カリフラワーとは
カリフラワーとはアブラナ科の植物で、株の中心にできるつぼみ「頂花蕾(ちょうからい)」を食べます。ブロッコリーの突然変異でできたものを、品種改良して現在のカリフラワーになりました。意外に知られていませんが生食もでき、茹で方で食感がこりこりしたりやわらかくなったりします。白いカリフラワーが一般的ですが、黄緑色やオレンジ、ピンクや紫色の種類もあります。
ボタニ子
基本情報
学名 | brassica oleracea var.botrytis |
科属 | アブラナ科アブラナ属 |
形態 | 一年生淡色野菜 |
英名 | calluliflower |
和名 | ハナヤサイ、ハナランカン |
可食部分 | 頂花蕾(ちょうからい) |
原産国 | 諸説あり、不明または地中海沿岸地域 |
色 | 白、黄緑、オレンジ、ピンク、紫 |
カリフラワーの保存方法
カリフラワーは一株で買うと量が多く、日持ちしないので食べ切れずに悪くしてしまうことがあります。せっかく購入した野菜を腐らせてしまうのはもったいないので、上手に保存して最後まで使いきりましょう。カリフラワーの保存方法にはいくつか種類があります。コツさえつかめば難しい方法ではないので、おいしさを長持ちさせましょう。
保存方法①冷凍保存
カリフラワーの保存方法でおすすめなのが冷凍保存です。生のまま冷凍する方法と1度塩茹でする方法があります。どちらも消費期限は1ヵ月ほどです。冷凍したままおかずを作ったり、自然解凍してから料理をしたりと使い方も簡単です。お湯で塩茹でするほかにレンジで加熱する方法や蒸し器で蒸す方法もあります。
- 1回冷凍すると食感はやわらかくなるので、茹で方は固ゆでにしましょう。水っぽくなるのを防ぐために水気はしっかりとってください。
生のままの冷凍保存
- カリフラワーを水洗いする
- 小房にわける
- 水気をキッチンペーパーやペーパータオルなどでふき取る
- ラップでくるんでから冷凍用のビニール袋に重ならないように並べる
- ステンレスのバットの上に平らにおき冷凍庫へ入れる
塩茹でして冷凍保存
- カリフラワーを水洗いする
- 小房にわける
- カリフラワーが浸るくらいのお湯をわかす
- 塩か酢、レモン汁などを少量入れる
- カリフラワーを入れて30秒~1分程度で引き上げる
- 粗熱をとったら水分をキッチンペーパーやペーパータオルなどでしっかりとる
- ラップにくるんでから冷凍用ビニール袋に重ならないように並べる
- ステンレスのバットの上に平らにおき冷凍庫へ入れる
ボタニ子
塩や酢、レモン汁をいれる茹で方をすると白い色が変色しづらいわ。水分をきっちりとらないと解凍したときの食感がやわらかくなっちゃうのよ。
- カリフラワーの冷凍保存の消費期限は約1ヵ月です。お湯で茹でると溶けだす栄養素もあるので、レンジや蒸し器で加熱するのもよいでしょう。
保存方法②冷蔵保存
生のまま冷蔵保存
- カリフラワーの余計な葉をとる
- きれいに水洗いする
- 水分をキッチンペーパーやペーパータオルでしっかりとる
- クッキングシートでくるむ
- 保冷用のビニール袋に入れる
- 野菜ルームで白い部分を上に向けて保存
塩茹でして冷蔵保存
- カリフラワーを水洗いする
- 小房にわける
- カリフラワーが浸るくらいのお湯をわかす
- 塩か酢、レモン汁などを少量入れる
- カリフラワーを入れて30秒~1分程度で引き上げる
- 粗熱をとったら水分をキッチンペーパーやペーパータオルなどでしっかりとる
- ラップにくるんでタッパーに入れて冷蔵保存
保存方法③常温保存
基本的にカリフラワーの常温保存はおすすめできません。常温保存よりは野菜ルームでの冷蔵保存がおすすめですが、どうしてもスペースがなく常温保存する場合は、クッキングシートやラップでくるみビニール袋へ入れて、冷暗所で保存しましょう。消費期限は1日~2日です。しかし、変色したり匂いが変わったりした場合は無理に食べないようにしてください。
保存方法④乾燥保存
- カリフラワーを水洗いする
- 小房にわける
- カリフラワーが浸るくらいのお湯をわかす
- カリフラワーを入れて2分~3分程度で引き上げる
- 粗熱をとったら水分をキッチンペーパーやペーパータオルなどでしっかりとる
- 塩をふる
- ザルや干し網で天日干しする
- カラカラになったら完成
ボタニ子
乾燥カリフラワーは長持ちするから便利ね。戻し方は一晩水につけておくだけよ。
保存方法⑤漬け保存
- カリフラワーを水洗いする
- 小房にわける
- カリフラワーが浸るくらいのお湯をわかす
- カリフラワーを入れて2分~3分程度で引き上げる
- 粗熱をとったら水分をキッチンペーパーやペーパータオルなどでしっかりとる
- 熱湯消毒したビンにピクルス液を入れる
- カリフラワーを入れて冷蔵庫で保管する
冷凍カリフラワーの解凍方法
冷凍保存したカリフラワーの戻し方は自然解凍がおすすめです。すぐに加熱調理にするのであれば、冷凍のまま使ってもかまいません。解凍して使いたい日の前日に冷凍庫から使う分だけ容器にとりだし、冷蔵庫へ入れておきます。解凍温度が低いので水っぽくなるのを防げます。塩茹でせずに生のまま冷凍したカリフラワーは、解凍すると変色しやすいです。
ボタニ子
生のまま冷凍したカリフラワーは解凍せずにそのまま料理に使うと変色を防げるわ。使い方はスープとか炒め物なんかがいいわね。
冷凍カリフラワーのおすすめレシピ
レシピ①カリフラワーづくしカレー
材料(2人分)
- 生冷凍カリフラワー:200g
- 茹で冷凍カリフラワー:200g
- 鶏むね肉:200g
- タマネギ:中1個
- しめじ:50g
- カレールー:2人分
- ご飯:1人分
- 油:大さじ1
作り方
- 解凍した茹で冷凍カリフラワーを200gフードプロセッサーで細かくする
- 鶏むね肉を食べやすい大きさにそぎ切りして塩コショウをする
- タマネギを粗みじんに切る
- しめじを一口の長さに切る
- 鶏むね肉を炒めてカレーを表示どおり2人分つくる
- 生冷凍カリフラワーは200g解凍せずに使用する
- 1人分のご飯をレンジであたためる
- 細かくしたカリフラワーをご飯に混ぜる
ボタニ子
カリフラワーライスはカロリーも糖質も低いからダイエッターの強い味方ね。茹で方で食感が変わるからお好みにあわせてね。
レシピ②カリフラワースープ
材料(2人分)
- 茹でたものか生冷凍カリフラワー:100g
- 豆乳:200㏄
- コンソメ:適量
- ホワイトペッパー:適量
- ホタテの貝柱缶詰:1缶
作り方
<温スープ>
- 茹でカリフラワーは前日に解凍しておく
- すべての材料をフードプロセッサーにかける
- 鍋に移して焦げないように弱火であたためる
<冷静スープ>
- 冷凍カリフラワーを使用
- すべての材料を鍋で煮る
- 粗熱をとり冷蔵庫で冷やす
- ジューサーにかけて完成
カリフラワーを上手に冷凍保存しておいしく食べよう
カリフラワーを小わけにして冷凍しておくと、いつでもすぐに料理に使えて時短になります。味にくせのないカリフラワーはどんな料理とも相性がよく、便利に使える優秀な食材です。使い方によってはレシピも増えるでしょう。一株では多すぎだとしても、買ってきてすぐに下処理をして冷凍すれば1ヵ月は日持ちするので、おかずがもう一品欲しいときに活躍してくれます。
日本には明治初期に入ってきたのよ。最初は「花キャベツ」とか「木立花葉牡丹(きだちはなはぼたん)」なんて呼ばれて観賞用だったんだって。