袋栽培とは？ベランダを汚さず野菜を育てる方法やおすすめ商品を紹介

袋栽培の準備ができたら、さっそくいろいろな野菜を育てていきましょう。ここからは袋栽培で育てることができる野菜を、種類別に紹介していきます。

家庭菜園で大人気なトマトは、見た目がかわいらしいだけでなくリコピンなどの栄養素も豊富です。袋栽培の中でトマトはメジャーな野菜の1つで、初心者の方は病気に強く育てやすいミニトマトがおすすめです。種や苗、さし木から育てることができますが、苗からスタートする方法が育てやすくおすすめです。

トマトの植え付けは暖地では4月、寒冷地では6月に行います。苗がまだ小さいうちに袋に植え付けを行うと、枝や葉ばかり成長して花や実をつけにくくなってしまうので、花芽が出てきてから植え付けを行いましょう。また、トマトは乾燥した環境と水はけのよい土を好むので、植え付けの際は気持ち浅めに植え付けると水分がたまりにくくなります。

植え付けが終わったら支柱を立てましょう。支柱を立てることで苗が倒れず、日当たりと風通しがよくなるためトマトが健康的に育ちます。株元から少し離れたところに支柱を立てて、ひもでくくりつけましょう。茎にひもをかけて3回ほどねじり、支柱に2重にかけて蝶結びをします。茎にかけるひもは余裕をもってゆったりと縛り、支柱にかけるひもはきつく縛りましょう。

トマトは湿った環境を嫌うので、水やりのし過ぎはよくありません。しかし、乾燥させすぎると枯れてしまったり実が付きにくくなるため、土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげることを意識しましょう。トマトの実がつきだしたら、2週間おきに化成肥料もしくは1週間おきに液体肥料を与えます 。

トマトの収穫は実が赤く色づいたら1粒ずつハサミで切り取ります。収穫した後へたが長いまま放置すると、ほかの実に傷がつく原因になるため、へたはハサミで短く切り詰めましょう。トマトの実はそれぞれが徐々に色づくため、長期間収穫できます。肥料や水やりは最後までしっかり行いましょう。

カレー、肉じゃが、天ぷらなど様々な料理に使うことができるじゃがいも。じゃがいもの袋栽培では、土寄せのかわりに新しい土を足す増し土を行います。袋に2度ほど培養土をつぎ足すため、最初の植え付けでは、上部に3分の1ほどスペースをあけておきましょう。

種いもが40g程度になるように切り分け、切った種いもが腐らないように3日ほど陰干しで乾燥させます。切り口が乾いたら、切り口を下にして土に置きましょう。土に置いたら、種いもを土に埋め戻します。この時水やりを行うと、種いもの腐敗の原因になるので、芽が出るまで水やりは行わないようにしましょう。

じゃがいもの芽が10～15cmになったら、生育のよい芽だけ残し、他は切り取る「芽かき」を行います。その後追肥を行い、袋の中に土を5cmほどつぎ足す「増し土」を行います。花が咲いたら再度じゃがいもが露出しないように増し土を行います。葉っぱが黄色になったら数日水やりを控えて、土を乾かしてから収穫しましょう。