鹿沼土とは?その性質と赤玉土との違いを解説!相性の良い観葉植物は?

鹿沼土とは?その性質と赤玉土との違いを解説!相性の良い観葉植物は?

鹿沼土は、植物を栽培する時の基本用土で使われることが多い土です。鹿沼土は植物の根が、栄養分や水分を吸収する時にとても役立っています。鹿沼土の特徴を活かし、観葉植物の土で使うときの使い方や、鹿沼土の特徴と鹿沼土によく似ている赤玉土との違いも解説します。

記事の目次

  1. 1.鹿沼土(かぬまつち)とは
  2. 2.鹿沼土の性質① 酸性
  3. 3.鹿沼土の性質② 通気性・排水性
  4. 4.赤玉土とは
  5. 5.鹿沼土を使った土作り
  6. 6.鹿沼土と相性のよい植物
  7. 7.鹿沼土と相性のよい観葉植物
  8. 8.まとめ

鹿沼土(かぬまつち)とは

鹿沼土の成分は?

Photo byMonikaP

火山が集まってできた粒の塊

鹿沼土の産地は、栃木県鹿沼市です。太古の昔赤城山の噴火によって飛ばされた火山砂礫が降り積もってできたという特徴があります。そして鹿沼土は関東ローム層の下から採れます。成分はそのほとんどが火山灰です。

関東ローム層とは、関東平野をおおっている火山灰層。普通赤土と呼ばれているが,ロームという呼称は,1881年に D.ブラウンスにより名づけられた。

具体的な主成分は?

鹿沼土の主成分はアルミ、ケイ酸マンガンです。その他カルシウム、鉄、マグネシウムを含んでいます。しかしこれらは鹿沼土に含まれるの微量成分のことを指します。したがって、植物のや作物の栽培で使うような大量な栄養の成分は鹿沼土には入っていません。

どこで手に入る?

園芸店や農業資材店、またはホームセンターで購入できます。小さい観葉植物などで必要な場合、1.5L程度の少量サイズは100均のお店でも購入できます。

鹿沼土の見た目は

細かい穴が空いている

色はクリーム色、黄色にも近い色です。形は粒状になっています。粒の一つ一つは軽石のように軽いですが、粒は固く崩れにくいです。さらに固い硬質鹿沼土というものもありますが、共通しているのは、細かい穴がたくさん空いているという土の構造です。

穴の大きさには違いがある

園芸店などで売っている袋に入った鹿沼土は、粒の大きさが大、中、小と大きさの違いのある粒がが混ぜて入っているものもありますし、粒の大きさの違いでで分かれて売られているものもあります。

鹿沼土が使われる場面

植木鉢やプランター栽培などの基本用土で

鹿沼土は植木鉢やプランターで、植物や作物を育てるためのベースとなる基本用土として使います。すぐに植え付けられるような培養土とは違い、無菌です。また栽培するために必要な栄養の成分はほとんど入っていません。

成分の違う土と混ぜ合わせて使う

鹿沼土の使い方は、鹿沼土を単独で使うというよりは、腐葉土や堆肥、肥料など違いのある栄養の成分をブレンドして使います。そうすることで、違いのある成分が入り栽培に適したバランスのよい土になるという効果が生まれます。

鹿沼土の性質① 酸性

鹿沼土の酸度(pH)

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作物は土壌の酸度(pH)によって養分を吸収する作用に影響を受けますが、鹿沼土の酸度は酸性(pH4.0~5.0)です。したがって、酸性の用土を好む植物のベース用土に鹿沼土を使います。そうすることで、植物の根の栄養の吸収がもっともスムーズに行われるのです。

土の酸度(pH)を計ることはできる

土壌の酸度(pH)は酸度計で酸度(pH)を測定することができます。ちなみに、スギナ、ドクダミ、タンポポ、オオバコなどが育つところは土壌が酸性に傾いています。そのようなことから酸度を推測することも可能です。

鹿沼土の性質② 通気性・排水性

通気性がある

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鹿沼土は軽石質で、土の粒には小さな穴がたくさん開いた多孔質なのが特徴です。そのため隙間がたくさんあり、土の中で空気をたくさん通す効果があります。そのため植物に十分な酸素を供給することができるのです。

排水性がある

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鹿沼土は、大雨が降ってもプランターの中にジャブジャブ水がたまることはありません。水はけのよい性質を持ちます。そのためたくさんの水が入ってきても隙間があるので水を滞りなく流します。そうすることで、水を与えすぎたために根腐れする、ということを防ぐ効果もあるのです。

保水性もある

鹿沼土の土粒は、水が入ってきた時に土粒の間を水が通りその水分が抜けても、一つ一つの土粒内に水分を吸収しています。つまり、鹿沼土の土粒は水をよく含み水分を保っておけるというわけです。その効果により、しばらくの間、根に水分を与える続けることができるのです。

赤玉土とは

続いて赤玉土の紹介です。赤玉土も鹿沼土と同様に、園芸資材店やホームセンターで購入することができます。鹿沼土より少し重さのある土です。

赤玉土も火山灰土

鹿沼土と見た目も似ている赤玉土ですが、赤玉土も鹿沼土と同じように、関東ローム層の火山灰土の赤土からとれたものを粒状にしたものです。また鹿沼土と同じように、大粒、小粒と分けられて売っています。赤玉土にも、通気性や排水性そして保水性があるといった特徴があります。

赤玉土は保肥力がある

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赤玉土には養分を流さず蓄えておける保肥力があります。すなわち肥料の成分をとどめておけるのです。たくさんの栄養分を必要とする野菜などの作物の栽培に向いた土です。固さは鹿沼土の方が固めです。赤玉土は少し崩れやすいという特徴があります。よって大粒の赤玉土を使うことで崩れるのを遅くする、という使い方もできます。

鹿沼土との違いは

  通気性 排水性 保水性 保肥性
鹿沼土
赤玉土

上記通り、赤玉土には保肥力があります。赤玉土も通気性はあるのですが、鹿沼土は赤玉土よりもさらに軽く、崩れにくいという点などに違いがあります。

赤玉土の使い方

Photo byPexels

赤玉土も基本用土に使う

赤玉土の使い方も鹿沼土と同様に、植物を育てる土のベースとなる土として使います。特徴も、鹿沼土と同じく、水持ち、水はけがよい点です。栄養分もまた、鹿沼土と同じように入っていません。したがって赤玉土の使い方は、腐葉土や堆肥、肥料などの有機質用土と混ぜ合わせて利用します。

細粒を取り除いて使う

赤玉土は鹿沼土と比べると崩れやすい特徴があります。運搬の時に崩れてしまい赤玉土の袋の底に細粒があることも多いです。赤玉土や鹿沼土を使うときは、1ミリ目のふるいにかけて細粒を取り除いてから、ほかの用土と混ぜ合わせます。細粒を取り除くことで結果として、排水性のある水はけのよい土にすることができます。

大粒はコンテナの底面に使う

大粒の赤玉土は、植木鉢やプランター、コンテナの一番底に入れておきましょう。なぜなら大粒の赤玉土はすき間をたくさん持つので、結果として入ってきた水を速やかに流し、排水をよくするからです。また鹿沼土も同じように植木鉢やプランターの底面に敷いて水はけをよくするという使い方ができます。

鹿沼土を使った土作り

肌が弱い人は素手で土を触ると手荒れを起こすことがありますので、鹿沼土を混ぜ合わせる土を作る時には、手を保護するため軍手や使い捨て手袋があると便利でしょう。それから、植物を植えるプランターや植木鉢を用意します。

プランター栽培で鹿沼土がおすすめな理由

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プランターやコンテナでの栽培では、土が容器に囲われているために、加湿になりやすいという傾向があります。結果として、通気性も悪くなり、酸素不足にもなることも。したがって、空気をたくさん通すという効果を上げるために、水はけのよい通気性のある土を使用することが重要になるのですが、そこでおすすめなのが鹿沼土なのです。

使用手順

Photo bycongerdesign

鹿沼土をふるいにかける

鹿沼土も赤玉土と同様に、1ミリ目のふるいにかけて細粒を取り除いてから使います。直径1ミリ以下の細粒は、粒の間の隙間がほとんどなく空気が通らず、水も抜けません。結果として細粒は鉢の壁や隅にへばりつき水はけを悪くしてしまうのです。

混ぜ合わせる用土を準備

鹿沼土には肥料分は入っていません。野菜などの作物を植え付けるときは、たい肥や腐葉土などの栄養分の入った肥料をはじめに入れておきます。鹿沼土以外には、赤玉土、ピートモス、バーミキュライト、腐葉土、たい肥など成分の違いのある土を用意するとよいでしょう。

混合する

Photo byMemoryloon

自分でブレンドして土を作る作業は、子供のころの砂場遊びを思い出すような楽しい作業でもあります。バケツやスコップで混ぜ合わせて作ります。自分で土作りをすることで、植物を植えてからも植物の生育を気に掛けるようにもなります。

観葉植物の場合

フリー写真素材ぱくたそ

観葉植物には細粒を取り除いてふるいに残った鹿沼土を使います。意外にも観葉植物や草花は肥料分はそれほど必要ではありません。例えば、(細粒を取り除いた)鹿沼土:ピートモス:赤玉土=2:3:5という割合で、水はけのよい用土を重視して、肥料分は控えめに入れます。また多肉植物も排水性が重要です。このような植物には、鹿沼土を使い、水はけのよい土を作っていきましょう。

野菜の場合

Photo bycongerdesign

野菜の土は、植え付ける前に適切な量の肥料が必要ですので、たい肥や腐葉土、化成肥料など鹿沼土と違いのある成分の土と混ぜます。野菜の土壌は弱酸性のpH6.0〜6.5が育ちやすいでしょう。ご紹介のとおり鹿沼土は酸性でpH4.0~5.0ですが、通気性、排水性、保水性という特徴を活かして、2割くらい入れましょう。そして酸性土壌を中和するために石灰も入れて酸度を調節します。

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鹿沼土と相性のよい植物

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