リトープスの育て方
その何とも言えないユニークな姿もそうですが、黄色くかわいらしい花も魅力的な植物のリトープスは、真ん中の割れ目から開花していく姿を見るのが楽しいというマニアがたくさんいます。自分でリトープスを育てたいという方も増えていく中、最適なリトープスの育て方についてご紹介します。以下の内容に気を配ってリトープスの育て方を身につけてみましょう。
リトープスの種まき
リトープスの種まきをする時期は、9月~10月頃が最適です。水の中で種もみして出します。そのまま風通しのある日陰にて乾燥させ、育苗箱や鉢に均等に撒きます。そして腰水で吸水させます。鉢の土全体がやや湿り気のでる状態で保つのがポイントです。2週間を目安に水位を下げ、発芽したら水から引き上げて徐々に乾燥させます。湿気に弱い植物なのでその点を注意しましょう。
日当たりや置き場所の条件
リトリープの育て方としては、日当たりの良い場所に置くことが第一条件です。生育期は11~4月の冬の時期です。夏場は完全に断水している休眠期の時期に入ります。休眠期になったら涼しい半日陰で管理します。秋の時期に花芽をつけて開花し、冬場の生育期は日当たりの良い場所に置く習慣にすれば育ちます。適度な日当たりと風通しの良さが必要となります。
庭などの地植えはしないこと
リトープスは冬の時期に生育する多肉植物です。しかも小型植物でもあるため、庭など直接の地植えには適していません。遠いアフリカの大地であればいいのですが、日本のめまぐるしい気候変化、特に湿気に対応するのが難しいでしょう。冬場などは霜に当たって株が傷むことがあり得ます。室内に取り込み防寒できるよう鉢植えをしましょう。
リトープスの用土
リトープスの育て方で最適な用土は水はけのよいものです。リトープスは水はけの良い土地で育つ多肉植物とされています。用土に砂塵が混じらないよう除去して水はけをよくするといいでしょう。ふるいを使用すれば簡単に除去できます。理想的なのは多肉植物用土と赤玉土のブレンドです。もし分からなければサボテンなどの専用土を使ってみてもいいでしょう。
リトープスへの水やり方法
リトープスの栽培で注意する点は水やりする時期についてです。リトープスは脱皮する多肉植物です。脱皮が始まった時期は水やりを一時ストップしなくてはなりません。また夏場の休眠期は完全に断水している時期なので、そっと涼しい半日陰で夏が越えるのを待つようにします。秋が近づいて涼しくなった頃から徐々に水やりを再開するといいでしょう。
注意すべき害虫
リトープスを育てる際には害虫にも気を使うことが必要です。岩場に自生するリトープスはまるで石のように変身します。周囲に溶け込み害虫から身を守ります。自宅栽培する際は、虫がリトープスを見つけると葉や花を食べてしまうことがあります。特にカイガラムシ、ナメクジ、夜盗虫(ヨトウムシ)には気をつけながら、それらの駆除を心がけましょう。
リトープスの肥料
リトープスは自分だけで育つ生命力のある強い植物です。普通は肥料を必要としません。もしリトープスに最適な肥料を与えたい場合は、生育期の頃にだけ「緩効性化成肥料」を与えるのが理想的です。あるいは2か月に1回くらいの周期で、少量ずつの「液体肥料」を与えていくのも良い方法です。その際、休眠期の夏場だけは肥料を施さないようにしましょう。夏は完全に休眠中だからです。
リトーブスの植え替えと株分け
リトープスの場合、他の種類の多肉植物ほど頻繁な植え替えの必要がありません。もし株の生育が鈍ったり、株が群生して徐々に大きくなったら植え替えます。リトーブスの植え替えや株分けをする場合には、生育期である10月から3月の間に行うと良いでしょう。リトープスが脱皮後に分頭している頃株分けができます。ただし無理矢理に株分けすることは避けましょう。
リトーブスの開花
リトープスの開花時期は10~1月頃の冬の時期です。球状の葉っぱの間より花芽を伸ばし咲かせます。色は黄色か白で黄花の方がやや早く開花します。開花後の注意としては、花がらを鉢の中に残したままにすると株にしみができてしまい、湿気を持って密着すると腐敗病になることがあります。開花後に散った花殻は指でつまんで取り除いておきましょう。
まとめ
リトープスは多肉植物なのであまり動きがないように思われがちです。しかしリトープスほど年間を通じていろいろな変化を見せてくれる植物はないともいえます。水やりを一切しない時期もあれば、日当たりに気を配ることもあり、園芸好きな人にとっては少しだけ手間暇かけるやりがいを感じられます。個性的なルックスで、花も咲いて脱皮まで見せるので、きっと親しみを感じるはずです。