ゴマの育て方と利用方法!不老長寿のパワーがあるという噂は本当?

ゴマの育て方と利用方法!不老長寿のパワーがあるという噂は本当?

ゴマの種子は栄養豊富で健康への効能がいっぱいの食品、生薬としての利用法もあります。そんなゴマの育て方や体にうれしい効能、金ゴマなどの種類、食べ方や利用法まで詳しく解説します。鉢やプランターでの育て方やヘルシーな食べ方は見逃せません。

記事の目次

  1. 1.ゴマとは
  2. 2.ゴマの育て方
  3. 3.ゴマの利用法
  4. 4.ゴマの栄養と効能
  5. 5.ゴマのおいしい食べ方
  6. 6.まとめ

ゴマの利用法

種子の特徴

ゴマが使用される部分は主に種子で、白ゴマは含有する油の量が高く、ゴマ油に利用されます。黒ゴマは多く収穫できますが、白ゴマと比較すると油の量は少ないのが特徴で、油を含みますがごく少量です。白ゴマのほのかな甘味、黒ゴマは芳醇な香り、金ゴマは濃厚な味とそれぞれに異なる特徴をもちます。

状態による呼び方

さやの中の種子を取り出し、洗って乾燥させた洗いゴマはそのままでは硬く香りも少ないため、通常は炒った上で(炒りゴマ)、切る(切りゴマ)、指先でひねってつぶす(ひねりゴマ)、すり鉢とすり粉木でする(すりゴマ)など加工されています。主な利用法は薬味や料理の材料です。

利用法①ふりかけ

赤飯とは切り離せないゴマ塩はゴマのふりかけとしての利用法の代表格です。市販のふりかけにもゴマを利用することが多く、ゴマは大事な役割を果たしているのです。

利用法②薬味

七味唐辛子の材料としてもゴマはいい仕事をします。七味唐辛子は黒ゴマ、白ゴマまたは金ゴマと、トウガラシ、麻の実、ケシの実、シソの実の7種類の材料をまぜて作る有名な薬味です。その他、煎りたてをすり粉木でするだけで薬味として活躍します。金ゴマを使えばより濃厚な風味を楽しめます。

利用法③ゴマ油

ゴマ油は白ゴマを炒って中華料理などの使用するものと、実焙煎のまま搾油する2種類に大別され、炒りゴマ油は焙煎の深さによって味や香りが変わるのが特徴です。未焙煎のまま搾油する太白油(白ゴマ油)には香ばしい香りはなく、白ゴマ油はマッサージや化粧品原料としても用いられます。

賞味期限

ゴマ油の大きな特徴は他の油と比較して酸化しにくいということです。未開封なら約2年保存でき、開封したら高温多湿を避け、空気や光にあたらない場所で保存しましょう。

利用法④練りゴマ

練りゴマはゴマを粉砕してバター状にしたものです。中華料理の調味料である「芝麻醤(チーマージャン)」は練りゴマに植物油や調味料をく加えたものです。中東料理のタヒニも生の白ゴマをすりつぶしてペースト状にしてさまざまな料理に利用されます。

ゴマの栄養と効能

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ゴマは古くから栄養価の高い食品として、また滋養強壮や解毒などの効能を持つ生薬として使用されています。種皮の色によって白ゴマ、黒ゴマ、金ゴマに分類されますが、黒ゴマにはタンニン系ポリフェノール色素を多く含む以外は、栄養的にはほぼ差がないといわれます。

含まれる栄養素

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ゴマに含まれる栄養素は、多量の脂肪酸、たんぱく質、炭水化物、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル、食物繊維、コレステロール低下に有効だといわれるビタミンEなどの有効成分です。特に抗酸化物質であるリグナン(セサミン)(セサミノール)(セサモリン)が体内での活性酸素の生成を抑え、細胞の老化を抑制効果があるといわれます。

薬の博物館
ゴマは多量の脂肪酸、たんぱく質、炭水化物、リン、カルシウムやコレステロールをさげたりするビタミンEなどの有効成分を多く含み、栄養価が高いのです。
イー・薬草・ドット・コム
ゴマ油は非常に変質しにくく安定しているので軟膏(なんこう)などの基剤に用いられています。

効能

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ゴマにはお通じをよくする、滋養強壮、肌を潤すなどの効能が認められるといわれ、漢方処方には「消風散(しょうふうさん)」に使用されます。種子から搾油したゴマ油には肌の乾燥を緩和し安定性がよいといわれ、紫雲膏(しうんこう)、中黄膏(ちゅうおうこう)などの外用の漢方薬の原料の1つです。

ゴマ | 薬草データベース
通便,強壮,肌を潤す作用があり,虚弱体質,乾燥便秘,老人性皮膚搔痒症,視力の低下などに用いる.

注意点

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不老不死の妙薬として知られているゴマですが、注意点もあります。それは、子供を中心にゴマに対してアレルギー反応を起こす例があると報告されているということです。アレルギー体質のお子さんについては特に注意して使用することをおすすめします。

次のページでは、ゴマのおいしい食べ方をご紹介します。

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ゴマのおいしい食べ方

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