よもぎとは?その特徴や効能をご紹介!ブタクサとの見分け方は?

よもぎとは?その特徴や効能をご紹介!ブタクサとの見分け方は?

身近な雑草としておなじみのよもぎ。よもぎは古くから薬効が知られており「和製ハーブ」としても親しまれています。この記事では、よもぎの種類や旬・よもぎの特徴や、よもぎの持つ高い効能と、効能の秘密。最後は、手軽に楽しめる春よもぎのフレッシュ茶を紹介します。

記事の目次

  1. 1.よもぎとは?
  2. 2.よもぎの特徴
  3. 3.よもぎの効能
  4. 4.手軽に楽しむ!春よもぎのフレッシュ茶
  5. 5.まとめ

よもぎの効能

フリー写真素材ぱくたそ

よもぎは「和製ハーブ」と呼ばれており、よもぎに含まれる精油成分には高い薬効があります。日本人は身近なよもぎを古くから薬草として生活に役立ててきました。また、よもぎは漢方では、艾葉(がいよう)とよばれ、食べる、飲む、つける、かおりをかぐなど万能薬として使われています。そのようなよもぎの代表的な「3つの効能」と、「高い効能の秘密」を紹介します。

よもぎの効能①香りのリラックス効果

 出典:写真AC

よもぎは清涼感のあるさわやかな香りが特徴ですね。実は、よもぎの精油成分に含まれる香りにはリラックスを促す効能があります。また、主成分には血液循環や新陳代謝を高めるはたらきがあります。よもぎの香りに包まれると苛立ちや、高揚した気持ちもクールダウンし、リラックスした状態に気持ちが落ち着いてきますよ。

よもぎの香りの主成分は?

よもぎの香りの主成分は、シオネール、アルファーツヨン、セスキテルペンなどの精油成分です。とくに、シオネールには、交感神経と副交感神経のバランスを整えて睡眠を促す効能があることが知られています。また、アルファーツヨン、セスキテルペンは目の充血を改善する有効成分であるともいわれています。スマホやコンピューターでの長時間の仕事による目の疲れや、花粉症で涙が出るといった症状にも有効です。 

よもぎの効能②よもぎはすぐれた健康野菜

Photo byjill111

よもぎは、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。よもぎの深い緑色の葉に含まれる栄養素には、血液をきれいにする作用があります。また独特の苦み成分は、血液の循環をよくする作用、炎症、血止め、保温作用があります。すぐれた健康野菜であるよもぎは、長寿地域の沖縄では「ふ―ちばー」と呼ばれて古くから食されています。

よもぎは良質なクロロフィルが豊富!

とくに注目したいのが、よもぎに含まれる良質なクロロフィルです。よもぎのクロロフィルには、良質で効能が高く体質改善や病気予防、健康回復・増進などの働きが期待できます。また、紹介した通り、ビタミンやミネラルを豊富に含むよもぎは、ほうれん草やにんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜にも劣らない体に良い栄養素を豊富に含んでいます。なので、現代の栄養が偏りがちな食生活においても、取り入れたい"スーパー緑黄色野菜"とも呼べますね。

よもぎの効能③よもぎは美容にもおすすめ

フリー写真素材ぱくたそ

よもぎには、しっとりとうるおいのある若々しい肌を保つ物質が豊富にふくまれています。手軽に楽しむなら足湯や手湯がおすすめです。皮膚から有効成分が浸透し、美肌や美白効果も期待できますよ。

よもぎは老化を防ぐ!美容成分が豊富

とくによもぎに含まれるコリンは、老化防止、心臓機能の正常化、動悸や息切れ予防、肝臓障害予防などに働く有効成分です。また苦み成分のタンニンには細胞の老化を防ぐ物質が含まれているということで、よもぎには美容に取り入れたい若返りを促す魅力的な効能が秘められています。

高い効能の秘密は!?よもぎの強い生命力

出典:筆者撮影

これまで、よもぎの効能について紹介しました。効能が高いとされるよもぎ。その、効能の高さの秘密は過酷な環境を生き抜いてきた生命力の強さにあります。秋に咲かせる素朴な花や、よもぎの特徴の独特の香りにも、高い効能の秘密が隠されていますよ。

キク科でありながら素朴な花を咲かせるよもぎ

 出典:写真AC

よもぎはキク科です。多くのキク科の植物は美しい花を咲かせて虫を呼び寄せる虫媒花(ちゅうばいか)です。つまり、虫に花粉を運ばせるためにキレイな花を咲かせます。しかし、よもぎの花はとても地味で目立ちません。つまり、よもぎは虫の力を借りることなく、風で花粉を運ぶ風媒花(ふうばいか)ということです。

過酷な環境で生き抜くために進化しなおしたよもぎ

Photo bysasint

かつてよもぎのすんでいた環境は、乾燥地帯の荒れ野でした。つまり、花粉を運んでくれるような虫がほとんどいなかったわけです。紹介した通り、よもぎは風で花粉を運ぶ風媒花(ふうばいか)です。つまり、よもぎは過酷な環境をも味方につけて、風で花粉を運ぶ風媒花に進化しなおしたわけです。

独特の香りは身を守るための精油成分

出典:筆者撮影

また、よもぎは過酷な環境において虫や雑菌から身を守るために精油成分を身につけました。つまり、よもぎの精油成分はよもぎの強い生命力のたまものだということです。そして、この精油成分がよもぎの独特の強い香りで、高い効能・薬効の秘密というわけです。

手軽に楽しむ!春よもぎのフレッシュ茶

出典:筆者撮影

春に収穫時期をむかえるよもぎの香り高い新芽を使用したお茶は、清々しい清涼感を存分に楽しむことができます。春よもぎには、冬にため込んだ毒素を外に出す効能がありますよ。ここでは、よもぎを手軽に楽しむ「春よもぎのフレッシュ茶」を紹介します。

  • 材料
 よもぎの新芽と熱湯
  • 道具
 急須やティーポット
  • 作り方
  1. よもぎの新芽を急須に入れ熱湯を注ぎふたをします。
  2. 2~3分を目安に、少し色が出るまで蒸らします。
  • よもぎにはタンニンが含まれるので飲むのは1日に2~3杯にしましょう。
  • 目の疲れが気になる方は、よもぎ茶の湯気を目に当てるとリフレッシュ効果がたかまります。

まとめ

 出典:写真AC​​​​​​

ここまで、よもぎの特徴や効能についてご紹介しました。薬効の高いよもぎは「邪気を払う」と信じられ利用されてきました。日本の行事では、三月三日の桃の節句に草もちを食べ、五月五日の端午の節句にはしょうぶ湯にし、健康と幸福を願います。このように、日本人が古くから愛好してきたよもぎを、日常にとりいれてみてはいかがでしょうか?バスタイムやよもぎ茶などが手軽でおすすめですよ。

レモン
ライター

レモン

五感を育む庭づくりをテーマにして、子供と一緒に四季折々のガーデニングを楽しんでいます。

関連記事

Article Ranking