もきちんと得られます。一方でフレッシュハーブは、水分を多く含んでおり保存期間は長くありませんが、新鮮な風味が楽しめます。しかし、使用量は乾燥ハーブの3倍量が必要です。

ドライハーブの作り方

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ハーブの乾燥方法は自然乾燥が基本ですが、電子レンジやオーブンを使用する方法も簡単でおすすめです。いずれも下準備の手順は同じです。

下準備

下準備の方法

  1. ハーブを全体の約2/3の長さの部分で摘み取る
  2. 汚れを払い落とし、水で優しく洗う
  3. キッチンペーパーや布巾で水気を拭き取る

ハーブは花が咲くと花に栄養を取られ、葉や茎が硬くなってしまいます。乾燥ハーブを作るときは、花が咲く前のものを選びましょう。ハーブの種類はお好みのもので構いません。摘み取る際は、茎の傷みを最小限に防ぐために、清潔でよく切れるハサミやカッターを使用してください。

乾燥方法①自然乾燥

材料(採れた分だけ)

  • お好みの種類のハーブ:お好きな分量
  • 輪ゴム:適量
  • キッチンペーパーや布巾:適量

作り方

  1. 下準備済みのハーブを少量ずつに分け、1束ずつ茎の部分を輪ゴムで束ねる
  2. 逆さの状態でつるして自然乾燥させる

注意点

乾燥ハーブを作る際、たくさんの量を1つにまとめて乾燥させるとカビが生えることがあるため、必ず少量ずつに分けましょう。乾燥と共にハーブから水分が抜けて茎が細くなっていくので、束ねる道具としては収縮性のある輪ゴムが使いやすくておすすめです。光に当てると香り成分が飛んでしまうので、風通しのよい日陰で乾燥させましょう。

乾燥方法②電子レンジを使って

材料
フレッシュセージ一掴み分
■ クッキングシート
■ 密閉瓶

※ハーブはお好みの種類のものを使用して構いません。

作り方

  1. 耐熱皿にクッキングシートを敷き、下準備済みのハーブをなるべく重ならないように並べる
  2. 電子レンジに入れ、500Wで2分加熱する
  3. 一度取り出し、再度重ならないように並べなおす
  4. 電子レンジに戻し、500Wで1分加熱する
  5. 湿り気が完全になくなるまで、様子を見ながら10秒ずつ加熱を続ける
  6. 完全に乾燥したら取り出し、キッチンペーパーに包んで細かく砕く
  7. 清潔な容器に入れる

注意点

2回加熱した後に加熱を続ける場合は、焦げやすいため10秒ずつ加熱し、その都度様子を確認してください。茎が太めのハーブを使用するときは、6で細かく砕く前に、茎から葉をそぎ落としましょう。粉末状に仕上げたい人は、加熱が終わった後に、ミキサーやフードプロセッサーで細かく砕いてください。

乾燥方法③オーブンを使って

材料
パセリ(フレッシュ)お好みで
 

※ハーブはお好みの種類のものを使用して構いません。

作り方

  1. 下準備済みのパセリの太い茎部分を切り落とす
  2. 天板にクッキングシートを敷き、パセリをなるべく重ならないように広げる
  3. 180℃のオーブンで10分~15分焼く
  4. 上下をひっくり返し、さらに10分~15分焼く
  5. 水分が残っているようなら、様子を見ながらさらに数分焼く
  6. 完全に水分が飛んだら取り出し、手でつぶす
  7. 保存容器に入れる

注意点

茎を切り落とすのは、焼き終わった後でも構いません。6では、ハーブを1つ取り出し、手で簡単にパリッと潰せるくらいの焼き加減を目安にしましょう。粉末状にしたい場合は、焼きあがった後にミキサーやフードプロセッサーで細かく砕いてください。

ドライハーブの保存方法と注意点

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保存方法

乾燥ハーブには、密閉瓶を使用した保存方法がおすすめです。乾燥させた後は、ほかのハーブとの見分けがつきにくくなるため、ラベルを貼るなどして対策をとりましょう。湿気を防ぐために、シリカゲルなどの乾燥剤を一緒に入れてください。容器に入れ終わったら、冷暗所で常温保存しましょう。

保存期間

ドライハーブは長期保存が可能ですが、時間と共に香り成分が消えていくため、早めに使用することをおすすめします。目安としては半年~1年で使い切りましょう。

保存する際の注意点

上手な保存方法のコツ①湿気を防ぐ

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乾燥ハーブは湿気を嫌います。湿気を含んでしまうと、味や香りはもちろん、栄養成分までが減少していきます。冷蔵庫で保管すると、外気との温度差で湿気やすくなるため、常温で保存してください。暑さも湿気の原因になります。風通しのよい冷暗所で管理しましょう。

上手な保存方法のコツ②虫の侵入を防ぐ

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香りのよい乾燥ハーブには、虫が寄ってきやすいです。虫が侵入すると、卵を産み付けることもあるため気をつけましょう。密閉容器に入れておけば、保管中の虫の侵入はほぼ防げます。注意すべきは使用中です。乾燥ハーブを使用するときは、フタをあけたままにせず、すぐに閉めましょう。

上手な保存方法のコツ③日光や暑さを避ける

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乾燥ハーブは、日光を浴びると栄養成分が分解されてしまいます。同様に、暑すぎるとハーブの状態が悪くなる可能性もあります。冷暗所での常温保存が基本ですが、夏の高温多湿状態が続く際に限っては、一時的に冷蔵庫の野菜室を利用しても構いません。

ボタニ子

ボタニ子

次は「ドライハーブにおすすめのハーブの種類」について紹介するよ!

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ドライハーブにおすすめのハーブの種類

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