ストレプトフィラの育て方
エアプランツに人気がある理由の1つに手間がかからないこともあげられ、初心者にもおすすめです。乾燥地帯で自生する種類ですので、暑さや乾燥に強いので水やりも毎日必要ありません。ここでは、ストレプトフィラの育て方のコツ・管理方法を紹介します。
育て方のコツ①直射日光を当てない
暑さや乾燥に強いストレプトフィラですが、直射日光は苦手です。直射日光が当たると葉が焼けてしまいます。日陰での管理か遮光ネットの利用、またはレースカーテンで50%の遮光をしましょう。他の植物があって直接日光が当たらない状態であれば屋外でも管理できるでしょう。
育て方のコツ②水やりとソーキング
冬場は週に1回午前中に、夏場は毎日~週に3回夕方から夜に、霧吹きでたっぷり吹きかけてください。水やりのポイントは、屋外の通気性のよい場所でおこなうことです。葉の根元のポケット状部分に水をためておくことができます。またソーキングすると成長が早まります。
ソーキングとは
ソーキングは、水に漬けることをいいます。バケツなどにみずをたっぷり張り、ストレプトフィラを4時間水に漬けておきます。これは成長を早めるとともに、葉をまっすぐにさせます。葉の状態がまっすぐな状態がお好きな方におすすめで、成長が早くなるコツです。
ソーキング後の注意点は蒸れです。葉の間に水を溜め込んだままの状態が長く続くと、腐る恐れがあります。葉の間にはもともと水を溜め込む性質がありますので、風通しのよい場所でしっかり乾燥させましょう。このソーキングは、水やりを忘れてしまった時にも有効です。
ボタ爺
ボタニ子
冬でも2時間で乾いてくる場所を、まず確保しないといけないのね。
育て方のコツ③肥料
ストレプトフィラは基本的に肥料を必要とする種類ではありません。肥料を与えても成長が早まるわけではありません。肥料を使用する場合は、ソーキング時に1000倍に薄まるように肥料をたらしましょう。肥料の量の調節が必要です。普段の水やりの時には特に必要ではありません。
ストレプトフィラの鉢植え方法とは
エアプランツの本来の姿は着生した状態です。前述しましたがストレプトフィラは凹凸のあるものに着生しやすいためコルクでも可能です。最もふさわしいのは水苔、湿度を最適に保ってくれます。通気性に優れるのは素焼きの鉢です。状態を最善にし鉢植えしましょう。
ボタ爺
エアプランツで有名になったが、本来は木などに着生してアリから栄養をもらい、雨や空気中の水分を得るんじゃ。
ボタニ子
インテリアでも飾れる木のオブジェに着生させたら、おしゃれでストレプトフィラに負担も少ないのね!
ストレプトフィラが枯れる原因と対策
ストレプトフィラは暑さ・寒さに強めの植物ですが、ポイントがずれてしまうと枯れる原因となってしまいます。初心者にも育てやすい品種ですので、枯れる原因を把握することでストレプトフィラを長く楽しめるでしょう。葉が上手にカールしない場合の対処法も紹介します。
原因と対処法①直射日光
ストレプトフィラは気温の変動には強いですが、直射日光には弱いです。直射日光が当たることによって葉が焼けてしまいます。対策として遮光カーテンを使用し、光が直接当たらないようにすることが望ましいです。日の角度が変化しますので、屋外の日陰も注意が必要でしょう。
葉がカールしない場合
葉がピンとしている状態はストレプトフィラにとって、水分が充分に得られている良好な状態です。逆に葉がカールした状態は水分不足のサインです。葉をカールさせる場合は、水やりの頻度を少なくすることです。葉が乾燥しないように注意しつつ観察してください。
原因と対処法②害虫
通販で購入の場合に害虫も付いてきてしまう可能性があります。葉の裏に害虫が糞をすることによって起こる病気がすす病です。症状は葉が黒くなること、放置すると枯れてしまいます。対処法は、葉の裏の確認・害虫を発見したら柔らかい布でふき取りましょう。
原因と対処法③蒸れ
ストレプトフィラの葉の根元部分が乾燥していないと、蒸れが原因で腐る可能性があります。対処法として風通しのよい場所が原則ですが、乾燥しにくい季節の時は扇風機やサーキュレーターで対応するとよいでしょう。冬の水やりは朝に、夏の水やりは夕方~夜に行いましょう。
ストレプトフィラに似ている品種
ストレプトフィラによく似ているのは、キセログラフィカです。ストレプトフィラより葉の厚みがない分やや柔らかく、葉のカールも水やりで大きく変化する人気の種類です。葉の色・大きさの点ではあまり違いがありません。2種類育てて比較するのもよいでしょう。
ボタニ子
ストレプトフィラはエアプランツの女王、キセログラフィカは王様なんて呼ばれているのよ!
まとめ
ストレプトフィラはかわいらしく優雅な植物ですね。土が要らない、水やりも頻繁でなくてもよい観葉植物が、見た目も美しいのであれば癒されるでしょう。エアプランツにはまだまだ種類がありますので、ストレプトフィラから育ててみてはいかがでしょうか。
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2時間以内で葉の表面が乾くのが、理想的じゃぞ!