アザミ（薊）の花言葉は？色別に意味は違う？開花時期などの特徴も解説！

アザミの花言葉は「触れないで」「復讐」「独立」です。茎や葉、花を包む苞にいたるまであちこちにとげがついているアザミの花を象徴するような花言葉が多めです。「触れないで」や「復讐」はとげの存在を警告するような意味を込めてつけられました。「独立」は後述するスコットランドの逸話と関係しています。

アザミの「独立」という花言葉はスコットランドと大きな関係があります。ノルウェー軍がスコットランドに夜襲をかけようとしていた中世時代、アザミがあちこちに咲いていたため、その棘によって兵隊を退けたという逸話があります。スコットランドの独立を守ったことから、国花に定められて花言葉もそれに関連するものがつけられました。

紫色のアザミには「厳格」という花言葉がついています。「厳格」という花言葉はまっすぐ伸びた茎と、ちくちくした茎や葉の厳しさを象徴するような意味が込められています。

ノアザミのとげを少なくなるように品種改良した園芸植物として、ドイツアザミという品種があります。ドイツアザミの花言葉は「独り立ち」「守護」というノアザミに少し似た花言葉がついています。こちらもまた、アザミ属の特徴であるとげを連想させるような花言葉が選ばれています。

キク科チョウセンアザミ属に分類される朝鮮アザミは、日本のノアザミと似た特徴をもっています。特にとげが大きく、触れられるのを固く拒んでいるような朝鮮アザミ。花言葉は「警告」という、まさにとげの存在をアピールするようなものが選ばれています。

アザミの英語での花言葉は「independence（独立）」「austerity（厳格さ）」「nobility character（高潔さ）」です。海外でもやはりとげに関連するような花言葉が選ばれています。とげがあることで触れがたくなるような美しさと、孤独さをイメージさせる花言葉ですね。

道ばたや田んぼで見ることのできるアザミはとても身近な植物です。花は可憐でも、とげが植物全体についているため触ることの難しいアザミ。花言葉もそんなアザミの特徴を連想させるものが選ばれていました。アザミには「独立」や、英語での「高潔さ」など前向きな花言葉もあります。アザミは多くの日付で誕生花に定められているため、とげの少ない品種を誕生日の人に贈ってみるのもよいかもしれませんね。