キセログラフィカ栽培の注意点
キセログラフィカを栽培するときには、いくつかの注意点があります。一つ目は、霧吹きでの水やりです。キセログラフィカは水を好むのが特徴の植物のため、霧吹きで水やりをするときには滴るくらいに水を吹きかけます。とはいえ、12時間以上葉に水滴が付着したままだと枯れる危険があるので気を付けましょう。また肥料やりすぎにも注意が必要です。真夏の暑い時期や真冬のあまり成長しない時期に肥料をあげてしまうと、肥料やけを起こして枯れる原因になります。そのほか夏だけでなく冬でも直射日光には気を付けます。
移動にも注意が必要
冬に室内管理をし、春や初夏の温かくなる時期には外に出したいと思うこともあるでしょう。しかし室内から突然明るい屋外へ出すと、直射日光を浴びせなくても株が弱ったり枯れる危険があります。そのためいきなり外へ出すのではなく、明るい日陰を徐々に移動して少しずつ慣らしていきます。
キセログラフィカの夏越え
いくら耐暑性のあるキセログラフィカでも、高すぎる気温は枯れる危険があります。直射日光に当てなくても葉が伸びることなく枯れるともあるでしょう。そのため、気温が40度近くになるようならなるべく涼しいところに移動します。ただし、夏に室内に置くときはエアコンの風が直接当たらない場所に置きます。エアコンの風が直接当たると葉を傷めてしまうためです。真夏は気温が高いだけではなく、直射日光を当てなくても日差しがきつい季節です。できれば遮光ネットや寒冷紗などを活用して、日差しを3割~5割程度カットします。
気温が上がりすぎるときには
長く伸びる葉の根元に水をため込む習性のあるキセログラフィカは、気温があまり上がりすぎると根元の水の水温が高くなり、蒸れてしまうことがあります。耐寒性と違って耐暑性の強いキセログラフィカですが、蒸れには気をつける必要があります。特に夏場は危険が大きく、あまり気温が上がるようなときには一度根元の水の付け根を切っておきます。
キセログラフィカの冬越え
耐寒性の弱いキセログラフィカは、冬は気温にさえ気を付ければいいというものではありません。気温が低くなったら室内の温かい場所に入れるのはもちろんですが、冬でも直射日光には注意が必要です。室内でも晴れた日であればレースのカーテンなどで直射日光を遮るようにしてください。ただし、室内に置く場合には夏の冷房と同じように暖房の風が直接当たらないように注意が必要です。
冬は夜の気温にも注意
夜は直射日光を気にしなくてもいいし、気を付けることはないと思っていませんか。注意したくては耐寒性の弱いキセログラフィカは、冬の朝になったら大変なことになっていることもあります。夏はともかく冬場は室内でも夜間は冷えます。特に寒冷地はかなり冷え込むことでしょう。耐寒性の弱いキセログラフィカでは、夜間の寒さに耐えられないこともあるため、保温をするか夜通し暖かい場所に置く必要があります。
キセログラフィカの増やし方
キセログラフィカは株分けで簡単に増やすことができます。大きく成長した株から子株を取り分けます。子株もコルクボードや流木、ヘゴ板などに着生させましょう。成長がゆっくりのため大きく育てて花を咲かせ、種を取るのがなかなか難しいため増やすなら株分けがおすすめです。
キセログラフィカが枯れる原因
キセログラフィカを大きく育てるには、枯れる原因を取り除かなくてはなりません。枯れるのを防ぐためのコツとはどのようなものなのでしょうか。実はキセログラフィカが枯れる原因のほとんどは水です。霧吹きで水やりするだけなのに、と思うかもしれませんがキセログラフィカは湿度が高すぎても腐ってしまいます。湿度が低すぎても問題ですが、高すぎることにも注意が必要です。水を好む植物ではありますが、水の与えすぎも根腐れをおこし枯れる原因になります。
日中の水やりは枯れる原因に
キセログラフィカの水やりを日中に行うのは、危険です。冬はともかく、特に夏場であれば蒸したような状態になるためです。基本的には夕方から夜にかけて水を与えるようにします。夜間は水の吸収もよくなるので、育ちもよくなり大きく伸びるでしょう。そのほかの枯れる原因は直射日光の浴びすぎや肥料の与えすぎです。育てるときは十分に注意してくださいね。
キセログラフィカを栽培して飾ってみよう!
銀色の葉が輝く、大型で見栄えのよいキセログラフィカは、初心者にも栽培しやすいエアプランツです。葉がきれいに伸びるとかわいらしく、大きくなれば美しい花も咲かせます。手間もかからず土が必要ないため、室内もあまり汚れません。ぜひ一度栽培してみてはいかがでしょうか。
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出典:写真AC