ヒツジグサ(未草)とは?特徴やスイレンとの違い・見分け方をご紹介!

ヒツジグサ(未草)とは?特徴やスイレンとの違い・見分け方をご紹介!

ヒツジグサ(未草)という花をご存知ですか?池や沼でよく見かける水生植物の一種類で、スイレンによく似ています。どうしてこのような名前が付いたのか、その由来や特徴についてご紹介します。またヒツジグサとスイレンとの見分け方について、分かりやすく説明します。

記事の目次

  1. 1.ヒツジグサ(未草)とはどんな花?
  2. 2.ヒツジグサ(未草)の特徴
  3. 3.ヒツジグサ(未草)の育て方
  4. 4.ヒツジグサ(未草)とスイレン(睡蓮)の違い
  5. 5.まとめ

ヒツジグサ(未草)の育て方

出典:O-DAN

ヒツジグサは水草として自宅の室内でも育てることができます。魚を水槽に入れて、ヒツジグサを浮かべると、すてきなアクアインテリアにもなります。どうやって育てればいいのか、また冬場の管理などはどうすればいいのか、などについて詳しく説明しましょう。

栽培カレンダー

植え方

ヒツジグサは水生植物なので、水は不可欠です。水槽などで底に土を入れて育てるか、鉢植えにして鉢ごと水に沈めるなどして、葉が水面に浮くように水の量を調節して育てましょう。

用土

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一般的な赤玉土でも大丈夫ですが、田んぼの土のような肥沃な用土が最適です。ただ、なかなかそのような田んぼの土などは手に入れにくいですよね。そんな場合は水生植物用に配合された用土も市販されていますので、これを使うととても簡単に植え込むことができて便利です。

日当たり

ヒツジグサも他の植物と同じように光合成で養分を作るので、日が当たる明るい場所に置きましょう。室内の場合は窓際に置くことをおすすめします。ただ、ヒツジグサは冬場に休眠するので、特に光が当たらなくても大丈夫です。また、夏場は強い光が当たると葉焼けしてしまうことがあるので、直射日光が当たるようなところは避けましょう。

肥料

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ヒツジグサはもともと自然に自生する植物なので、特に肥料を必要としませんが、緩効性化成肥料を与えると生育が良くなり、花数も多くなります。肥料は土に埋め込むようにし、生育期の春から秋にかけて、1~2ヶ月に1度程度与えるといいでしょう。

水温管理

ヒツジグサは冬の寒さには強いので、室内であれば特に水温管理に気をつけなくても冬越しは容易です。ただ、夏場は水温の上昇に注意する必要があります。水量が少なくてすぐに水温が上がるような場合は、こまめに水替えをしてください。また直射日光が当たると水温も上がってしまうので、夏の昼間はすだれなどをかけて遮光するのもいいでしょう。

植え替え

出典:写真AC

植え替えに適した時期は、冬の休眠から目覚めた春、生育が盛んになる3月~5月です。前年に大きく育って窮屈そうであれば、一回り大きな鉢に植え替えましょう。また一段と大きくなって元気に育ってくれますよ。

増やし方

ヒツジグサは株による繁殖はなく、種子で増えるので、株分けでは増やすことはできません。花が咲き終わった後に実がなるので、種を採ってまくといいでしょう。少し難しいかもしれませんが、うまくいけば種から発芽して、また新しい株を増やすことかできます。

ヒツジグサ(未草)とスイレン(睡蓮)の違い

出典:写真AC

ヒツジグサとスイレンは一見どこがとう違うのか、見分けるのは難しそうです。もともと同じスイレン科の仲間なので、似ているのも当然なのですが、よく調べると少しずつ違うところも発見できます。その一つ一つについて、詳しくご紹介しましょう。

花の大きさの違い

ヒツジグサとスイレンの花はよく似ていますが、一番分かりやすいのは、花の大きさの違いです。ヒツジグサは小さいものでは3cm、大きくても7cmほどですが、スイレンは10cmを超える大きさのものもあります。ただ、スイレンの種類の一つに、姫睡蓮(ヒメスイレン)という品種もあって、ヒツジグサと同じぐらい大きさでピンク色の花を咲かせるものもあります。

花びらの数の違い

出典:写真AC

ヒツジグサは花びらの数が8~15枚ほどですが、スイレンの花びらはそれよりも多く、20枚近くの花びらがあります。比較的シンプルな感じの花がヒツジグサ、遠目で見てもとても豪華に見えるのがスイレン、というように見分けることもできますね。

花の色の違い

ヒツジグサは花の色が白色のみというのが大きな特徴です。一方スイレンは白色のほかに、黄色・ピンク色・青紫色・オレンジ色・赤色と、さまざまな色があります。つまり白色以外の黄色やピンク色の花が咲いていたら、それはヒツジグサではなくスイレンだということですね。

葉っぱの大きさの違い

出典:写真AC

ヒツジグサとスイレンの違いは葉っぱの大きさでも判別できます。ヒツジグサの葉は小ぶりで、大きくても15cmほどですが、スイレンの葉はとても大きいものもあります。中には20cm以上の大きさの葉を持つ種類もあります。また葉の厚さも、スイレンと比べるとヒツジグサの方が薄いという特徴もあります。

茎の長さの違い

ヒツジグサは茎が短く、水面上浮いているかのように花が咲きますが、スイレンは茎が長く、水面上に高く上がって花が咲く種類もあります。このように、茎の長さでもヒツジグサとスイレンの判別ができます。

根の違い

ヒツジグサは1本の長い茎のような根で、横に広がることはありません。それに比べてスイセンの場合は横に伸びる根茎があって、一つの株から横にどんどん広がっていくことができます。ではヒツジグサはどのようにして増えるのかというと、開花後にできる種が水底に落ちて、そこから新芽が発芽するという仕組みになっているのです。

生息地の違い

出典:写真AC

スイレンは園芸種が多く、公園や人工的に整備された池などで見かけますが、ヒツジグサは野生として山や湿地などの小さな池に自生して咲いています。一概には言えませんが、どちらかというと野性味があるのがヒツジグサで、観賞用の園芸種がスイレンというように見分けることもできますね。

原産地の違い

見た目での違いではないのですが、ヒツジグサとスイレンは原産地でも違いがあります。スイレンはもともと外来品種ですが、ヒツジグサは日本原産の植物です。昔から日本に生息していたので、私たちの生活の中で身近な存在だったということですね。そういえばスイレンと比べておとなしい感じがするヒツジグサの花姿を見ても、日本的な花という印象があります。

ヒツジグサとスイレンの見分け方ポイント

ヒツジグサの特徴

  • 花びらの数が少なくて花が小さい
  • 花の色は白色のみ
  • 葉も小さい
  • 茎が短い
  • 種で増える
  • 小さな池や沼地に生息する
  • 日本原産である

まとめ

出典:O-DAN

ヒツジグサについてお分かりいただけたでしょうか?スイレンとの見分け方も参考にして、身近な場所を探してみれば、意外とヒツジグサがみつかるかもしれません。可憐で清楚な白い花が咲くヒツジグサ、冬の寒さにも強いので、お家の室内で水槽に浮かべるなどして育ててみてはいかがでしょうか?

kurumi
ライター

kurumi

バラをこよなく愛しているから、とげに刺されたって負けない!

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