ゴマの育て方と利用方法!不老長寿のパワーがあるという噂は本当?

ゴマの育て方と利用方法!不老長寿のパワーがあるという噂は本当?

ゴマの種子は栄養豊富で健康への効能がいっぱいの食品、生薬としての利用法もあります。そんなゴマの育て方や体にうれしい効能、金ゴマなどの種類、食べ方や利用法まで詳しく解説します。鉢やプランターでの育て方やヘルシーな食べ方は見逃せません。

記事の目次

  1. 1.ゴマとは
  2. 2.ゴマの育て方
  3. 3.ゴマの利用法
  4. 4.ゴマの栄養と効能
  5. 5.ゴマのおいしい食べ方
  6. 6.まとめ

ゴマとは

基本情報

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和名 ゴマ(胡麻)
学名 Sesamum indicum
英名 Benne
Sesame
中名 芝麻
胡麻
生薬名 胡麻(ゴマ)
使用部位 種子
ゴマ科 Pedaliaceae
ゴマ属 Sesamum
原産 東インド
エジプト
草丈 約1~1.5m
形態 1年草
産地 アフリカ
インド
エジプト

植物としての特徴

ゴマは草丈1mほどになる1年草で、茎はやや太い方形で直立し、所々分岐します。葉は対生し、上部ではときに互生し、葉の長さは5~15cm、楕円形または披針形で先が尖り、縁は波うつのが特徴です。開花時期は5~9月、葉腋に釣鐘型の白色~淡紫色の花を1~3個。果実は4室の莢(さや)をもち、中に種子が多数つまっています。

世界での歴史

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ゴマの種子には脂肪が多く含まれ、古代から食材、食用油として親しまれてきました。起源地とされるアフリカのサバンナには約30種もの野生種がみられ、ナイル川流域にはゴマが5000年以上前から栽培されています。エジプトでは医薬書に健康に役立つ食べ物や薬として利用されていたと記されるほど歴史のある植物です。

日本での歴史

日本でもゴマの歴史は古く、縄文時代の遺跡から種子が出土しています。奈良時代にはいると畑で栽培され、種子を圧搾して油をとり、食用として、また燈油として使用しました。平安時代の律令の施行細則を記した「延期式」では、ゴマのお菓子や薬としての利用について書かれています。

日本での利用法

江戸時代には、ゴマ油は精力剤として使用され、漢方では切り傷や火傷に効能を発揮する外用漢方薬の処方に使われました。その他の利用法として、雨具の防水やヘアオイルとして使われた歴史があります。

栽培

ゴマは農薬や肥料などがほぼ不要で、手をかけずに栽培できる作物で、主な生産国は、アフリカ、インド、エジプト、トルコなどです。日本では鹿児島、茨城、沖縄などでゴマの生産が行われていますが、生産量が少なくほとんどを輸入に頼っているので日本産のゴマは希少です。

品種

ゴマの品種は種子の外皮によって分類され、日本では白ゴマ、黒ゴマの他、金ゴマの3種類が流通しています。日本では、岩手県北部、青森県南部を北限として全国で黒ゴマの栽培が盛んです。白ゴマ、金ゴマは茨城県以南での栽培が適します。

ゴマの育て方

栽培スケジュール

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき                    
肥料                
開花時期                  
収穫時期                    

育て方①必要な環境

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ゴマが発芽するために必要な気温は20~30℃ほど、水分と温度が適度にあれば簡単です。市販の培養土か赤玉土と腐葉土を6:4ほどの割合で混ぜ、約10gの苦土石灰を加えて使います。地植えならば、植え付け前に苦土石灰をまいて高い酸性度を中和します。

育て方②種まき

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ゴマは60cmのプランターなら3~4株、10号鉢なら2~3株を目安に育てます。プランターや鉢に縁から2~3cm下まで土をいれます。株間を15~20cmとって、土に深さ1cmほどの植え穴を作り、それぞれの穴に5~6粒ずつ種をまきましょう。表面が平になるように土をかぶせ、手で上から軽くおさえてたっぷりと水やりをします。

育て方③間引き

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ゴマが発芽するまでの約1週間は日当たりのよい場所で土が乾かないように管理し、発芽後は土が乾いてから水やりをしましょう。本葉が1~2枚出たら、1カ所に3本、本葉が3~4枚で2本、本葉が5~6枚のときに1本になるよう、生育の悪い株を間引きます。土の表面が乾いたら水やりをして管理します。

育て方④肥料

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間引きの開始時と終了時の2回が施肥のタイミングです。その後は5~9月に花が咲いた後、さやが付き始めたら土の化成肥料を混ぜ込み、株元に土を寄せておきましょう。

育て方⑤病虫害

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梅雨の時期は病虫害の発生が多い季節なので要注意です。主に、立ち枯れ病やネキリムシの被害を受けやすくなります。病虫害の予防法として、立ち枯れ病を防ぐには連作を避ける、ネキリムシを寄せ付けないために株元を麦わらなどで覆っておくことをおすすめします。

育て方⑥収穫

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ゴマは9月下旬ごろになるとさやが充実してきます。さやが黄~茶褐色に変色し、割れ始めたら収穫の時期です。株元から刈り取り、束ねて乾燥させますが、種がこぼれやすいので、丁寧な作業が求められます。少しずつ束ねて10~15日ほど風通しのよい場所で乾燥させてください。

育て方⑦種の採取

さやがカラカラに乾燥したら、清潔なビニールシートの上で株をたたいてはじけ出た種を集めとります。ゴミや石などを取り除き、洗って乾燥させ、密閉容器などに湿気をさけて保存します。

次のページでは、ゴマの利用法、栄養と効能について解説します。

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ゴマの利用法

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