ストレプトフィラとは
ストレプトフィラは、エアプランツの1種であり常緑性の多年生植物です。グァテマラやメキシコに分布している種類で、株の大きさは50cmほどになり、高さ自体は20cmほどに成長します。葉は薄緑~空色がかった色まであり、葉の形が葉の裏側へカールする形が美しい植物です。
類 | ツユクサ類 |
目 | イネ科 |
科 | ブロメリア科 |
属 | ハナアナナス属 |
種 | チランジア・ストレプトフィラ |
学名 | Tillandsia streptophylla Scheidw. |
エアプランツの中でも人気の高いストレプトフィラは、チランジアの女王とも呼ばれています。つぼ型といわれる品種の代表で有名な品種です。店頭での取り扱いが少なく、通販でもやや高値で取引されています。手間はかからないですが、管理の不注意で枯れることがあります。
ボタ爺
エアプランツとは
エアプランツというのは通称です。空気中の水分を葉から吸収することから名が付き、正式な学名をチランジアといい土が不要で育つ種類の植物の総称です。チランジアの種類は700種以上確認されており、室内を汚すことなく室内に調和するような観葉植物として楽しまれています。
特徴①アリ植物
ストレプトフィラの特徴的なカーブする葉には、葉の間の部分に空洞があります。その空洞の部分にアリを住まわせるアリ植物です。ストレプトフィラはアリの排出物から栄養を得るという共存関係があります。乾燥させるために外に出す際は、アリが付かないよう注意しましょう。
特徴②葉のカーブ
魅力的な葉のカーブが特徴的ですが、これにも意味があります。カーブは水分量が少なくても保てるように葉の幅を狭くし、水分が抜けないようにするための働きです。原産地が暑く乾燥する場所であることから葉が進化したと考えられています。
特徴③発根しやすい
エアプランツといえば、根っこが無いイメージの方も多いのではないでしょうか。チランジアの根は土から水分などを吸収する役割はわずかで、その場に留まるために着生しやすい作りになっています。つるりとした物には着生しませんので、こけのような凹凸があるものがよいでしょう。
特徴④トリコーム
チランジア全体に共通していますが、葉の表面に細かい毛のように生えているのがトリコームといいます。このトリコームはチランジア種にとって大事な働きがあり、日光から自分を守るため・水分を逃がさない役割をしています。乾燥した土地のチランジアほどトリコームは多いです。
特徴⑤冬越しできる
暑さ・乾燥に強いですが、チランジアの中でも寒さにも強い植物です。0~5℃までの寒さには耐えられます。室内で管理しましょう。ストレプトフィラは気温より、乾燥しないことで腐ってしまうので水やりの回数を減らすことが冬越しのポイントになります。
ストレプトフィラの花
ストレプトフィラの花は特徴的で、魅力があります。生長点部分の葉の間から2つに分かれる花苞から紫色の筒状の花芽を出します。生長点部分の葉が赤くなると開花のサインです。この花芽の魅力から品種改良の親になることが多く、たくさんの魅力ある植物が生まれています。
ボタニ子
次は、育て方や枯らさないコツを紹介します!
枯らさないコツは、枯れる要因と一緒に紹介するぞ。