モナルダの育て方!剪定・種まきなど手入れのタイミングやコツを解説

モナルダの育て方!剪定・種まきなど手入れのタイミングやコツを解説

イングリッシュガーデンやボーダーガーデンでは欠かすことのできないモナルダは、比較的育て方も簡単で、たいへん美しい花を咲かせるハーブです。今回はモナルダの育て方や手入れ方法を中心に、楽しみ方や名前の由来、手に入れやすい品種などをご紹介をしていきます。

記事の目次

  1. 1.モナルダとは
  2. 2.モナルダの育て方
  3. 3.モナルダの増やし方
  4. 4.モナルダの種類
  5. 5.まとめ

モナルダとは

Photo by cristina.sanvito

モナルダは草丈や株張りが大きく、花数も多いとても華やかなハーブです。鉢植えよりは花壇で大きく育ててあげたほうが、よりモナルダらしさを発揮できるでしょう。園芸品種は50種以上あり、その中でも赤花の「松明花」とワイルドベルガモットと呼ばれる「矢車薄荷」が代表種といわれています。

モナルダの基本情報

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学名 Monarda didyma・松明花(タイマツバナ)
Monarda fistulosa・矢車薄荷(ヤグルマハッカ)
別名 ビーバーム、ベルガモット
分類 シソ科ヤグルマハッカ属・耐寒性多年草
原産地 北アメリカ
草丈 60~150cm
花径 3~4.5cm
花期:花色 夏:白、ピンク、赤、ラベンダー
耐暑性 強い
耐寒性 強い

モナルダの別名の由来

松明花(タイマツバナ)

Photo by InAweofGod'sCreation

ご覧のとおり、真っ赤な松明を灯したような花姿がタイマツバナの由来です。赤い花が燃えるように群生しているようすは圧巻のひとことに尽きますね。Monarda didyma「モナルダ・ディディマ」というモナルダ代表種のひとつです。

矢車薄荷(ヤグルマハッカ)

Photo by M. Martin Vicente

こちらも漢字の意味からおわかりのように、矢車菊に似た花と薄荷に似ている香りがするところが名前の由来となっています。店頭や通信販売で一番多く見かけるのがこの矢車薄荷(ワイルドベルガモット)でしょう。Monarda fistulosa「モナルダ・フィスツローサ」の代表種です。

ビーバーム

Photo by wackybadger

「ビーバーム」をそのまま英語にすると「Bee Balm」=蜂の香油となります。この名前からもモナルダが蜜源植物だということがおわかりになるでしょう。開花期間も長く、花数の多いモナルダは養蜂家にとってもありがたい存在です。

ベルガモット

Photo bygenephoto365

アールグレーの香りとして有名なベルガモットですが、モナルダがベルガモットと呼ばれる理由は、柑橘類のベルガモットオレンジ(Citrus bergamia)と香りが似ているところからきています。紛らわしいですが、まったく別の植物ですのでお間違えのないように。

モナルダの楽しみ方

ハーブティーとして

Photo by cazort

ベルガモットの香りのするアールグレイとは別物ですが、モナルダの葉を抽出したハーブティーは吐き気・不眠・腸内ガスによる膨満感などに優れた効能が期待できます。アールグレイとは一味違った、薬効のあるお茶を楽しんでみてはいかかでしょうか。

東邦大学
参考文献:薬用植物園 ハーブ園

ドライフラワーとして

Photo by Anne Worner

草丈が1mを超えるモナルダは、切り花でのアレンジはもちろん、花後の萼(がく)をドライフラワーとして飾っても素敵です。花弁が全部落ちて葉と萼だけになったモナルダを、あえてそのまま花壇に残すガーデナーさんも少なくありません。

ボタニ子

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次のページでは、モナルダの育て方を解説します。

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モナルダの育て方

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