アザミ(薊)はどんな花?
アザミはキク科アザミ属に分類される多年草で、草原や山、畑などの日本全域で見ることのできる植物です。ピンクや赤紫、紫、白などの花色があり季節を彩る印象的な植物であるアザミ。とげがある植物の代表としても知られているように、花の下から茎、葉にいたるまであちこちにとげがついています。
アザミの開花時期
アザミは品種によって4月~9月まで花を見られる花期の長い植物です。初夏の季節から晩秋まで見かけるでしょう。日本で代表的なノアザミは全域に分布していて、通常は春咲きですが、場所によっては秋から開花することもあります。北日本に生育するノハラアザミ(野原薊)や日本海側に生育するサワアザミ(沢薊)など固有の地域で咲くアザミも見つかっています。
アザミの特徴
アザミの花は筆の先のような形をしています。細長く大きく切り込みが入った葉や、60cmほど伸びる茎、さらに花の下部の苞にもとげがあり、触るとちくちくしています。花が咲いた後はたんぽぽのような綿毛を作り、種子を飛ばして分布を広げていくのです。多年草で根が残ったまま冬越しし、翌年も芽を出します。
アザミが誕生花の日付は?
アザミは3/19、4/19、6/19、6/29、7/1、9/18、9/24、10/21の誕生花です。開花時期が春から秋までと長い季節で見られることもあり、多くの日付でアザミが誕生花として当てられています。
ボタニ子
アザミの種類
キク科アザミ属にはとても多くの品種があり、日本でも80種類以上が確認されています。ポピュラーなノアザミは田んぼや道ばたなど日当たりがよい場所で生育しています。そのほか、どのようなものがあるかチェックしていきましょう。
アザミとノアザミ
山や田んぼ、道端でよく見かける紫色や赤色のアザミは「ノアザミ(野薊)」です。キク科アザミ属には200種類以上が分類されていて、日本だけでも80種類以上が生育しています。アザミという名前の植物は存在しませんが、一般的によく見かけるノアザミをアザミとして呼ぶ場合が多いです。
フジアザミ
キク科アザミ属のなかでも、特に大きな花を咲かせるのがフジアザミです。卵くらいの大きさの花が垂れ下がって咲くのが特徴です。中部や関東の山野に生育するフジアザミは、富士山周辺でよく見られたことからフジアザミ(富士薊)という名前がつきました。赤紫色や白色の花があり、夏の季節に花を咲かせます。
ハマアザミ
関東から南の海岸地域に生育するハマアザミは、ノアザミよりも低めの草丈と砂地を好む性質が特徴の植物です。花の色は赤紫色と白色があり、夏から秋の季節に花を咲かせます。ハマアザミの葉はノアザミより厚く、くしゃくしゃした形をしています。また、ハマアザミは食用として利用されている植物です。
ルリタマアザミ
同じアザミという名前がついていますが、ルリタマアザミはアザミ属ではなくキク科ヒコダイ属に分類されています。青色の花が目を引くルリタマアザミはエキノプスという名前もあり、ドライフラワーや切り花として人気の植物です。丸い花の形を生かしたさまざまなアレンジが人気の植物です。
アザミが誕生花の人に贈ると喜ばれるかも!